雑穀を使って少し胃腸を休めたいのですが、どのような活用方法があるか教えてください
- カテゴリー:食材
- 2011年12月08日
- 年末年始、暴飲暴食になりがちなので雑穀を使って少し胃腸を休めたいのですが、どのような活用方法があるか教えてください。
だんだんと寒さが厳しくなりましたが皆さん体調崩されていませんか。
さて、年末年始に向けて皆さんお忙しくされていらっしゃるのでは無いでしょうか。
色々なパーティーや集まり・宴会が多く外食も増える時期ですね・・
今回は冬に合う雑穀メニューを2品ご紹介したいと思います。ご家庭でのパーティーメニューにもなりご自身でアレンジしていただくと無限に広がりを見せるレシピをご紹介いたします。更に疲れた胃腸を癒してもくれるのですよ。雑穀は何とも力強い味方です。
それぞれの雑穀の特徴を生かした冬にピッタリのメニューをパーティーや普段の食事に是非役立ててくださいね!
①古代米(黒米・赤米・緑米など)
古代米は多くの栄養素が含まれていて、とても優秀な雑穀です。
黒米はおはぎのルーツといわれていて滋養強壮・慢性疾患・造血促進などの薬効があることでも知られており、更には美肌効果・肥満抑制・動脈硬化予防などと関係する抗酸化作用が高いといわれています。
赤米は、2000年以上前に中国大陸から伝わったお米のルーツであり、お赤飯の起源といわれています。神様へのお供え物、お祝い事として使用されてきました。血中コレステロールの低下・血圧を正常に保ってくれたり血糖値を改善したり様々な効果が期待されています。緑米は古代米の中では生産量が少なく希少種で『幻の米』と言われています。精神安定や血液浄化作用が有ると言われています。
◆冬に嬉しいポイント: 食べ物は濃い色のものの方が身体を温める効果が高いとされています。白米より玄米、白ワインより赤ワインなどが良く知られるところですが、古代米も濃い色組みなので冬にはもってこい!
☆ 今回はこの色移りを上手く利用した手軽なピラフをご紹介いたします。
様々なパーティー料理に添えると華やかで豪華な演出が出来る上に栄養価も高くウケルこと間違い無しです。煮込み料理に添えるととても豪華な一品としておもてなしできますよ。【レシピ】 黒米ピラフ
* 料理ポイント: 黒米と赤米は色移りする雑穀。ご飯に混ぜて炊くと黒米のほうは黒紫色に赤米のほうはほんのり桜色のように色付きます。緑米は色付くことはなく、炊くと透明感がありデザートなどにも使いやすい雑穀です。
②そば米・そばの実
皆さんが一番ご存知で一番人気のある雑穀の1つではないでしょうか。言わずと知れた健康長寿食として知名度のあるそば。良質なタンパク質には必須アミノ酸を豊富に含有しています。脂質も多く炊くとツルンとした食感があります。ビタミンB1やミネラルを多く含み、他にポリフェノールの一種であるルチンを含むことで高血圧を予防し毛細血管や心臓を強化しあらゆる生活習慣病の予防に期待されています。中でも韃靼種の栄養価は雑穀の中でも高く優秀です。ただし、そばアレルギーの方は注意が必要です。
◆冬に嬉しいポイント: そば米は茹でるとヌメリが出ますが自然なトロミが付くので保温性もあり身体を温めるのに一役かってくれます。煮込み料理のトロミ付けとしても大活躍です。
☆ 今回はこのトロミ付けが出来る利点と汁ごと召し上がって頂きたいという観点からパーティーの〆料理に・・・又は疲れた胃腸にも優しい一品をご紹介。野菜やスープをアレンジし、またお肉やお魚を様々なアイデアで入れていただくと無限に広がるレシピです。
【レシピ】 そば米と根菜のリゾット風スープ
* 料理ポイント: 水溶性で茹でると水に溶け出すので栄養価を余すこと無く摂る為には、汁ごと食べられる工夫をするのが良いでしょう。蕎麦湯を飲むのは流れ出した栄養を取り込むための知恵と言えるでしょう。
③たかきび・もろこし
たかきびやとうもろこしには、カリウム、リン、ビタミンB1、ビタミンB6、ナトリウム、鉄、マグネシウムなどのミネラル類や食物繊維を豊富に含有しアレルゲンが少ない事からアレルギーの代替食品としても利用されています。赤い褐色とクリーム色の2色で褐色の部分に抗酸化作用があるポリフェノールを含んでいます。
◆冬に嬉しいポイント: 挽き肉の代用として使われることが多い雑穀です。忘年会やクリスマスなどで食べることが多くなるこの時期に、カロリーダウンと栄養価アップの為、普段のお料理に1~2割程度挽き肉の代用として入れると身体に優しいレシピが出来上がります。また、パーティーメニューのミートローフや煮込みハンバーグなどあらゆる挽き肉レシピに何割か代用で使ってみてください。お肉を召し上がる機会が多い方は是非お試しを。きっと身体の疲れが違いますよ。
* 料理ポイント: ポリフェノールに若干のエグミがあり、色が滲み出ることを考慮して料理しましょう。炊くと深いコクと甘味と弾力があり、その噛み応えはまるで挽き肉のようです。別名ミートミレット(肉の雑穀)とも呼ばれ挽き肉の代用として料理されることが多い雑穀です。
- 梶川愛
- 母の影響で幼少の頃より雑穀を食し興味を持つ。日本で初めての雑穀アドバイザーを取得後、大手料理教室の雑穀講座講師・関西の料理講師向けの講義を担当・大手キッチンメーカーでのデモンストレーション・神戸市地域活性プロジェクトとして数年間雑穀料理の講師及び道の駅の雑穀スイーツの開発を手掛ける。雑穀企業の新商品開発プロジェクトメンバーとしても活躍。Web上やフリーペーパー・雑穀専門本などにレシピを多数提供し更にラジオ大阪に出演し雑穀の魅力を多く発信している。その他、豆や雑穀のパッケージデザインも手掛けている。薬草ガーデンマイスター・日本雑穀アワード審査員
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