食べること・すごすこと
みなさんご存知、「竃(かまど)」と「囲炉裏」はおうちの
火まわり空間の元祖です。
竃は土間つづきの炊事場、囲炉裏は床(とこ)の中心にある
暖をとる場。地域と環境により偏りはみられるものの、
どちらも古くから日本の民家に存在します。
食べる+料理する空間=すごす空間。
そんな火のまわりは人とのつながりを育む場。
囲炉裏まわりで集まることはもちろんですが、竃は家と地域を
つなぐもうひとつの玄関口でした。近所の人たちはちょっとし
たおしゃべりをそこでしたそうです。
人が集まる場、火まわりのキーワードはどちらも「食」。
食べる+料理する空間=すごす空間。
囲炉裏と竃は、家族だけでなく地域まで取り込むこんなに
豊かな空間だったのです。
囲炉裏派?竃派?
現在、台所(キッチン)はおうちづくりの要となっています。
それはただ作る、ただ食べるだけの部屋から使う人のすごし方が
広がりを見せ始めたからではないでしょうか。
多様なニーズに答えられる楽しむお部屋へ変わってきたのです。
たくさんの使い方、すごし方そのどれもが正解。
—火を使う、電気を使う、水を使う、つくる、買ってきて食べ
る、保存する、一人ですごす、誰かとすごす、何もしない…—
「竃」と「囲炉裏」の原点をヒントに自分好みの食空間を
考えてみてはいかがでしょうか。
さて、あなたは囲炉裏派?竃派?
omiedesign : ieiri
イイトコどり
ただいま〜っ。
帰ってきてシーンとした家の中…。
一人暮らしの方が増える現代では「竃+囲炉裏」と、
両方を考えることも大事なことですね。
くらしの広がりを、台所まわりの広がりから考えてみるなんてことも素敵なことではないでしょうか?
一軒の住宅がお隣さんと繋がって、地域の人たちとつながって…
食べる・つくる空間=すごす空間。