【手持ちのお皿を使いこなす4】 お弁当 編
新年度を迎え、今までの外食中心の生活から、お弁当を作って会社へ持っていくぞ!といざお弁当を作ってみたものの、詰めるのが大変だった割に見た目も地味だし、なんだかイマイチな印象に…。せっかくオカズは美味しく出来たのにこれではなんだか残念。
今回は料理研究家の山口はるのさんにお弁当箱にキレイにオカズを詰めるキホンとコツを教えていただきました。
ポイントは“彩り”と“詰め方”
こちらのお弁当、なんだか地味な印象で“華やかさ”がありません。
お弁当の楽しみは、なんといっても“ワクワク感”。
今日は蓋を開けた瞬間に“わっ♪”と思わず笑みがこぼれてしまうような、幸せ気分いっぱいのお弁当の詰め方をお伝えしていきたいと思います。
ポイントは“彩り”と“詰め方”。
“おかずが痛まないようにするコツ”と“崩れないようにするコツ”も合わせて伝授させて頂きますね。
基本の割合は、“主食3:副菜2:主菜1”
お弁当には基本的に
○【主食】 ご飯やパンなど
○【主菜】 魚や肉、卵などたんぱく質を1品
○【副菜】 野菜を始め、いも類・きのこ類・海藻類などミネラルや食物繊維などを補うものを2品以上
量の割合の基本は、“主食3:副菜2:主菜1”とされています。
そして見た目だけではなく栄養バランスを揃えるために重要なのが“彩り”
基本の5色は“赤・黄・緑・白・黒(茶)”。
副菜はこの5色の中から2色以上を選ぶと良いでしょう。
また色だけではなく味付けも違った味付けにするとバランスが取れます。
味の基本は“甘・辛・酸”になりますよ。
以上の基本を踏まえたうえでお弁当を詰めてみました。
華やかで美味しそうなお弁当になりました♪
主食のご飯はにんじんで色つきにして、まんまるおむすびにしただけで、華やかさがアップです。
実はこうすることにより、見た目にかわいいだけではなく、特に食の細いお子様は、普通にご飯を詰めるよりも沢山食べられる傾向にあります。
お弁当箱の中で崩れないようにするには?
それではここで“崩れないように詰めるコツ”をお伝えしますね。
先ず第一のポイントは“隙間なくきっちりと詰める”ことです。
詰めていく順番ですが、
初めにご飯、次に大黒柱となる大きなおかず(主菜)、そして大黒柱のおかずに立て掛けるように、中→小のおかずを詰めていきます。
そして最後の仕上げとして、プチトマトやブロッコリー、枝豆などを隙間に詰め込み完成です。
ワンポイント!
茹で野菜は、お湯に少量の油を入れて茹でましょう。
油でコーティングされるので水っぽくなるのを防ぐだけではなく、いたむのを防ぎます。
おかずの汁がとなりのおかずに移らないようにするには?
また汁気の多いおかずは、必ず汁気を切ってから入れてください。
特に香りの強いおかずは、市販のカップに詰めれば、他のおかずに匂いが移りません。。
おかずが痛まないようにするには?
最後に“おかずが痛まないようにするコツ”をお伝えします。
大切なのは詰める時の食材の“温度”。
ご飯は粗熱を取ってからお弁当箱に詰めましょう。
そして完全に冷ましてから、おかずを入れていくことが大切です。
そのおかずも冷ましてから入れていきましょうね。
冷蔵庫に入っていたおかずを中途半端に温める必要はありません。そのまま入れてOKです。
中途半端な温度は雑菌が増殖してしまいます。
また何種類ものおかずを1つの箸で詰める時には、1種類詰めるごとに箸をペーパータオルでふき、常に清潔な状態に保つのが、雑菌の増殖を防ぐコツですよ。
さぁ、これでワクワク感のあるお弁当の出来上がりです♪
便利な作り置き
冷凍出来るおかずは、写真のようにカップに小分けにして作り置きしておくと便利です。
汁気のあるおかずは、おかずの半分くらいの高さまで汁を入れて冷凍します。
きちんとラップをかけて冷凍して下さいね。
お弁当に入れる時はそのままでOK。
一度解凍したものは、再冷凍しないでください。
使い切る目安は2週間です。
お弁当作りに必須なアイテム
お弁当におかずを詰める時に必要なのが“箸”
私のお気に入りはこちら。
市原平兵衛商店さんの “白竹もりつけ箸 ”(写真上)
箸先が大変細く繊細で、小さなものでも簡単につまむことができ、盛り付けがとてもしやすいです。
お弁当作りにおいて必要な“小道具”
小分けカップやピックは必需品(写真下)。
抜き型もあると便利です。
例えば茹で人参・・・輪切りでは味気ないけれど、花形に抜いた茹で人参をそれるだけでお弁当が華やかになります。
そしてキャラ弁を作る時には、ピンセットや海苔用のパンチなどの小道具も活躍します。
- 山口はるの
- 料理教室"spring' kitchen"を主宰する他、レシピ考案やイベントの講師などのお仕事もさせて頂いております。 "スプリング"キッチンという名前の由来は、いつでも春のように穏やかでありたいという願いと自身の名前"はるの"から付けました。 皆さんに美味しいレシピをお届けするために・・そして皆さんと一緒に素敵な時間をずっと共有出来る為に・・感謝の気持ちを忘れず、日々勉強に励んでおります。