第62回 最高のジェラートにかける挑戦 Torino, Italy
フェデリーコ・グロムとグィード・マルティネッティの二人の青年によって
2003年5月、イタリアのトリノに誕生したジェラテリア「グロムGROM」。
着色料、人工香料、保存料などの合成添加物は一切使用せず、
厳選した原材料と伝統的製法で作られたジェラートは大きな評判を呼び、
現在はイタリアばかりでなく、パリ、ニューヨーク、
東京、大阪にも出店を果たしています。
今回は新製品発表会のために来日した創業者のひとり、
フェデリーコ・グロムさんに「GROM」の活動についてお話を伺いました。
日本では6月1日から発売されるフレーバー「マラガ(ラムレーズン)」。
その名はスペイン南端に位置するアンダルシア州のリゾート地マラガに由来し、
イタリアではラムレーズンのことをマラガと呼ぶそうです。
ラム酒では最高級とされるパンペロ・アニヴェルサーリオに漬けこんだレーズン、
卵をベースとしたリッチなクリームとの濃厚な味わいのジェラート。
「GROMではソルベの原材料は厳選したものを使用しています。
例えば水にはイタリア、スパレアの天然湧泉水、
ピエモンテ産の高品質な全乳、放し飼いで飼育された卵、
厳選された中央アメリカ産やベネズエラのカカオ、
グアテマラ産のコーヒーを使用しているんです。
特にジェラートに大事なフルーツは
イタリアのコスティリオーレ・ディ・アスティにある
自社オーガニック農場「MURA MURA」や
有機農業の生産者から仕入れています。
2009年からは環境保護やエコ・サスティナビリティに貢献する
プロジェクト"Grom Loves World"を展開しています。
毎日、大量に廃棄されるスプーン等のプラスティック製品は
コーンスターチや植物オイルから作られた完全にコンポスト化できる素材にし、
すべての紙類は森林管理議会FSCに認証されたリサイクルペーパーを使用しています。繰り返し仕えるケースが付いたステンレス製のスプーンもそんな地球環境保護に対するアイデアのひとつで、これから店舗でも販売する予定です」とフェデリーコ・グロムさん。
4種類販売される夏の新商品が「ロリポップ」。
写真の「イチゴ」は自社農園産のイチゴは小粒な品種を使い、
完熟するまで収穫せずに、食べごろのものだけを収穫。
フレッシュな果肉を50%以上使用、スパレアの天然湧泉水、
必要最低限の白さとうきびの砂糖で作られています。
ジェラートやソルベをフレッシュミルクでシェイクした冷たいフラッペ。
写真のフレーバーはマンゴー&レモン。
イタリア風ホイップクリームのパンナモンタータと一緒に。
本国イタリアでは若者のサクセスストーリーとして本も出版された「GROM」。
そのモットーは「卓越した品質のこだわりはたゆまなく、妥協しないこと。
世界の最高品質を追求しています」とフェデリーコさんは語ってくれました。
身体にも地球にも優しいジェラート、この夏はぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
STORE INFORMATION
www.grom.jp