ビルの地下にある田んぼ? パソナO2見学に行ってきました!
3月31日でいったんクローズされるということで、大手町にあるビルの地下にあるパソナO2の見学に誘っていただき、参加してきました。
テレビでは何度か目にしたことがある、地下にある植物栽培のスペース。
こんな風に、バラが1年中咲き誇っていたり、
稲が穂を揺らしていたりします。
これらはすべてメタルハイドロランプや高圧ナトリウムランプといった、太陽光に近い色の光源を使い、お水や栄養を与えられて育てられています。
室内なので、季節感はなく1年草の植物であれば常に花が咲いているそう。
稲は、温度を27度に設定したところ4か月で刈り取りができたそうですが、急速に生育させるのでやはり通常の田んぼで育てた稲と比べると、粒が小さい、収量が少ないなどの課題はあるそうです。
これくらいの敷地で10キロくらいしか収穫できないと伺うと、設備投資をして大手町の土地代も考えたらいったいキロいくらのお米になるんだろう?などと下世話なことを考えてしまいました。。。
こちらは蕪。
茄子も…。
そして、唯一採算ベースに乗るのでは?と注目されているというサラダ菜
これは普通の蛍光灯でOKだそうなので、電気代もかからないし、何段にも設置できるので、場所の有効活用もでき、また安定供給が可能とのこと。
1日40株収穫されるサラダ菜は、社員食堂や見学ツアーの方にふるまわれて消費されているんだそうです。ちなみに室内で育てられていても栄養価は変わらないそうですよ。
私たちも見学後にいただきましたが、やわらかくて苦味がなく食べやすい味でした。
最後は、トマトの水耕栽培
見上げると天井にぶら下がっているトマトたち。
下に、水槽があり根が張り巡らされています。
水槽から伸びた太い茎から水と栄養を吸い上げて、人工の光を浴びて育ってます。
味は?と伺うと、元気だとおいしいとのこと。
へたがくたっているのはおいしくない、というのは土で作るトマトと同じですね。。。
ふつうは実をつける植物は水耕栽培が難しいらしいのですが、トマトは生命力が強いため育つそうです。でも根っこが土で保護されないので傷みやすく、水質の管理なども大変だとのことでした。
こうして都会の畑や田んぼを見て、こんなところでも植物は花を咲かせ、野菜は実をつけ、稲は育つ、ということをこの目で確かめて確認できたのですが、個人的には食べるんだったらやっぱり太陽の光を浴びて根っこを土に張り巡らせて育つ野菜を食べ、お米がいいなー、なんて。
いくら栄養価が同じとはいえ、やはり「自然」や「天然」がいいと思ってしまいます。
(安易な消費者心理でしょうか・・?)
それにしても、4年前からこの施設で実験的な試みを繰り返し、農業インターンプロジェクトやビジネススクールなど、農業の雇用創出に積極的に取り組んでいる企業としてのパソナが素晴らしいなーと思ったのでした。
ちなみにこのパソナO2、3月31日でクローズ後、移転時期はまだ未定だそうですが、東京駅の近くに同じような施設を持つ構想があるそうですよ!