プロの料理家が選んで使っている調味料特集、いかがでしたか? 今回は番外編として、基本の調味料ではないけれど、ふたりの料理家が「これもあると便利」という個性派調味料を教えてくれたのでご紹介します。いつもの料理が表情を変え、キッチンに立つのがもっと楽しくなるものばかりです。(文:北條芽以)
老舗種麹屋の「菱六」が国産米から作り出す米麹をパウダー状にしたもの。ダマにならないので塩麹や甘酒などが手軽に作れ、パンやクッキーなどの酵母にもなります。「豆乳に加えて混ぜれば、トロトロのヨーグルトのようになりますし、醬油に混ぜれば醤油麹に。また、肉にまぶしておくとすごくやわらかくなります。私も使い方を模索するのが楽しいひと品」
インドネシア・カリマンタン島の特別な場所でしか採れないこしょうの実。収穫したばかりの実を当日中に塩漬けにし、風味を閉じ込めています。肉料理のソース代わりに、卵料理や野菜に、そしておむすびの具にもぴったりだすお。カリッとした食感と生こしょうならではの風味を楽しんで。「個性的なようで、和食、洋食を問わず幅広く使えます。辛みがやわらかく、なにに合わせてもおいしい」
くわしくみる >
ハバネロ唐辛子とマンゴーを使ったタバスコみたいな辛味調味料。兵庫県・篠山で、家族経営で無農薬無化学肥料のハバネロを育て、メローハバネロを作っています。マンゴーのとろける甘みとハバネロの弾ける辛さはくせになる味。MILD HOT、VERY HOTなどの種類もあり。「辛い味をちょっと加えたいとき、とても爽やかでフルーティなこれを。辛いけど少し甘いバランスが好きです」
くわしくみる >
- 宮川順子
- 料理家・「MIIKU日本味育協会」代表・ 味育(食育)コンサルタント(日本食育学会会員)・
フードコーディネイター・料理・パン・洋菓子教室主宰・U-CAN 調理師講座 講師
長男のアレルギーを機に、親子共々の「食の重要性」を実感。実家の料理屋での記憶や友人シェフのアドバイスで、オーガニック食品による無添加手作りを実践。2人の子供の子育てが一段落後、自分の体験をもとに添加物のない、簡単でおいしい家庭料理を伝えたいと教室をスタート。各種資格を取得後、現在は「心と体に美味しい食卓」の周知拡大を目指し、料理教室を主宰すると共に、食業界のプロや一般に向けて、広く味覚教育講師や資格試験講師を務め、企業や自治体向け商品開発のアドバイザーなども努める。
- 藤田承紀
- ダンサーとして、舞台、CM、インストラクター、振り付け師として活動する中、趣味であった料理が評判を呼ぶ。2009年イタリアに渡り、トスカーナの離れ島ポルトエルコレの二つ星レストラン『IL PELLICANO』で新しいイタリア料理を、ローマの老舗『AL CEPPO』でトラディショナルなイタリア料理を学ぶ。イタリア中のワイナリーや町を周り、各地方の料理、ワインだけでなく、建築物や文化にも注目。『食卓に笑顔を』をテーマに、一手間加えて、安心でおいしいプロの料理のコツをお伝えします。いつもより少しだけ、手間と時間をかけて、特別な日や大切な人との食卓に華を添えましょう。現在、千葉の畑で自然農法、有機農法による野菜を栽培中。
- 【vol.19】食のプロのお墨付き!おすすめ調味料 番外編
- 【vol.18】食のプロのお墨付き!おすすめ調味料 後編
- 【vol.17】食のプロのお墨付き!おすすめ調味料 中編
- 【vol.16】食のプロのお墨付き!おすすめ調味料 前編
- 【vol.15】おいしいものを目当てに出かける 秋の食旅
- 【vol.14】わたしの定番手みやげ、注目の手みやげ 番外編
- 【vol.13】わたしの定番手みやげ、注目の手みやげ 番外編
- 【vol.12】食ラボメンバーが注目する話題のお店 Vol.3
- 【vol.11】食ラボメンバーが注目する話題のお店 Vol.2
- 【vol.10】食ラボメンバーが注目する話題のお店 Vol.1
- 【vol.9】2016年 次のトレンド徹底予想!
- 【vol.8】2015年 食のトレンドまとめ
- 【vol.7】2015年 次のトレンド徹底予想!
- 【vol.6】2014年 食のトレンド総決算
- 【vol.5】今話題の「ココナッツオイル」「塩レモン」
- 【vol.4】話題の食セレクトショップはこう使いたい!
- 【vol.3】今欲しいのはこれ!3月までに買いたい調理家電
- 【vol.2】2014年 次のトレンド徹底予想!
- 【vol.1】2013年 食のトレンド総決算