第11回 エレガントなモダン・ブリティッシュ ル・カフェ・オングレ
モダン・ブリティッシュの登場によって、生まれ変わった英国料理ですが、その立役者の一人といわれるシェフがローリー・リー氏。素材の力を重視したシンプルな調理法の英国料理をベースに、フランス料理のエッセンスを取り入れたモダン・ブリティッシュがいただけるのがリー氏のレストラン「ル・カフェ・オングレ」です。従来の重厚なイメージとは全く異なる、新たなモダン・ブリティッシュの一面をご紹介します。
歴史的建造物「ホワイトリー」の中にある「ル・カフェ・オングレ」は、当時の建物の意匠をそのまま生かした高い天井、エレガントなアール・デコのインテリアが優雅なインテリア。
「パルメザン・カスタード&アンチョビ・トースト」
甘くないパルメザン・チーズのクリーム・ブリュレ。表面のチーズの香りが香ばしいパルメザンの下には、とろっとした甘くないカスタードクリーム。アンチョビを挟んでこんがりと焼きつけてあるトーストと共にいただきます。
「グリルド・スクイッド(烏賊)のチリ&スプリング・オニオン風味」
リー氏おすすめ、モダン・ブリティッシュならではのシンプルな素材を生かした料理。グリルしたこんがりした烏賊と葱、従来の重厚なイメージとは全く違う、これもモダン・ブリティッシュの一皿です。日本人にはどこか懐かしくさえ感じる味わいです。
「クイーン・オブ・プディング」
「ル・カフェ・オングレ」でも一番人気があるという、リー氏の代表的なイングリッシュ・デザート。
滑らかな口どけのイタリアン・メレンゲ、甘酸っぱいラズベリー・ジャム、しっとりしたスポンジの組み合わせ。誰もがおいしいと思えるベーシックな組み合わせの英国伝統のプディングですが、家庭では作るのが難しいつややかなイタリアン・メレンゲのおいしさを堪能できます。
正統派でありながら、知られざるモダン・ブリティッシュのおいしさを発見できるレストラン「ル・カフェ・オングレ」。ロンドン滞在の折には一度足を運ばれては如何でしょうか。
All Photos by Edward Lakeman
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Le Cafe Anglais
8 Porchester Gardens
London W2 4DB
Tel: 44-(0)20 7221 1415
www.lecafeanglais.co.uk