教えてください
- 神田麻帆さん(東京都立川市)
- 調理師専門学校勤務の経験を生かし、初心者からプロまでを対象にした料理教室「キッチンスタジオK」を主宰。日本の72の季節「七十二候がまるごとわかる本」を監修。テレビ朝日「キス濱ラーニング」に出演、問題監修も務める。 日本料理専門調理師。栄養コンサルタント(米国コロラド州NTI認定)。
お教えします!
- 加納米蔵さん(新潟県村上市)
- 2000年までの20年間、しな布の製造販売に関わっておりました。2001年より微生物EM菌、パイロゲンFFC活性培土などを使用した有機農法。2004年からは土壌改良のためYM菌、マグマン(植物ミネラル)を用い、現在に至っております。種をしっかり残していくことをこれからの充填課題のひとつとしています。
- 円家 えんやについて詳しく見る
- From:料理家
- 神田麻帆
- To:生産者
- 円家 えんや 加納米蔵さま
加納さん、お元気にお過ごしのことと存じます。
私もお陰様で『病気知らず、医者いらず』毎日を元気いっぱいに過ごしています!!
加納さんの玄米を知ったのは、米国最先端の栄養学が学べるホリスティックカレッジの校長先生の紹介でした。
初めに購入を検討した際は、「う~ん。いいお値段だぁ…どうしようかなぁ…」と迷いました。
でも、一口食べて驚きました!
何とも言えない甘みと旨味があるのです。自分が持っていた玄米のイメージが一掃されました。
その時以来、加納さんの玄米のファンとなり定期的に購入を続けています。
食べるとどんどんエネルギーが湧いてくる不思議なお米です。今ではすっかり私の『Power Food』。
自然災害・異常気象にも影響されにくい、安心で美味しいお米。このお米の秘密を教えて下さい。
- From:生産者
- 円家 えんや 加納米蔵
- To:料理家
- 神田麻帆さま
神田さん、こんにちは。
「お米の秘密」ということですが、考えられることを、記してみます。
一つは、土壌です。
以前は農薬・化学肥料をふんだんに使用していましたが、この方法に疑問を抱き、土壌改良に努めてきました。YM菌という特性微生物を使用することで、生き物たちも土の中に集うようになり、土壌も活性化され本来の自然の姿に戻っていきました。農薬・化学肥料を使っていたころは生物も存在しませんでした。現在は農薬・化学肥料を一切使わずに納得がいく米作りができています。二つめは、旧神林村は、清流・荒川に育まれた土壌で、米作りをしています。
荒川は、三年連続、日本一という清らかな川です。米作りに欠かせないものが水でもあります。
三つ目は、籾種(もみだね)です。
農薬・化学肥料が普及する前は、籾種は、各農家で残し使用していました。
ところが、農協主導により、現在では、新潟コシヒカリで言いますと、BL米という品種改良的なものとなっております。食味も以前のものより劣ります。
そこで、我が家では、本来のコシヒカリの種を残すべく、努めております。
それにより、食味、そして、ミネラル、栄養素の高いコシヒカリを作り、さらには野生に近い種を目指し、人の身体をパワーアップできる米作りを目指しております。
苗床に、微生物YM菌、植物ミネラル等を用いるのは、種のパワーアップのためです。
種に力があるということは、人間同様、免疫力が高まるものと考えます。より野性的な米を作れるなら、後世に対して、一番のプレゼントと思います。そして、最後に、「天地和合・万物和合」自然への感謝の思いです。
天候不順が当たり前になってしまった昨今。化学物質に頼らないこと(排除すること)が、大地も身体も不可欠ではないでしょうか。
- From:料理家
- 神田麻帆
- To:生産者
- 円家 えんや 加納米蔵さま
とてもわかりやすいご説明を有難うございます。化学物質を排除することで自然が戻ってくる。そしてそのように作られたものを食べることによって、私たちの身体は癒され、活力(パワー)が湧いてくる。いま、多くの現代人がパワー不足となっているのではないでしょうか?
特に最近は明るく楽しそうに元気にしている人が少ないように感じます。エネルギー切れの中、必死に頑張っているという気がします。身体と心はつながっています。身体は私たちが食べたものからしか作られません。
いろいろな意味で乱れた食生活を改善する助けとなることが、食に携わる仕事をしている者の義務だと思っております。これからも化学物質に頼らない、大地に自然が戻ってくる素晴らしいお米を作り続けて下さい。私も精一杯応援させて頂きます。
今回は炊飯以外なるべく火を使わない簡単レシピを考えました。
加納さんに以前アドバイス頂きましたように、発芽玄米にして炊いています。
発芽玄米に生野菜、発酵食品、植物性タンパク質と健康志向のレシピです。是非お試しください。
- ※この記事は、2013年7月の取材に基づいて構成したものです。
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