プロ料理家365名によるプロのレシピ4812

第11回 エレガントなモダン・ブリティッシュ ル・カフェ・オングレ

モダン・ブリティッシュの登場によって、生まれ変わった英国料理ですが、その立役者の一人といわれるシェフがローリー・リー氏。素材の力を重視したシンプルな調理法の英国料理をベースに、フランス料理のエッセンスを取り入れたモダン・ブリティッシュがいただけるのがリー氏のレストラン「ル・カフェ・オングレ」です。従来の重厚なイメージとは全く異なる、新たなモダン・ブリティッシュの一面をご紹介します。

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歴史的建造物「ホワイトリー」の中にある「ル・カフェ・オングレ」は、当時の建物の意匠をそのまま生かした高い天井、エレガントなアール・デコのインテリアが優雅なインテリア。

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「パルメザン・カスタード&アンチョビ・トースト」
甘くないパルメザン・チーズのクリーム・ブリュレ。表面のチーズの香りが香ばしいパルメザンの下には、とろっとした甘くないカスタードクリーム。アンチョビを挟んでこんがりと焼きつけてあるトーストと共にいただきます。

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「グリルド・スクイッド(烏賊)のチリ&スプリング・オニオン風味」
リー氏おすすめ、モダン・ブリティッシュならではのシンプルな素材を生かした料理。グリルしたこんがりした烏賊と葱、従来の重厚なイメージとは全く違う、これもモダン・ブリティッシュの一皿です。日本人にはどこか懐かしくさえ感じる味わいです。

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「クイーン・オブ・プディング」
「ル・カフェ・オングレ」でも一番人気があるという、リー氏の代表的なイングリッシュ・デザート。
滑らかな口どけのイタリアン・メレンゲ、甘酸っぱいラズベリー・ジャム、しっとりしたスポンジの組み合わせ。誰もがおいしいと思えるベーシックな組み合わせの英国伝統のプディングですが、家庭では作るのが難しいつややかなイタリアン・メレンゲのおいしさを堪能できます。

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正統派でありながら、知られざるモダン・ブリティッシュのおいしさを発見できるレストラン「ル・カフェ・オングレ」。ロンドン滞在の折には一度足を運ばれては如何でしょうか。

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All Photos by Edward Lakeman

STORE INFORMATION

Le Cafe Anglais

8 Porchester Gardens
London W2 4DB
Tel: 44-(0)20 7221 1415
www.lecafeanglais.co.uk

小松喜美さん写真

フード・ジャーナリスト 小松喜美

イギリスをメインにヨーロッパの魅力を食と文化の視点から紹介するフード・ジャーナリスト。料理・菓子は「ル・コルドン・ブルー」やパリの「リッツ・エスコフィエ」で学んだ経験をもとに、「食べることは生きること」を信条として、日々おいしいものを探究する日々をブログや雑誌媒体のメディアに掲載しています。

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