もう1ヶ月近く経っていますが、2月の半ばに福井県高浜町に行ってきました。
高浜町を訪れるのは2度目ですが、今回はふぐの畜養施設を見せていただきました~。
まずは船に乗って、海の中に設置された生簀にGO!
青葉山をバッグに5分程度船で走ります。
40m四方、水深5mの海の生簀には、500匹くらいのふぐがいたそうです。
・・いたそうです、というのは、すでに300匹くらいはお客様の胃の中に収まっていて、このときはすでに200匹くらいだったのでした。
この「畜養」というのは初めて知ったのですが、養殖とは異なり、天然のふぐを獲ってきて、生簀の中で育てること。
ふぐというのは夏に一度やせてまた冬にもとに戻る習性があるそうなのですが、デリケートなお魚で、夏を越すのが大変だとか。
高浜町の海はふぐが泥地や砂地にもぐって夏眠するのに適しているため、畜養が可能ということを五作荘の今井さんのおじい様が発見されてから、昭和28年にふぐの畜養が始まったそうです。
こちらは五作荘3代目の今井さん。
高浜町で、畜養をしているのはこちらの一軒だけですが、お土産品にも適している名物の福の子(ふぐの卵巣の粕漬け)などは、全国から注文が殺到するほど。
ちなみにふぐはデリケートかつシャイみたいで、生簀からは一匹も顔を出してくれません。。。
なので、五作荘さんの水槽に入っていたふぐたちをパチリ。
意外にスリムです。。。
こんなかわいがられて大切に夏を越せるように育てられたふぐたちですが、見学の後は私たちのおなかの中に…。
この日は、撮影のお仕事もあったので、1皿ずつ撮影をしながらいただきました!
撮影するカメラマンの馬場さん
とうとうみ
ふぐの皮の外側の部分。ぷりっと歯ごたえがあります。
てっさ
引き締まった身にそこはかとなく甘みを感じるてっさ。
こんなに複雑な味わいのてっさは食べたことなかったかも。。
(↑養殖しか食べたことなかったかと・・)
てっちり
いろんな部位を楽しめるてっちり。
鍋にしても歯ごたえと深い味わいが抜群のおいしさ!
これ以外にも、唐揚げやひれ酒、てっぴ、茶碗蒸しなどが出てきて、最後は雑炊で〆。
ふぐって淡白で、あんまり味がしなくて食感を楽しむお魚だと思っていましたが、こちらでいただいてその見方が変わりました!
畜養の施設を見てからいただく、というプロセスもあったからかもしれませんが
直接的にすぐに舌にやってくるわかりやすいおいしさではなく、
淡白な中での複雑な美味の追求なんだなーと。
高浜町、小さいところではありますがまだまだおいしいものはありそうです!
今年度はじっくりとこのまちづくりに取り組んで、おいしくて、町民が自慢できる美味を見つけ、そしてこちらのふぐのように大切に育てていきたいと思っています!!