プロ料理家365名によるプロのレシピ4812

vol.06 Ú VRUÓCCULU la cucina shinobina 横山しのぶ

はじめに紹介 料理教室のこと

教室名 Ú VRUÓCCULU la cucina shinobina
(ウ・ヴルオックル ラクチーナシノビーナ)
場所 新潟県新発田市
料理ジャンル イタリアン
料理の特徴 実習形式のお料理教室
開催時間帯 土曜日 11:00~14:00
(他開催第2火曜日 10:00〜12:00、第3火曜日 18:00〜21:00)
料金 入会金なし1回4000円
他会場は開催場所により違います。

料理家さんに聞きました!

横山しのぶ
詳しいプロフィールはこちら

料理の世界に入られたきっかけは?

小さい頃から料理には興味がありました。会社員になってから「誰かの為に食べてもらいたい料理を」と思い、会社を辞め、調理師学校へ。その調理師学校時代に研修旅行として行ったイタリアという国にズキンとし、今度はその地で暮らしながら料理を学びたいという夢を持ちました。ですが、ホテル就職、結婚とイタリアへの思いを残したまま数年を過ごし、ようやく‘97に初滞在、ホームスティをし、今度は違う土地へという夢を持ちました。それから数年おきに主人をなだめて各地方をまわりました。 教室に関しては、最初はサークルという形でスタートさせ、人数が増えたことで教室にしました。
ですが、この道のスタートはきっと、母が幼稚園のお弁当箱に「スイートポテト」を入れた事ではないのかな?と最近は思っています。 40年以上も前、スイートポテトという名前も知らない幼稚園児の私が初めて口にした「ビックリするくらい魅力的な甘いもの」は強烈に残っていて、今でもその当時のスイートポテトが食べたいと切望しています。要するに食いしん坊なのかもしれません。

料理教室のポリシーや特徴、こだわりは?

「最後にはやっぱり愛よね~」が最近皆さんと料理を作っている時の合い言葉になっています。
イタリア料理と大きくくくられていますが、その一つの料理に込められた想いや人々を想像しながら、またどんな家庭でどんな風景や会話、季節の中で作られていたか、そんな話を教室ではしています。さらに、食文化としてのイタリア料理に触れていただきたく、古代ローマ時代から中世、ルネサンス、バロック時代の文化に触れながら、お料理も再現し、現在の料理にどう繋がっているのかというところも感じて頂きたいと思いながら進めています。

習いに行った人が自慢したくなるようなポイントは?

生徒さんからは「内緒にしたくなる教室」と、嬉しい言葉を頂きました。
あまりイタリア料理と思わずに、ごく自然に生活の中にとけ込んだお料理を楽しんで頂いております。
料理の中に込められているいろんな事を共有し、そのお料理をご自宅で作って、ご家族と新しい風景を作る。そんな理由で「内緒にしたい」と言って頂けるのだと思っています。

今後の夢をお聞かせください。

今後の夢。
多くは望みませんが、自分にしかできない何か、食との関わり方をこのまま続けて行きたいと思っています。自分の思う、感じる料理を作っていきたいですし、皆さんと共有して行きたいと思っています。その一つが2001年から現在まで、時間をかけて取り組んでいるイタリアの食文化。時代の中の人物と自分を重ねて心を覗いてみたり、その時代の料理を一つずつ紐解いていく楽しい食の作業は、今後も続けていきたいライフワークです。 
そして、もう一つ。父の介護をしていた15年前はあまりにも介護食について無知過ぎて、今でもあれでよかったのか自問自答しています。その後介護食を学んでみて、「ご年配の方々にも召し上がっていただけるイタリア料理」をまとめてみたいと考えるようになりました。
たとえば、母がなんの迷いもなく食べてくれるイタリア料理、そして自分自身がある年齢になったときにも食べたいと思うイタリア料理をまとめることがこれから取りかかりたいことでしょうか。

人気の教室のヒミツ!

キッチンは?

築35年の古い日本家屋の台所で、恥ずかしいかぎりです。
ただ、来られる皆さんが笑ってしまうくらい普通の台所なので、逆に戸惑う事なくご自分の台所に立たれているように作業されている姿を拝見するたびに、「これで良かったのかな?」と思っていますし、それが私の教室なのだと思っています。
「実家に帰ってきたみたい」と、おっしゃってくださる方もいらっしゃって、私も笑ってしまいました。整理、整頓ですね。

お気に入りの器、カトラリーはこれ!

白の食器

お気に入りといいますか、食器はただただシンプルに。
なので、あまりこだわっていません。
ただ、教室を開催するにあたりみつけた白の食器をずっと使い続けています。

こだわりの調理道具

「パッサテッリ」と「ティジェッレ」

イタリア滞在中に現地で購入してきた、「ティジェッレ」というパンを焼くものと、穴の開いている「パッサテッリ」というパスタを作るときに使用するものです。
ティジェッレは、型焼きパンなので、発酵させた生地を挟んでそのままガス台にのせて、可愛い平たいパンが気軽に焼けるので重宝しています。
パッサテッリの方はパン粉と卵で生地を作り、グニュグニュと芋虫みたいなパスタが出てくるのがとっても楽しく、ブロードで茹でてスープとして、またブロード以外にも出汁をとったすまし汁の中に入れて、溶き卵を流し和風にしてしまったりもしています。

ちょこっと拝見!教室の雰囲気

ご意見はさまざまだとは思いますが、みなさんご自身で、「今、何を、自分がしなければならないのか」を考えて調理・作業されていらっしゃいます。
私はポイントを押さえつつ、皆さんの作業をフォローします。
教室で習った料理をご家庭で作られた後日談を楽しそうに話されている姿を見るのが、とても嬉しいです。

番外編:料理家さんの今日の晩ごはん!

【料理写真】今日は、イカのオーブン焼き、ゴーヤのうめ味噌漬けなどなど

今日は、イカのオーブン焼き、ゴーヤのうめ味噌漬けなどなど

あまり考えずに作ってしまうので、食卓は支離滅裂です。
でも、その季節にどうしても食べたいと思う料理を作ってしまっているようです。
イカのオーブン焼き、ゴーヤのうめ味噌漬けは、ひと季節に何度も食卓にのぼります。
そして、バクバクと食べたいニンジンサラダもはずせません。
マグロ丼を作ってオリーブオイルをかけたり、ミョウガを炒めて魚を入れて蒸し焼きにして、お醤油を垂らしてミニトマトを入れたり、本当に支離滅裂で恥ずかしいかぎりです。

秋の味覚を楽しむ
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