大川三枝子 アーカイブ

何で調理しますか?ガスコンロ派IH派...

キッチンを新しくする時に、おおいに悩むことの一つが
ガスコンロか、IHクッキングヒーターにするか。

私たちは、どっちがいいですよ!と一方的に言う事はなく、それぞれのメリットデメリットをご説明した上で使う方に合った選択肢を一緒に探す作業をします。新築の場合、家全体をオール電化にするかガスを引くか、を決定してしまうくらい実は重要なポイント。あなたにとって、どちらがベストチョイスでしょう。

写真1

掃除のしやすさ、より料理の感覚

フラットで掃除がしやすことで人気が出たIHですが、それよりも重要なのは料理の感覚が違うという点です。長年慣れた方法を変えるのは、思いのほか違和感があるものです。調理器具が違えば、調理の方法も当然変わってきます。例えば炒め物をするときにフライパンを何秒熱してから材料を入れるか、も変わってきますし、IHの場合、熱源から鍋を離すことはできないので、鍋を火から離して振って材料を回すことはNG。でもいつもの料理の仕方で鍋を振るわけでなければ、違和感はないわけです。人によって差が大きくでるので、購入を決める前にぜひショールームで体験してください。

写真2

魚焼きグリルはいりますか?

日本のすばらしき発明!コンロの下についている「魚焼きグリル」。皆さんの調理台にも概ねついているのではないでしょうか。ところが掃除もしにくくて壊れやすいしほとんど使わない、という方も多いのです。そこで、いっその事ないタイプをお薦めすることが増えています。すると、下の収納スペースも増えて見た目もすっきり。キッチンがぐっとデザイン性を増します。
下の写真は、魚焼きグリルにダッチオーブンが入るタイプ。重たいものが載るだけあって、レール部分が丈夫で壊れにくいのがお気に入り。

写真3

電子レンジで魚を焼く?

魚が大好きな日本人には大問題です。家電のフィッシュロースター、ガスコンロで使える魚焼専用パン、最近ではシリコン系の電子レンジでぱりっと焼けるものも出ています。いっそのこと七輪で焼く!なんて選択肢も?IHは便利だけれど生活から炎がなくなるのは寂しい、と思われる方には「IH+七輪」。非常時の熱源確保という観点からも、とってもアリな選択肢だと思います。

講師紹介

一級建築士・大川美枝子
(株)オオカワ建築設計室/代表、建築家。住宅を中心に、店舗、ワンルームリノベーション、家具の設計を行うほか、生活用品、家づくりセミナー、イベントの企画も得意とする。夫は日本橋の料理人。ビールで癒される日々を綴るブログが好評:http://omie.exblog.jp/
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