プロ料理家335名によるプロのレシピ4598

食のトレンド情報室「食ラボ」

今回は、食のプロが実際に愛用している調味料をご紹介する後編は、油。日常的に使う菜種油から仕上げに使いたい高級オリーブオイル、普段使いの太白ごま油をご紹介いただきました。(文:北條芽以)


今回のメンバー

食のプロのお墨付き!おすすめ調味料 後編

菜種油

菜種油(平出油屋)

揚げ物など、日常的に使う油はクセのない菜種油を選ぶのが正解。ただ、国産の菜種を使った菜種油は貴重です。こちらはよりすぐりの国産菜種を石臼を使った玉締め圧搾法で抽出。「石臼でゆっくりゆっくり時間を掛けて搾る油。濃い黄色はまるで溶かしバター」(宮川)「圧搾法や和紙の濾過など、伝統的な製法、そして普段使いできる値段の菜種油はなかなか見つかりません。濃厚さを活かしてお菓子を作ることも」(藤田)

菜種油(平出油屋)
くわしくみる >


オリーブオイル

エキストラバージン オリーブオイル オーガニック(ラーレリ)

トルコのラーレリ社のオイルは、自社で有機栽培したオリーブを使って、低温圧搾。手摘みのオリーブを24時間以内に搾油しています。栽培からオイルの完成まで、きちんと管理されたオーガニックオイル。「仕事でたくさんオイルを使うため、手頃でいいものを、と見つけたオイルです。品質も非常に安定していて、毎日の料理に欠かせません」(宮川)

エキストラバージン オリーブオイル オーガニック(ラーレリ)

くわしくみる >


エクストラヴァージンオリーブオイル(プラネタ)

イタリア・シチリアのワイナリーで作られているオリーブオイル。早摘みのオリーブをコールドプレスで圧搾するため、青々とした爽やかな香り。「市販されているオリーブオイルの中では香り、味、そしてコストパフォーマンスが抜群の1本です。バランスがよく、さまざまな料理に」(藤田)

エクストラヴァージンオリーブオイル(プラネタ)
くわしくみる >


オーガニック エキストラ ヴァージン オリーブオイル(エミール ノエル)

有機栽培のオリーブから作られるフランスのオイル。えぐみを抑え、マイルドな味わいでとても使いやすい。「オーガニックのオリーブオイルは結構お値段が高い場合が多いのですが、こちらは手に入りやすい価格で、なおかつ使いやすい味」(藤田)

オーガニック エキストラ ヴァージン オリーブオイル(エミール ノエル)
くわしくみる >


エクストラ ヴァージン オリーブオイル(マリーナ、旧オリオ・プリモ)

マリーナ社はイタリア・ラツィオ州のオリーブオイルメーカー。このオイルは希少なマリーナ種だけを使って作っており、フルーティな香りを楽しめる個性派オイルです。「量り売り専門店の『OLIVO』が扱っていて、試飲してほかのオイルとの違いにびっくりしました。焼いた野菜や魚介にひとふりするだけで、料理がワンランクアップ!」(藤田)

くわしくみる >
エクストラヴァージンオリーブオイル(クアトロチョッキ)

こちらもイタリア・ラツィオ州から届く個性派オイル。搾りたてをボトリングしており、まさにオリーブのジュース! 「こちらも『OLIVO』で。そのまま口に入れると喉がカッとするくらい辛みがあります。とても風味が強いので肉料理やパンチの効いたパスタの仕上げに。ここぞというときに使う“勝負オイル”です」(藤田)

くわしくみる >

ごま油


太白ごま油(マルホン、九鬼)

ごまを煎らずに圧搾するため、ごま油特有の香ばしいにおいはなし。無色・無臭ですがごま油の特性は同様。揚げ物などに重宝です。「実はさまざまな料理に使っています。酸化に強いので、加熱する油はほとんどこれ。パスタを作るときも最初は太白ごま油を使って、仕上げにオリーブオイルをあえるとコストパフォーマンスがいいですね。1本持っておくのがおすすめです」(藤田)

太白ごま油(マルホン、九鬼)
くわしくみる >



   

メンバープロフィール

宮川順子
宮川順子
料理家・「MIIKU日本味育協会」代表・ 味育(食育)コンサルタント(日本食育学会会員)・ フードコーディネイター・料理・パン・洋菓子教室主宰・U-CAN 調理師講座 講師
長男のアレルギーを機に、親子共々の「食の重要性」を実感。実家の料理屋での記憶や友人シェフのアドバイスで、オーガニック食品による無添加手作りを実践。2人の子供の子育てが一段落後、自分の体験をもとに添加物のない、簡単でおいしい家庭料理を伝えたいと教室をスタート。各種資格を取得後、現在は「心と体に美味しい食卓」の周知拡大を目指し、料理教室を主宰すると共に、食業界のプロや一般に向けて、広く味覚教育講師や資格試験講師を務め、企業や自治体向け商品開発のアドバイザーなども努める。
藤田承紀
藤田承紀
ダンサーとして、舞台、CM、インストラクター、振り付け師として活動する中、趣味であった料理が評判を呼ぶ。2009年イタリアに渡り、トスカーナの離れ島ポルトエルコレの二つ星レストラン『IL PELLICANO』で新しいイタリア料理を、ローマの老舗『AL CEPPO』でトラディショナルなイタリア料理を学ぶ。イタリア中のワイナリーや町を周り、各地方の料理、ワインだけでなく、建築物や文化にも注目。『食卓に笑顔を』をテーマに、一手間加えて、安心でおいしいプロの料理のコツをお伝えします。いつもより少しだけ、手間と時間をかけて、特別な日や大切な人との食卓に華を添えましょう。現在、千葉の畑で自然農法、有機農法による野菜を栽培中。


料理家の座談会、「食」の調査・レポートなどお仕事依頼はこちら

  • 料理家のレシピ本
  • 北のフードソムリエ

今月のプレゼント

トップページ用エントリー
トップページ用エントリー
合計 名様
提供:
  • Flipboard
  • モバゾー
  • 北のフードソムリエ
  • MIIKU 日本味育協会
  • movabletype5