vol.28 舞岡いちご園さんの完熟苺でつくった、料理家 松本美佐さんの「紅ほっぺとお米のポタージュ」

神奈川菅横浜市の舞岡いちご園さんの完熟苺でつくった、料理家松本美佐さんの「紅ほっぺとお米のポタージュ」

教えてください

松本美佐さん(神奈川県横浜市)
松本美佐さん
お菓子教室&食育コミュニティ キッチンスタジオ「横浜ミサリングファクトリー」代表。イル・プルー・シュル・ラ・セーヌの基礎技術をベースに、美しい所作の大切さを伝えながら生活力・人間力を身に付ける「お菓子作りで食育」、女性の起業を支援する「自宅教室開講スクール」など、従来のお菓子教室とは一線を画す事業としてのお菓子教室を展開し、横浜市チャレンジコミュニティビジネス支援事業となる。起業家としての講演活動も積極的に行っている。

お教えします!

北見裕二さん(神奈川県横浜市)
北見裕二さん
1976年生まれ。2001年、結婚を機に、妻の実家の家業である農業を受け継ぐ。2年間の農業セミナー卒業後は、果樹部門を担当し、浜梨・いちじく・みかん・苺を手掛ける。横浜農業協同組合夏季フルーツフェスタにおいて、浜梨で良好賞を受賞。今後、苺でも上を目指している。
舞岡いちご園について詳しく見る 別ウィンドウ

「紅ほっぺ」のこと、教えてください!

  • From:料理家
     松本美佐
  • To:生産者
    舞岡いちご園 北見裕二さま

北見さん、こんにちは。
クリスマスにはおいしい苺をありがとうございました。お陰様ですばらしくおいしい苺のショートケーキを作ることができ、生徒さんの楽しいクリスマスの思い出に一役買うことができました。苺を食べた皆さんは口を揃えて「おいしい!」と大絶賛!いつも自分のことのように自慢してしまいます。

お菓子作りは素材選びが八割といわれます。教室では、よい素材を選ぶことをとても大切にしているので、昨冬舞岡いちご園さんより苺を頂いた時の美味しさには本当に感激いたしました。こんなにおいしい苺が身近に手に入るようになったのはとてもありがたいことです。

舞岡は農業がとても活発ですね。畑や畜産など手広くされている中で、新しくいちご狩りが出来る「いちご園」を始めようと思ったきっかけ、栽培する品種に「紅ほっぺ」と「章姫」を選ばれた理由や美味しい秘密についてぜひお聞かせ下さい。また、今後の抱負もぜひ教えてください。

「紅ほっぺ」のこと、教えます

  • From:生産者
    舞岡いちご園 北見裕二
  • To:料理家
     松本美佐さま

松本さん、こんにちは。
クリスマスには当園の苺を選んで頂き、ありがとうございました。皆様に喜んで頂き、私達も嬉しいです!

当園は平成22年にスタートし、今シーズンで3年目を迎えます。なぜ苺を始めたかと言うことですが…ズバリ!“苺は、子どもから大人まで皆大好き”だからです。
数々の輸入果物が出回るようになり、その数は数えきれないほど多くなりました。そんな中、国産の果物は残念ながら需要が落ちこみ、元気がない状況です。
ところが苺は違うんですよ。苺は根強い人気があるんです!また、直売の苺には、何と言っても“完熟苺”の魅力があります。完熟した苺は、ツヤツヤ、ピカピカで、味、香り、みずみずしさは最高です。

そして苺狩り。苺の季節になると、多くのTVや雑誌で苺狩りの特集が組まれますよね。舞岡は緑が多く、小川も流れ、心と身体を癒すには絶好のスポットです。お散歩するも良し、小川のせせらぎを眺め頭の中を空っぽにぼーっとするも良し。そんな舞岡で子どもから大人まで楽しめる苺狩りが出来たら楽しいな♪といった発想です。
ぜひ多くの皆さんにお休みの日に舞岡に遊びにいらしていただきたいです。

当園のハウスは、高さ1メートルほどのプランターに植えられた苺の苗を養液で育てています。ハウス内の温度・湿度・養液量を時期や天候によって変え、しっかりコントロールすることで、味にばらつきのない苺が提供できるのです。

品種についてですが、紅ほっぺはなんと言っても香り!アロマベリーと呼ばれるほど香りが自慢の苺。私達もこの香りに魅了され、紅ほっぺを第一候補に決定しました。
甘さと酸味のバランスが良く、果汁もたっぷり!果肉の中まで赤くなるのが特徴の苺なので、ケーキや大福などのお菓子に使っても見栄えも良く引き立ちます。お口に入り広がる香りと果汁に思わず顔がほころびます。

章姫は枝のしなりがよく、苺狩りに適しています。酸味が少なく果肉もやわらかく小さいお子様にも人気なんですよ。

3年目とまだまだ駆け出しの私達ですが、おいしい苺が出来るよう日々勉強です。お客様とのおつきあいを大切に、一粒一粒心を込めて作っていきたいです。

「紅ほっぺとお米のポタージュ」ができました!

  • From:料理家
     松本美佐
  • To:生産者
    舞岡いちご園 北見裕二さま

北見さん、お返事ありがとうございます。
「苺は皆が大好き!」とってもシンプルで説得力のある理由ですね!私も、味もさることながらフォトジェニックなのでお菓子作りにはぴったりの苺が大好きです。
たしかにフレッシュな苺は、輸入果物には太刀打ちできない強みを持っていますね。消費者である私達も地産のものを食べることで、頑張ってくださっている生産者さんを支援していかなければと改めて思いました。

舞岡は地域の皆さんの努力で豊かな自然が残っていて、本当にすばらしいところだといつも思っています。あの野山を散歩し、さらに苺狩りも楽しめたら、ファミリーで楽しめる人気のスポットになりそうですね!実際、ツイッターで舞岡いちご園のことをつぶやくと「行きたい!食べたい!」とすごく反響があるんですよ。近くに住みながら知らない方も多いのでもっともっと多くの人に知ってもらいたいと思い、勝手に宣伝させていただいております、笑

北見さんが「お菓子にはこちら!」と勧めてくださった紅ほっぺ。今回はフレッシュさを活かしたいと思い、熱を加えない調理方法を考えポタージュを作ってみました。お米を少し煮てあとはジューサーでががっと混ぜるだけ。それなのにこんなにおいしくなるのは完熟苺のお陰ですね。

スーパーで、バラ売りの野菜や魚を無造作に触ったり、時には放り投げたりしながら選ぶお客さんを見るととても哀しくなります。消費者と生産者さんの距離が遠く、北見さんたちのように生産者さんが丹精込めて作ってくれていることがイメージ出来ないからだと思うのです。これからもレッスンを通じて、生産者さん達の想いと、農産物を大切に扱うことを子どもたちにしっかり伝えていこうと思います。

来年もまた美味しい苺を楽しみにしております!

  • ※この記事は、2012年01月の取材に基づいて構成したものです。

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