懐かしのおいなりさん
彼がぽつっと「無性にいなり寿司が食べたくなるときがあるんだけど、市販のっていまいちなんだよねー」と。それなら私が・・!と意気込んでますが、おいしい作り方をご伝授ください!<28歳・営業>
ほんのりあま~い
ふっくらジューシーおいなりさん★
昔ながらのおなりさんは、家庭によっても味付けが違うので楽しいですよね。今回ご紹介するのは、酢飯を詰める基本的な作り方で少し甘めの味付けになっています。まずはこれをベースにして作ってみて、醤油や砂糖の量をかえて彼のお好みの味にアレンジしてもいいですね。中級者むけなら、砂糖の種類や酢にこだわってもおもしろいですよ。個人的におすすめするのは黒砂糖です♪
見た目を華やかに仕上げたいなら、酢飯に市販の五目ちらしの素を混ぜてから詰め、油揚げを折り返してご飯が見えるようにし、錦糸玉子やいくらなどをのせるのが簡単でオススメ!これはお花見やホームパーティーなどにもつかえるので、機会があればぜひ試してみてください。普段使いなら、ひじきの煮物やお好みの漬物を粗く刻んでご飯と混ぜても。
このように、具材や包み方をかえるだけで何通りも楽しむことができるので、まずは基本がマスターできるように頑張ってくださいね♪
具材や包み方をかえてオリジナルを作ってね♪
【材料(2人分)】
油揚げ 3枚
Aだし汁 1カップ
A砂糖 大さじ1と1/2
Aしょうゆ 大さじ1
炊いたごはん 茶碗2杯分
Bすし酢 小さじ1
B白ごま 大さじ1
【作り方】
(1)油揚げは熱湯で1分ほどゆでて水気をしぼり、縦半分に切って切り口を袋状に開く。
(2)鍋にAを入れ中火にかけ、煮立ったら(1)を加え、落としぶたをして弱火で煮る。
(3)汁けが無くなったら、そのまま冷まして味を馴染ませる。
(4)ごはんにBを加え、切るように混ぜて冷ます。
(5)6等分にして俵形に丸め(3)へそれぞれ詰める。
【POINT】
おいなりさんに詰めるご飯は、あまりきつめに丸めないのが美味しくする最大のポイントです。お寿司やおにぎりと同じで、口に入れたときにほろっとくずれるのが理想。ご飯を詰めたら、揚げの口を重ねて1センチくらい折って、折り込んだ部分を下にして器に並べてください。
レシピがもつLOVEパワー by鏡リュウジ
なぜかほっとする味のおいなりさん。味のバリエーションはいろいろあるけれど、男子でこれが嫌いという人はいないでしょうね。おいなりさんというのは、その名前に「稲」がついていることからもわかるように、もともとは田んぼの実りの神さまだったとされています。
このおすしが「お稲荷さん」といわれるようになったのは、その稲荷神の使いである狐の耳のかたち似ているからとか、あるいは油揚げが狐の大好物だったからだとか、諸説があるよう。そして、この稲荷の前身はインドの魔法の女神でもあるダキニ天だったともいわれています。
「オン シラ バッタ ニリ ウン ソワカ」というのがダキニ天の真言(呪文)で、どんな社会階層の人々の願いもかなえる、といわれているとか。彼の出世を祈願しながら、あるいは彼と一緒にいられる幸福に感謝しながら、心の中でこのマントラ(真言)を唱えてお稲荷さんを作れば、そのなかに強力なパワーが宿りそう。ただし、いいかげんな気持ちで願いをかけないでくださいね。