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吊るし柿の思い出

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福井の実家には、柿の木が3本あります。

2本は甘柿の木、1本は渋柿の木。


子どもの頃は、秋になって柿の実がたわわになると、柿もぎをするのが楽しみでした。

竹の棒の先がY字になった、柿とり棒?で、実がなっている元の枝の部分を挟み、くるっとひねって枝を折る。そして、柿の実が落ちてしまわないようにそのまま竹の棒を引きながらそうっと下におろす、といった具合にもいでいきます。


子どもの身長では届かないところが多いので、背伸びしたり、脚立に乗ったり……。
どうしても無理そうな高い位置になっている柿は、父親にあの実がいい!とリクエストしてとってもらったり、と秋の休日の柿もぎ作業は、子どもにとっての一大行事でした。


当時の私の関心事はもっぱら完熟した甘柿で、渋柿をとる頃には疲れ果て、手伝いどころか見てもいませんでたが、とった渋柿は母親や祖母がへたの部分だけ残して皮をむき、ひもでくくられ、干し柿にされます。

2階の軒先にぶら下がる吊るし柿たちがお日さまに照らされて、
食べごろになるまで完熟していくのを見るのが毎日楽しみでした。




福井を離れてから、あまり食べなくなった吊るし柿。


先日山梨に行った際に、農家の軒先に吊るされたおびただしい数の干し柿を見たら、無性に食べたくなり、早速実家に送ってほしいとリクエストの電話をするも

「今年は不作で吊るし柿も作らなかったのよ」との返事。


東京のスーパーや青果店では、きれいに漂白されたあんぽ柿や市田柿は見るものの、私が食べたいのはこれじゃないんだよなー、、、なんて思っていたら


母親から、産直売り場で買ったという昔ながらの干し柿が送られてきました!

そうそう、わたしが食べたかったのはこれ~!!とうれしくなり、早速一個パクリ。

独特のあの甘さと、おひさまの味。

大人になった今もやっぱり種の周りのゼラチン質が好きで、ゼラチン部分がとれるまでしつこく口の中でなめてます。


とっても食べたかったイメージ通りの干し柿が食べられてとっても満足!

小さい頃の柿もぎ作業を思い出しつつ、味わってます。

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プロフィール


大久保 郁織(かおり)
「フードソムリエ」スタッフ@東京

東京在住。おうちごはん、外ごはんを問わず、食べることと居心地のいい空間が好き♪
お休みの日は、近所のスーパーをはしごするのが楽しみです。

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About

2008年12月12日 09:30に投稿されたエントリーのページです。

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