プロ料理家335名によるプロのレシピ4598

食のトレンド情報室「食ラボ」

プロの料理家が選んで使っている調味料特集、いかがでしたか? 今回は番外編として、基本の調味料ではないけれど、ふたりの料理家が「これもあると便利」という個性派調味料を教えてくれたのでご紹介します。いつもの料理が表情を変え、キッチンに立つのがもっと楽しくなるものばかりです。(文:北條芽以)


今回のメンバー

食のプロのお墨付き!おすすめ調味料 番外編

宮川先生

福来純 本みりん(白扇酒造)

岐阜県にある醸造所で作られる本みりん。昔ながらの製法で作り、熟成させます。琥珀色の三年熟成みりんは、とろりと甘く、そのまま口にしたくなるおいしさ。「菌から起こして作る本物のみりん。強い甘さで、料理の味をきりっと完成させてくれるのです」

福来純 本みりん(白扇酒造)
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うまみ激辛 太古楽(吉市醬油店)

石川県白山市のしょうゆ蔵で作られている、辛味調味料。自家製のもろみと、地元在来種の唐辛子「剣崎ナンバ」を使っています。剣崎ナンバは鷹の爪の2倍ほどの大きさで、辛みも引けをとりませんが、辛いだけでなく甘みやコクの余韻が。「アイディア社長が生み出した“和製豆板醤”。ピリッとするかけ醬油のように使います。麻婆豆腐なんて、これだけで驚くほど味が決まりますよ」

うまみ激辛 太古楽(吉市醬油店)

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サバティーノ トリュフゼスト(サバティーノ・トリュフ)

イタリア・ウンブリア州からトリュフカルチャーを発信。日本にも代理店があり、丸ごとのトリュフだけでなく、トリュフ塩やオイルなどを販売しています。新製品のパウダー状トリュフは、ほんの少量でも驚くほどしっかりしたトリュフの香り。豪華なうま味調味料として使えそう!「サラサラのパウダーなので使いやすく、卵かけご飯にふったり、マヨネーズに混ぜたり。ほんの少量で香りがつくから、リーズナブル」

サバティーノ トリュフゼスト(サバティーノ・トリュフ)
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米麹パウダー(菱六)

老舗種麹屋の「菱六」が国産米から作り出す米麹をパウダー状にしたもの。ダマにならないので塩麹や甘酒などが手軽に作れ、パンやクッキーなどの酵母にもなります。「豆乳に加えて混ぜれば、トロトロのヨーグルトのようになりますし、醬油に混ぜれば醤油麹に。また、肉にまぶしておくとすごくやわらかくなります。私も使い方を模索するのが楽しいひと品」




藤田先生おすすめ


ネロ・ディ・サラワク(マリチャ)

イタリアに住むカフェオーナーが世界中を旅して探した最高品質のこしょうブランド。こちらは、マレーシア・サラワク州原産のこしょうで、完熟した実だけを使って天日乾燥。世界的に例をみない製法の貴重なこしょうです。「一度使ったらもう戻れない味! 確かにこしょうなんですが、すごく華やかで、パンチがあります」

ネロ・ディ・サラワク(マリチャ)
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純胡椒(仙人スパイス)

インドネシア・カリマンタン島の特別な場所でしか採れないこしょうの実。収穫したばかりの実を当日中に塩漬けにし、風味を閉じ込めています。肉料理のソース代わりに、卵料理や野菜に、そしておむすびの具にもぴったりだすお。カリッとした食感と生こしょうならではの風味を楽しんで。「個性的なようで、和食、洋食を問わず幅広く使えます。辛みがやわらかく、なにに合わせてもおいしい」


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キサイチマヨネーズ(キサイチ)

油は一番搾りの菜種油、オリジナル醸造酢に粗糖と、原材料を吟味し、化学調味料などは使わないマヨネーズ。「さすが“日本一高額なマヨネーズ”といわれるだけあって、使っている素材が贅沢。そして、その味を活かしたまろやかな味。卵は卵黄だけでなく全卵を使うため、ムダもないんです」

