プロ料理家365名によるプロのレシピ4812

食のトレンド情報室「食ラボ」

「食ラボ」では、フードソムリエの料理家による座談会を実施し、食周りで流行っていること、これからブレイクしそうな事象を定期的に追いかけます。第一回目の今回は、「2013年・食のトレンド総決算」と題して、ベスト10を発表します!(まとめ・文:ライター北條芽以)

【今回のメンバー】スイーツの専門家 下井美奈子さん フードコーディネーター 森崎繭香さん 料理研究家 山口はるのさん

2013年食のトレンド総決算

ランキング
第1位 食のセレクトショップが充実
第2位 スパークリングミネラルウォーター
第3位 俺系レストラン
第4位 菌活
第5位 ポップコーン
第6位 パンケーキ
第7位 野菜氷
第8位 いなばのタイカレー
第9位 ドライエイジングビーフ(熟成肉)
第10位 北欧の食文化
次点 フルブラ、低速ジューサーまたはヒーター機能付きブレンダー、シャルキュトリー、ローソン、石のお皿
  • 1位~4位
  • 5位~8位
  • 9位~まとめ

第5位 知ってる「ポップコーン」より美味しい、新型が流行

今年もっとも耳目を集めた食べ物というと「ポップコーン」。1、2月にアメリカ・シカゴから上陸したフレーバーポップコーン「ギャレット」「ヒルバレー」に続き、9月にはシアトル「ククルザ」といった海外ポップコーンブランドがオープンし、行列人気は現在も続いている。「ポップコーンはこれまでもあったし、誰でも知っているお菓子。でもそこに新しいフレーバーや品質の高さが加わることで新しいトレンドになる。現在の食の流行はこういうふうにできることが多いですね。それからこれまでヨーロッパに押され気味だったアメリカ・カナダの文化に注目が集まりつつありますが、そのきっかけのひとつ」(下井)

【写真】ギャレットポップコーンショップス・ククルザポップコーン

第6位 まだまだ強い!「パンケーキ人気」は続く

ここ数年、衰えを見せないブームといえば「パンケーキ」。今や首都圏に4店舗構えるオーストラリア発の「bills」や、昨年11月にオープンのNYからやってきた「サラベス」は未だに行列ができるほどの人気。また今年は、アメリカ全土で展開するパンケーキ専門店「オリジナルパンケーキハウス」が上陸。「ポストパンケーキブームはいろいろなところで推測されていますが、やはりパンケーキは強い! ハワイ系や分厚いホットケーキ、閉店した万惣フルーツパーラーの職人さんが開いた店など、系譜も面白い」(下井)また、「家で楽しむ風潮があるにもかかわらず、パンケーキはおうちで作るよりも外で食べる。その傾向も興味深く、だからこそ息が長いのかも」(森崎)

【写真】bills 「リコッタパンケーキ」・サラベス「レモンリコッタパンケーキ」・オリジナルパンケーキハウス「ダッチベイビー」

第7位 えのきからたまねぎへ。健康派は「野菜氷」に集中

年に数種類は登場する、健康目的のブーム。数年前に長野県から誕生して全国に普及した「エノキ氷」は、エノキダケの栄養を余すことなく摂るための手法。同様に現在もっとも人気なのがおろしたまねぎを凍らせた「たまねぎ氷」で、こちらもたまねぎのツンとくるにおいを気にせずに、ダイエット効果などを期待できる食べ方だ。たまねぎは旨み・甘みもあるので、「天然旨み調味料」の異名も持つ。「ブームは健康とおいしさ・快楽の二極化が進み、こちらは健康。便利で食べやすくなる手法としてこれからも使われそうですね。次は『トマト氷』がきそうですよ」(森崎)

【写真】たまねぎ氷

第4位 「菌活」で腸を整えるのはもはや常識!?

SNSなどでじわじわと人気に火がつき、ブレイクに至ったのが「いなばのタイカレー」。100円ショップでも手に入れられる缶入りのカレーだが、このおいしさには訳がある。もともとタイ工場で作られているいなばの缶詰。つまり、“本場の味”なのだ。「今年スーパーから商品が消えるほどのヒットはこれですね。長期保存ができて保存もきき、安くてちゃんとおいしい。流行の理由が詰まってますね」。アレンジ法を紹介した「いなばのタイカレー缶レシピ」(飛鳥新社)も重版に。

【写真】いなばのタイカレー缶シリーズ・いなばのタイカレー缶レシピ
  • 1位~4位
  • 5位~8位
  • 9位~まとめ

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