プロ料理家364名によるプロのレシピ4756

特集「プロ愛用品名鑑」

File.1 塩「ゲランドの塩」Le sel de guérande

職人が見守り、自然が生み出す海からの贈りものー純粋な塩

塩を変えるだけで料理の腕が上がる、素材の味が引き立つ、舌がよろこぶ、
そんな魔法のような塩に出会ったことがありますか?

「ゲランドの塩」は、フランス・ブルターニュ半島南部に位置するゲランドの塩田で生まれました。9世紀以前から続く天日製塩法によって、今も職人たちが手作業で大西洋の海水から収穫しています。「塩は自然の賜物」とする考えから、余計な手を加えず、根気よく塩田の世話を続けているのです。もちろん原材料は海水のみ。その成分を太陽の力でじっくりと濃縮させているので、栄養豊富で塩自体に深いうまみがあります。凝固防止等の目的で用いられる化学物質を一切含まず、しっとり、まろやかな口当たり。自然環境を生かした伝統製法と、そこから生まれた良品は、各国の料理人から賞賛を集めています。

塩田に引き込んだ海水に、最初に浮かぶ白い小さな結晶のみを集めた極上品「海の果実」は、調理の仕上げ・つけ塩に最適。食材の味が際立ちます。シンプルな「粗塩」は、煮込み料理やパスタ・野菜をゆでる時の下ごしらえに。粗塩を乾燥させて細かくした「顆粒塩」は、毎日の料理からパン・お菓子づくりまで、幅広い用途に適しています。< br /> もっとも身近な調味料だからこそ、その味の違いに感動するはずです。

fin.


ブランド名鑑 File.1

ゲランド塩生産者組合
ゲランドの塩職人たちによる協同組合。1987年、組合直営の販売会社、サリーヌ・ド・ゲランド社とともに設立。近代化の波を受け、壊滅の危機に瀕した塩田を再生に導きました。 これらの活動は『ゲランドの塩物語』(岩波書店刊)で詳しく紹介されています。現在品切れの状態ですが、ゲランドの塩についてもっと知りたくなった方は、図書館や古書店などで探してみては、いかがでしょう。

写真


「ゲランドの塩」を購入する


まだあります! プロ愛用の「塩」

「塩」があったら、これ作ろ!

バックナンバー
File.1 塩「ゲランドの塩」
File.2 包丁「グローバルの包丁」
File.3 チーズ「白糠酪恵舎のモッツァレッラ」
File.4 ステンレス鍋「ジオ・プロダクトの鍋」
File.5 小麦粉「江別製粉の国産小麦粉」
File.6 ハンディブレンダー「ブラウンのマルチクイック プロフェッショナル」
File.7 バター「カルピスのカルピス(株)特撰バター」
File.8 香辛料「原了郭の黒七味」
File.9 醤油「鎌田醤油のだし醤油/減塩だし醤油」
File.10 おろし金「マイクロプレインのゼスターグレーター」
File.11 酢「飯尾醸造の富士酢」
File.12 油「九鬼産業の胡麻油」
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