「食ラボ」では、フードソムリエの料理家による座談会を実施し、食周りで流行っていること、これからブレイクしそうな事象を定期的に追いかけます。第一回目の今回は、「2013年・食のトレンド総決算」と題して、ベスト10を発表します!(まとめ・文:ライター北條芽以)
北欧というとインテリアやデザイン。食は日本人の好みではない?という風潮が覆ったのも2013年。きっかけのひとつは「ノーマ」をはじめとするデンマークのレストランカルチャーが日本でもブームになったこと。さらに世界一飲みやすいというノルウェーのコーヒーも話題で、昨年5月にオープンした「フグレン・トーキョー」が大人気だ。「特にデンマークは農業国家で野菜も乳製品も素晴らしい。実はもともと素晴らしい食文化が根付いている地域なんです。これからどういった側面が日本に伝わってくるか目が離せませんね」(下井)
・「キャンペーンが多かったのもありますが、フルーツブランデー=フルブラは大流行。実際に飲みやすく、香りも楽しいのでいろいろなフルーツを漬けている料理家さんや生徒さんがいました」(森崎)
・「グリーンスムージーもまだまだアツいですが、今年普及したのが低速ジューサー。やはり効率よく栄養を摂りたいから、という声が多いです。同様に、健康志向の人はノンフライヤーを買いたいようですが売り切れが多くて買えなかったケースが多かったかもしれません。調理家電でいうと、クイジナートのヒーター機能付きブレンダーも人気でした」(森崎)
・「取り寄せで楽しいなぁと思うのがシャルキュトリーです。熟成技術が格段に向上しているほか、輸送中の管理もいいのでしょう。試しても試しても足りないほど注目店が多い!」(下井)
・「トレンドを語る上で絶対に欠かせないのがコンビニ。セブン-イレブン・セブンプレミアムのアイスコーヒーは夏場は買えないほどの人気でしたし、料理教室でもおいしいと評判(笑)。トレンドをおいしく、スピーディに商品化するのはローソンで、定点観測しています」(山口)
・料理教室を主宰する山口さん、森崎さんが「流行りましたね~」と口を揃えるのが「石のお皿」。そもそも高級レストランで流行し、使われてきたタイプのフラットな石製のプレートが、国内外で手頃な値段で手に入れられるようになったのがきっかけのようだ。
- 2013年の「食」トレンドは、外食と内食ならば、圧倒的に内食、つまり家庭のキッチンや食卓にあった。いつもの食をちょっと贅沢に、クオリティを高めるようなひと工夫する傾向が顕著なのだ。
普段の買い物をする場所が、「ちょっといいもの」を買えるセレクトスーパーになり、スパークリングミネラルウォーターを飲んで、少し値の張るお肉を買う。
一方で、毎年ひとつは登場する健康志向のブームはやはり依然健在! なかでも発酵食品の流行は根強く、これからも購入・手作りの両派でいよいよマニアックに進化を遂げそうな予感もする。日本人の生活としての「食」がますます楽しい。
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