第六回 「ダイナミックなロンドン食事情 リアル・フード・マーケット」
最近のイギリス食事情では産地直送のフード・マーケットが安定した人気を誇っています。フード・マイレージに代表される地産地消に加えて、生産者の顔が分かる安心感がマーケット人気の理由のようです。
さすがにロンドンの中心地ウェスト・エンドには今までフード・マーケットはなかったのですが、コベント・ガーデンのピアッツァに4か月の期間限定で登場したのが、その名も「リアル・フード・マーケット」。今年で3年目を迎える夏のロンドンで人気の食のイベントです。
ピーチ、チェリー、アプリコット、プラム、夏ならではの新鮮なフルーツ。
オーガニックのバラ・マーケットでもおなじみの「ザ・フラワー・ステーション」は全粒粉やライ麦のフレンチ・スタイルのパンを中心とした品揃え。
「アルティザン・フーズ」では手作り感いっぱいのマフィンやドイツ系ヘルシー・ブレッドが並びます。
コベント・ガーデンにもお店を構える「ニールズヤード・デイリー」のお薦めは、低温殺菌していない生乳から作られたブルー・チーズ「スティッチェルトン」。
セレブリティ・シェフ、ゴードン・ラムゼイやヘストン・ブルメンタールからもお墨付きの放し飼いで育成された鶏が自慢の「SJ フレデリック&サンズ」。
カラフルな「クラムズ&ドリーズ」のカップケーキ。
選ばれた生産者の32の屋台が並ぶコベント・ガーデンの「リアル・フード・マーケット」。「マーケットを覗けばその場所の食事情が分かる」とはよく言われることですが、イギリスのここ最近のマーケット人気の秘密は、地産地消や食に関する安全性への関心の高さはもちろんですが、現在のダイナミックなロンドンの食事情を、青空の下で、気軽に味わえることではないでしょうか。
STORE INFORMATION
The Covent Garden Real Food Market
Covent Garden Piazza
WC2E 8RF U.K.
毎週木曜日開催 9月24日まで
12:00~20:00(8月21:00)
www.coventgardenlondonuk.com