わたしたちのココロとカラダを育む食卓を、楽しく豊かなものにするために……。
今ある食べものを大切にして、おいしく食べる工夫をしよう。
そんな思いに共感し、「食べ残し0キャンペーン」を応援してくださる方々から、みなさまへのメッセージです。
フード・ジャーナリストとして世界の食事情を観察していると、色々なことに気付かされます。
「南アジアの飢餓人口は過去二年で一億人増加。現在4億人以上が慢性的な飢えに苦しんでおり、40年間で最悪の水準となっている。」国連児童基金(ユニセフ)が6月2日に発表した報告書です。
普段の日常生活ではもったいないと思いながら、食べ残し0を完璧に実行するのはなかなか難しいものですが、このユニセフのレポートを読むと、いかに日本が恵まれた環境にいるか、食べ残しができるという先進国のみの「豊か過ぎる現実」を実感させられます。
20世紀はアメリカに代表される消費社会の時代でしたが、これからの21世紀は、日本人が本来持っている美徳、「もったいない」に代表される「限られた食や物を大事にする気持ち」がもっと注目されていいと思います。
様々な海外の食事情を見ていると、それぞれの季節に旬があり、バランスにも優れた「日本の家庭のごはんの豊さ」に感動することも多いのです。できるだけ無駄なく材料を使い、自然のものを必要な量だけシンプルにいただく・・・・・・日本人だからこそできる豊かな「食べ残し0」の食卓だと思います。
地球環境すべてをいきなり変えることはできないかもしれませんが、自分の出来る身近なことからコツコツと実行していく。これが私たち世代だけでなく、子供の時代までを含めた地球環境を変えていくことにつながるのではないでしょうか。「食べ残し0」に向けて、出来るところから頑張りましょう!
「いただきます。」
子供の頃は、当たり前のように口にしていたこの言葉。
今、この言葉に意味を込めて言えている人は、
果たしてどのくらいいるのでしょうか。
丹精込めて育てられている生産者の方、
そして、美味しい料理に作り上げてくれる方、
そんな多くの方々の想いが詰まっている食事を口に出来ることに、
感謝しなくてはならない。
大人になると、大きな声では言いづらい時もあるが、
そんな時は、心の中でだけでも、その感謝の気持ちを込めて
「いただきます。」と言ってから食すことで、
意識的に‘食べ残す’事が減るのではないかと思います。
この、ほんの小さな意識が未来に大きな意味を持ち、
食べ残しゼロが実現する事は、人としても幸せな事ではないでしょうか。
食べ残し0キャンペーンに賛同します、参加します!
いいと思う、ぜひすすめましょう、食べ残し0!
私の仕事は料理をつくること、たとえば今日は餃子特集の撮影でした。 7種類、合計234個の餃子を包んで、焼いたり茹でたり。もちろんみんなで、あーだこーだと言いあって、わいわい試食しながら撮影はすすむんですが、さすがに食べきれるものじゃあ、ありません。どうするかというと、試食が終わったものは次々とお持ち帰り用パックにつめて、編集部の人たちのお夜食になったり、スタッフの夜ごはんになったりするのです。
食べ物に囲まれている日々だからこそ、残して捨てなくちゃいけないとなったら本当に心がすさんじゃうんです。丁寧においしく作ろう、簡単でも体や心にいいご飯を作れるように考えよう、そういう努力も一緒に捨てることになっちゃうからです。
食べ物に生かされている、食べ物のおかげで生きている。ちゃんと食べてちゃんと生きてく、何よりもそのことが大事だと思っています。きちんときれいに食べて、上手に消化して体の中をよどみなく通してエネルギーに変えて、元気に生きてく。
それができれば多少こんがらかった人生だって大筋だいじょうぶ、そう思っているのです。
おいしくだいじに食べましょ、一緒に元気に生きていきましょ!
私は牧場をやっています。仕事は『牛の命をひと人間の未来へと繋ぐ命のリレー』。牛は、その尊い命をお肉という形でひと人間に預けてくれます。
そんな風に考えたら、可哀想で食べられなくなるという人もいるでしょう。しかし、お肉もお魚も野菜も全てが『命のリレー』なのです。
「食」を得るために、それを自らの手で育てることが当たり前ではなくなり、その代わりにスーパーの食品売り場へ向かうことが日常となった現在、『命のリレー』を肌で感じることはなくなってしまったのではないでしょうか。
しかし、これを機会にみなさんも『命のリレー』を考えて欲しいと思います。そうすれば、もっと食べ物を大切にする様になるのではないでしょうか。
農家のこせがれネットワークには全国各地の若くて元気な農家さんが集まっています。
農家さんの食材を集めたお食事会イベントでは、農家さんも集まった方々もお野菜談義に花を咲かせていて、本当に楽しそうにしていました。
食べ残しは誰しもよくないことであることがわかっていると思います。
もう一歩意識するために必要なことは、食材に対する思い入れの強さだと思うのです。
この食材は私の知り合いの○○さんが育てたものだからという意識が働けば、自然と食べ残しは少なくなるはず。
食べ残しゼロを意識するために、自分の知り合いの農家さんから
食材を買って食べてみてはいかがでしょうか。
食料自給率40%の日本は、食料を大量に輸入し、そして、大量に廃棄している国。もったいないことですね。
私は、「農都共生」(農村と都市の共生)による地域再生をめざして、フォーラムや農園ツアーなどを開催しています。この「農都共生」は食べ残しゼロにも大きな効果があるはずです。
丹誠込めて自分で育てた野菜は、大切に収穫し、大切に料理しようと思うもの。決して、腐らせたり、無駄に捨てたりすることはできませんよね。都会の人が農業体験をすることで、食べ物を大切にする心を育み、食べ残しゼロを実現できると思います。
「FOOD ACTION NIPPON」とは、日本の食を次の世代に残し、創るために、食料自給率の向上を目指して、農林水産省と民間企業・団体等が主体となって推進する国民運動です。
FOOD ACTION NIPPONでは食料自給率向上の為の5つのアクションを推進しています。その中の一つが「食べ残しを減らしましょう」です。開発途上国で飢餓が問題となっている中、日本では食料を大量に輸入して大量に捨てています。この現状を踏まえ、家庭においても、食品の無駄な廃棄、食べ残しを減らしましょう。
またこの夏FOOD ACTION NIPPONでは推進パートナーのホテル・旅館と協力して、食べ残しを減らす施策を展開いたします。みなさんのご参加をお待ちしております。
食材や料理をおいしく食べきるための工夫を実践されている方、本主旨に賛同してくださる方は、ぜひご自身のブログやホームページにバナーを貼って、キャンペーンにご参加ください。バナーを表示するには、以下のタグをHTMLにコピー&ペーストしてください。
VOL.1
カレーをリメイク
06/08
公開
VOL.2
炊き込みご飯を
リメイク
07/06
公開
VOL.3
かぼちゃの煮物を
リメイク
[07/06 公開予定]
VOL.4
ポテトサラダをリメイク
[07/21 公開予定]
VOL.5
ミートソースをリメイク
[08/03 公開予定]