ふくいの郷土料理 ”たくあんの煮たの”
桶に残ってる、食べにくくなった古漬けのタクアンを、塩抜きした後、味付けして煮物にする料理。
これぞ、我が地元福井のリメイク料理!!
先日実家に行った折、母が手渡してくれたパックの中身は、母の”たくあんの煮たの”。
”タクアン”も、その家その家で味が違い、
タクアンの煮方、味付けもそれぞれ違う。
お醤油味だったり、鰹味だったり、ゴマ油がきいてたり、七味がきいてたり・・・・・・
鷹の爪に丸大豆入りが、母の煮方。
土地土地に多様な料理があり、その料理もそれぞれの家庭での味がある。
そんな食の多様性も、”豊かさ”なのだと この歳になりしみじみ思う。
なぜ”たくあんの煮たの”にもいろんな味があると知っているか・・・・
それは、ご近所からのお裾分けだったり、親戚の集まり等で、
いろんなおばちゃん達の作ったそれを食べていたから。
小さいころから、一つの料理をいろんな味付けで食べる事が出来た環境が
今に繋がっているのかもしれないと感じています。
この「たくあんの煮たの」、とっても美味しいふくいの味なのですが、
スーパーで売られている、画一的なたくあんでは残念ながらこの味は出ないのですよね。