ちょっといいものを使えば「料理の腕が上がった?」と思える調味料。では、食のプロはどんな調味料を愛用しているのでしょう。おいしいだけではなく、コストパフォーマンスがよくて、素材も上質な品々が揃いました。(文:北條芽以)
福岡県・糸島で作られている塩。玄界灘の内海と外海がぶつかり、さまざまなミネラルが豊富に含まれています。竹を立てた立体の塩田に海水をかけ、少しずつ濃縮させるという貴重な製法です。「日本中でさまざまな塩が作られていて試すチャンスがあるのですが、最近注目しているのがこちらです。結晶の大きさが1辺4~5cmもある三角すいで、とても薄く美しい、見とれるような塩です」(宮川)
くわしくみる >白バルサミコ酢はドレッシング作りなどにとても重宝。こちらはヨーロッパの有機認証を獲得したぶどうだけを醸造して作られています。
「白バルサミコ酢は甘すぎるものも多いのですが、甘みはあるけれど主張しすぎず、酸味もきちんとあります。バランスがよく、ドレッシングには最高。最後に食わると酸味が爽やかに広がります」(藤田)
さまざまなメーカーから出ている、文字通り柿から作る果実酢です。甘みが強い柿は、酸味だけでなくはっきりとした旨み・甘みがあります。酢の味を活かした料理にぜひ。
「さまざまなフルーツ酢があるなかで、独特の旨みがあって使いやすいのが柿酢。値段も手頃なので、普段使いの酢におすすめです」(宮川)
- 宮川順子
- 料理家・「MIIKU日本味育協会」代表・ 味育(食育)コンサルタント(日本食育学会会員)・
フードコーディネイター・料理・パン・洋菓子教室主宰・U-CAN 調理師講座 講師
長男のアレルギーを機に、親子共々の「食の重要性」を実感。実家の料理屋での記憶や友人シェフのアドバイスで、オーガニック食品による無添加手作りを実践。2人の子供の子育てが一段落後、自分の体験をもとに添加物のない、簡単でおいしい家庭料理を伝えたいと教室をスタート。各種資格を取得後、現在は「心と体に美味しい食卓」の周知拡大を目指し、料理教室を主宰すると共に、食業界のプロや一般に向けて、広く味覚教育講師や資格試験講師を務め、企業や自治体向け商品開発のアドバイザーなども努める。
- 藤田承紀
- ダンサーとして、舞台、CM、インストラクター、振り付け師として活動する中、趣味であった料理が評判を呼ぶ。2009年イタリアに渡り、トスカーナの離れ島ポルトエルコレの二つ星レストラン『IL PELLICANO』で新しいイタリア料理を、ローマの老舗『AL CEPPO』でトラディショナルなイタリア料理を学ぶ。イタリア中のワイナリーや町を周り、各地方の料理、ワインだけでなく、建築物や文化にも注目。『食卓に笑顔を』をテーマに、一手間加えて、安心でおいしいプロの料理のコツをお伝えします。いつもより少しだけ、手間と時間をかけて、特別な日や大切な人との食卓に華を添えましょう。現在、千葉の畑で自然農法、有機農法による野菜を栽培中。
- 【vol.19】食のプロのお墨付き!おすすめ調味料 番外編
- 【vol.18】食のプロのお墨付き!おすすめ調味料 後編
- 【vol.17】食のプロのお墨付き!おすすめ調味料 中編
- 【vol.16】食のプロのお墨付き!おすすめ調味料 前編
- 【vol.15】おいしいものを目当てに出かける 秋の食旅
- 【vol.14】わたしの定番手みやげ、注目の手みやげ 後編
- 【vol.13】わたしの定番手みやげ、注目の手みやげ 前編
- 【vol.12】食ラボメンバーが注目する話題のお店 Vol.3
- 【vol.11】食ラボメンバーが注目する話題のお店 Vol.2
- 【vol.10】食ラボメンバーが注目する話題のお店 Vol.1
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