ごあいさつ
みなさん、はじめまして。料理家 山田玲子です。
今日から12回にわたって、男性向けに料理を指南するコラム「いざ!男の料理塾」が始まります。
このコーナーでは、今までまともに包丁を握った事もなかったけれど、美味しいものを自分で作ってみたい!という思いのある方に「こだわり男の料理」と言うちょっと難しい凝った料理ではなく、基本的な家庭料理の作り方や料理をはじめるに当たっての「いろは」を紹介したいと思います。
私は料理を教えて13年になります。
きっかけは1983年に国際交流の活動で日本の11歳児4人とフィンランドの国際キャンプに1か月滞在したこと。英語の通じない日本の子供たちがホームシックで涙ながらに一緒に作った60人分のちらし寿司を通して「美味しいは言葉の壁を越えられる!」「食することは人の輪なり!」と言うことを強く感じました。
現在では自宅にて料理クラスを主宰する他に出張クラスとして甲府や葉山で、また病院において患者さん向けのレッスンを行っています。
私が主宰する料理教室の男性クラスは、会社をリタイアされた60代の方や若いパパ達。独身男性が女性と一緒に・・・など様々な方がいらっしゃいます。
その多くが料理はやってみたいけれど、知らないことだらけだし、どんな本を読めばよいか?ましてや今さら妻にも聞けない。そんな初心者の方々ばかりです。
レッスンの内容は家庭のふつうの料理を習いたい、普段の食事を美味しく作りたい、と言うリクエストに基づいた家庭料理です。
包丁握るの初めてです・・・と言う方もキッチンに入るとみなさんとっても和やかで楽しそうです。
「先生!せん切りってどの細さですか?これくらい?」
「あらら・・・それは短冊に切ってしまったのね・・」
「ちぎるってどんな感じですか?」
「紙をちぎるようにね。」
「鍋でお米炊けるんですか?」
「お家にあるお鍋でも美味しく炊けるわよ!」
「味噌汁の味噌ってたくさん種類がありますよね。」
「季節や具によって種類を変えると、ぐんと点数アップね」
などの会話が飛び交い、ようやくできあがると、好みのお酒を片手に、実にうれしそうにそして美味しそうに食事が始まります。
ときには食事タイムから奥様が参加されたりして、みなさんお料理をとっても楽しんでいらっしゃいます。
そんな様子を見るにつけ、もっとたくさんの男性にお料理を始めて欲しい、楽しんでいただきたいと言う思いが強くなってまいりました。
「いざ!男の料理塾」では、まず12回に分けて一般的な朝食、昼食、夕食のメニューの作り方、またそれに伴う材料や道具の揃え方や準備の仕方などと一緒にご紹介していきます。
さあ 男性の皆さん 男の料理塾へようこそ
玲子先生の「ちょっと言わせて!」
料理を始めるに当たってのコスチューム?そうエプロン。
お持ちですか?
ネットでも買えます。デパートのエプロン売り場に男性用も置いてあります。エプロンをしてグッと気分を盛り上げましょう!