週末は、高校のプチ同窓会でした。
高校時代の先生の上京にあわせて、退職祝いが開催されたのですが、
クラスもバラバラで、先生にお世話になったメンバーが14名集まりました・・!
最初は、「初めてじゃないと思うけど、はじめまして…。3年○組だった、××です」など、ぎこちなく挨拶を交わしていたのですが、先生が登場して福井弁で一気に話し出すと、なんだか同じ時代を共有していたもの同士の一体感が生まれます。
今回退職されたM先生は、2年生の時の国語の担当で、クラスを持ってもらったこともなければ、1年間だけ国語を持ってもらった、というだけの接点しかないのですが、とてもお世話になった、大好きな先生です。
何を隠そう、高校時代に一番思い出に残っていて、そして好きだった授業がM先生の国語なのです。
声は大きくて、黒板の字は汚い。授業中には、生徒の誰と誰のデート現場を目撃した!という話を暴露し、今では考えられないセクハラ発言も多く、見た目も正直かっこよくて素敵とは言い難い風貌。
源氏物語や長恨歌は下ネタを交えて解説。
古文や漢文でも、言葉の意味の説明なんてほとんどしない。わからなかったら自分で調べて、というスタイル。
それでも、毎回毎回の授業はショーを観ているかのように、エンターテインメントにあふれていて、飽きさせず、生徒を眠らせない、楽しい授業でした。
(下ネタ講義もその一環だと思うことにします・笑)
何かを具体的に教える、解説する、表面的なことをなぞるというよりも、時代背景やヒントだけ与えて自分の頭で考えるように仕向ける。
現国では、小説の読み方、感じ方から物事の本質をつかむ力を鍛えてもらった気がします。
そして文学全般のおもしろさを先生から教えてもらいました。
2年生の時の国語のノートは大切に保管していて、
夏目漱石の『こころ』や森鴎外の『高瀬舟』、中村光男氏や加藤秀俊氏の評論をテーマに教わったことなど、今でも覚えているほど。
勉強はあまり好きではありませんでしたが
3年生になっても、先生の授業を受けたいがために
質問を作っては頻繁に職員室に聞きに行ってました。
(そのことは先生も覚えてくださってました!笑)
そんなわけで、思い出に残っている先生の国語の授業なのですが
今回は、お店にホワイトボートを用意してもらい、先生に特別に講義をしていただきました!
授業をリクエストしたところ、テキストも何もないのに、
2年生の最初の教材、中島敦『山月記』をテーマに
高校の時と変わらないスタイルの講義がさらりと出てきます。
今聞いても、というか今この年齢で聞くと、また違った見方・読み方ができる小説。そして先生の授業。
全員がシーンと聞きいりつつも、時には笑い、「あの時はこうだった!」と高校の時の話題も出て、本当に楽しく、とても貴重なひと時でした。
先生も話し出したら興が乗って、森鴎外の『舞姫』の授業もしてくださいました。
#本当に高校生相手に授業をするのが好きなんだそう・・。
ぜひ、年に1回くらいは上京して私たちに授業してください(笑)
M先生、そして幹事のSちゃん、この日久しぶりに出会えた高志高校のみんな、どうもありがとーーー!!スペシャル楽しかったです!!!