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旅をする木の最終章

数十年の年月をかけ、とある国のとある森で大木になった、一本の樹。

きこりの手によって切り出され、樽職人の手で加工され、数年かけバーボンを産み出した。

その樽が、日本という国へやってきて・・・

樽にウィスキーを貯蔵して10~15年
これを空けた樽に三たび新しいウィスキーを貯蔵して10~15年。
これを繰り返し40年以上経ってオーク材の成分が出尽くした頃に、もう一度樽の内側を焼いて活性化させ、さらに2~3回使いまわす。

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60~70年という長い熟成の旅を終えたウィスキー樽

定年を迎え、家具等にもリサイクル出来ない樽材達は、野の花工房へと運ばれてきた。

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それが、薪となり・・・・
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野の花石窯で燃やされ・・・

薪の歴史が蓄積されたエネルギーが、野の花石窯へと移り・・・
遠赤外線を放出。
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長い長い年月を経て、沢山の仕事を終えた樹の最終章は・・・・・

野の花工房で、パンを焼く事。

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最後は、灰になるけれど・・・・

そのエネルギーは、野の花石窯で焼かれたパンを召し上がった皆様の生きる力となる。

それに相応しいパン作りをしなければ、薪と石窯に申し訳ない。

人としても、食べ物を産み出す者としても日々精進であります。^^

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一冬分の薪の準備の様子はコチラをご覧下さい。

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プロフィール

石窯料理研究家、
日々の料理家 佐々木 京美

自宅隣に設けた、手作り石窯のある「野の花工房」を主宰。
自然と食材に恵まれた福井で、日々日常の料理を愉しむ。

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