表舞台がお座敷だとしたら、裏舞台はお台所。
台所では、冷奴と混ぜ寿司の準備が・・・・・・。
このお宅のお庭から採ってきた、もみじの葉っぱが、
おもてなしの心使いを感じます。
福井では、こういう時のお寿司と言えば・・・
酢めしに、味付けした具を混ぜる。
具材は、「薄あげ」「かんぴょう」「干し椎茸」「高野豆腐」「タケノコ」「ひじき」等が一般的。
酢めしに、汁気を切った具材を加え混ぜ合わせていきます。
彩りに、別ゆでした人参とえんどう豆。
一升三合のご飯と具を、均等に混ぜるにはコツがあり・・・
こういう作業は、諸先輩方にお任せ。
出来上がったら、お茶碗によそって・・・
(この時、ふんわりも押さえつけすぎも良くない)
紅生姜をトッピングして出来上がり。
このお寿司は、酢の具合、具材、具の密度、味付け、仕上げの飾り等、それぞれの家庭で微妙に違っています。
一仕事終わったら・・・
お決まりの座談会。
昔は、この他に精進料理を五品と汁物、お漬物を作ってふるまったそうです。
(準備後片付けで三日がかりだったそう・・・
昔の女性はすごい!!頭が下がります。)
でも、こういう場で、料理の方法や手順・・・・
そして、保存食作りの智恵等を教わり、伝えられていったんだと実感しました。
こういう 「場」が、無くなりつつある現在、これをどう伝えていったらいいんでしょう・・・。
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<番外編>
帰り際に、玄関先で出くわしたこの風景は・・・・
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