キサイチマヨネーズ(キサイチ)

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生ウスターソース(ユニオンソース)

非加熱なので、原料の野菜とスパイスの風味が活きたソースです。特許製法で火を通さずに作るソースはとてもさっぱり。揚げ物や肉料理だけでなく、ドレッシングに使うのもおすすめ。「微生物の分解を利用したウスターソースです。とても材料のフルーティさが残り、でもしっかり存在感のあるウスターソースの味」

生ウスターソース(ユニオンソース)

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メローハバネロ(ターンムファーム)

ハバネロ唐辛子とマンゴーを使ったタバスコみたいな辛味調味料。兵庫県・篠山で、家族経営で無農薬無化学肥料のハバネロを育て、メローハバネロを作っています。マンゴーのとろける甘みとハバネロの弾ける辛さはくせになる味。MILD HOT、VERY HOTなどの種類もあり。「辛い味をちょっと加えたいとき、とても爽やかでフルーティなこれを。辛いけど少し甘いバランスが好きです」


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生かんずり(かんずり)

新潟県にある自社と妙高市の契約農家の畑で栽培した「かんずり用唐辛子」を使った辛味調味料です。塩漬けにした唐辛子は、塩漬けにし、麹やゆずの皮も合わせて4年ほども発酵させます。雪が多く、寒さが厳しい新潟の風土が作り出す調味料。「ゆずこしょうと同じような原料なのですが、長期熟成で発酵させるため、辛いだけではなく旨味が強いのが特徴です」

生かんずり(かんずり)

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オーサワの有機玄米甘酒(なめらか)(オーサワジャパン)

マクロビオティックのパイオニア的な存在「オーサワジャパン」。根強い人気の甘酒は、調味料として砂糖代わりに。なめらかタイプは料理に使いやすく、より手軽に甘みをつけられます。秋田県産の有機玄米を使用。「甘さがやわらかく、口当たりがいい。飲むのはもちろんですが、いろいろな料理に使っています」。ちなみに、「精製していないため、依存性がない甘味調味料として重宝です」と宮川先生も愛用。

オーサワの有機玄米甘酒(なめらか)(オーサワジャパン)
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メンバープロフィール

宮川順子
宮川順子
料理家・「MIIKU日本味育協会」代表・ 味育(食育)コンサルタント(日本食育学会会員)・ フードコーディネイター・料理・パン・洋菓子教室主宰・U-CAN 調理師講座 講師
長男のアレルギーを機に、親子共々の「食の重要性」を実感。実家の料理屋での記憶や友人シェフのアドバイスで、オーガニック食品による無添加手作りを実践。2人の子供の子育てが一段落後、自分の体験をもとに添加物のない、簡単でおいしい家庭料理を伝えたいと教室をスタート。各種資格を取得後、現在は「心と体に美味しい食卓」の周知拡大を目指し、料理教室を主宰すると共に、食業界のプロや一般に向けて、広く味覚教育講師や資格試験講師を務め、企業や自治体向け商品開発のアドバイザーなども努める。
藤田承紀
藤田承紀
ダンサーとして、舞台、CM、インストラクター、振り付け師として活動する中、趣味であった料理が評判を呼ぶ。2009年イタリアに渡り、トスカーナの離れ島ポルトエルコレの二つ星レストラン『IL PELLICANO』で新しいイタリア料理を、ローマの老舗『AL CEPPO』でトラディショナルなイタリア料理を学ぶ。イタリア中のワイナリーや町を周り、各地方の料理、ワインだけでなく、建築物や文化にも注目。『食卓に笑顔を』をテーマに、一手間加えて、安心でおいしいプロの料理のコツをお伝えします。いつもより少しだけ、手間と時間をかけて、特別な日や大切な人との食卓に華を添えましょう。現在、千葉の畑で自然農法、有機農法による野菜を栽培中。


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