前ブログで書いた(ごく一部で、盛り上がっている?)
「三角パンの謎」
その謎に切り込んだ結果分かった事。
*なぜ十数年前の一時代に、福井には多くの三角パン(もしくはトライアングルパン)が存在していたのか?
そのキーマンは、福井市内の製菓材料屋さんの社長でした。
その当時、とあるメーカーさんから発売されたフィリングの販売促進のために、
メーカー提供の参考レシピと共に県内に広めたそうです。
ちなみに、そのフィリングの名は「ナポリチーズ」
しかしなぜナポリなんでしょう?
当時はナポリタンの時代でナポリの名が付くとオシャレ、もしくはハイカラだったんでしょうかね?
どうみても、そのフィリングにナポリは感じられないのですが・・・
それはさておき、製菓材料屋さんカリョーさんが、県内全域にこのレシピを広めた事は間違いない様です。
今回、このレシピを入手する事が出来ました。
正式名称「トライアングル」
そのレシピの狙いは、チーズケーキみたいなパン。
(コピーにコピーを重ねた形跡アリアリ)
県内以外にも流れたと思われるこのレシピ
*ではなぜ、福井県内には今だ残っているのでしょうか?
それはもしかしたら、福井県の県民性が関係しているのかもしれません。
変わる事より、変わらぬ事を良しとする県民性。
「家を守る」「先祖を守る」「伝統を守る」・・・変わらぬ事はいい事なのだという福井人の気質。
だから、越前和紙や、漆器、打ち刃物も、変わらず残っているのでしょう。
というのは、全くのワタクシの個人的推測ですのでご参考までに。
で、このレシピを読みほどいていくと・・・・
近いのは、エトワールまるせんさんの「トライアングル」
なんせ、このレシピの狙いは、パンなんだけどチーズケーキに見せる事!!
どう考えても、高浜町プリーズさんの「三角パン」の周囲のビラビラは、このレシピ通りにしたら出来ない。
で、その謎は、こちらのブログで解明出来ました。→ ポチッ
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私がレシピを作っていていつも感じている事。
同じレシピでも、作る人の性格、その人の環境、材料の入手先・・・その他、諸々の複雑な事情が絡み合い、
そのレシピは他の人が作った時から別のレシピになり一人歩きを始めるのではないか。
その人の、オリジナルが加わってこそ、そのレシピはその人にとっての良いレシピになるのではないか?
伝承料理といわれているレシピも、受け継がれるにつれその形も時代と共に変わっていいのではないか?
むしろ変わる事が出来るレシピが、残っていけるのではないか?
つまり、時代に寄り添って変われてみんなに愛されるレシピ。
そういう意味では、プリーズさんの「三角パン」は、始まりはどうあれ、
高浜町のプリーズさんと、高浜町の人々が共に創り上げ変わらず高浜町にある、
高浜町のオリジナルなパンだといえるでしょう。
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という事で、ごく一部で盛り上がった「三角パンの謎」に迫ってみました。
お粗末様でした。
今、私の手元にはナポリチーズがありますので、時間があれば是非焼いてみたいと思います。
その時には、野の花オリジナルな三角パンになるのでしょうか?
(ちなみに、周囲のビラビラは、あった方が美味しい気がしています。)