8月最後の週末を利用して、
「大人の夏休みツアー」なる企画で、新潟の越後妻有「大地の祭り08」に行ってきました。
友人からは、「文楽観にいこう!」というお誘いだったのですが、
蓋を開けてみたら、文楽(正確には、公演自体は文楽ではなかったのですが…)以外に見どころたくさん!でいい意味で期待を裏切られてきました。
みなさん、新潟県の妻有(つまり)というところをご存じですか……?
私は、行くまで、全く知識がなかったのですが、
2000年から「大地の芸術祭」という“里山を舞台に3年に1度開催される世界最大の国際芸術祭”が開かれている場所で、
越後妻有という十日町市と津南町の2つの自治体からなる広大な地域のあちこちに自然と溶け込んだアート作品が点在しています。
世界的に有名な作家や建築家、大学の美術学科の作品までその数は160(!)あるそうです。
現代アートというとちょっと堅苦しくて難しそうな響きですが
事前情報もまったくなく行った私にとっては、とっても楽しく刺激的な経験でした!
今年は、来年の本祭の前の年ということで、本格的なお祭り!ではなかったのですが
8月1日~31日までの1ヶ月間、妻有のあちこちでイベントなどが開催されていました。
たとえば、こちら来年オープンする「絵本と木の実の美術館」(仮)という廃校に
絵本作家田島征三さんが、数百個のかぼちゃをつり下げるインスタレーションや民話を描いた原画の展示がされていました。
体育館につりさげられた700個のカボチャは圧巻!
縄は地元の方々が縒って作られたものなんだとか。
こちらは、道路からちょっと奥まった所に建てられている小屋。「再構築」という作品です。
時間帯やお天気やそのときの景色を映し出し、表情を変える外壁。
中も全面、丸型の鏡が張られ、ゆらゆらと風に揺られ、差し込む光とともに幻想的な美しさを醸し出します。
ただきれいだなー、という感想を含め
その作品自体による、自分の中の感情の揺らぎや気づき、など
「見る」ことによって与えられる刺激が新鮮で、
どれもこれも食い入るように見入ってしまいました。
写真はないですがほかに衝撃を受けたのは
クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマンによる「最後の教室」という作品。
ネタばれになっちゃうので、詳しくは書けないですが、
ある教室に入った瞬間に、鳥肌が立ち、そして外側からの刺激と内側からの衝撃によって
魂が共鳴するような、心ゆすぶられるような経験もしました。
上記も廃校を使って作られた作品なのですが、
空家プロジェクトと言って、住み手がいなくなった古民家を作品に仕立てているものも多く
作品たちは、自然やそこに住む人たちを無視してわがもの顔にそこにあるのではなく
自然に溶け込むように、居住している人たちと共存している姿がまた素晴らしいなー、、と。
そして、その作品の維持に妻有に住む人もとても協力的だとお伺いしました。
自然と居住者とアートの融合ってなかなか難しいとは思うのですが、
こちらはサポートスタッフ「こへび隊」の方々の協力などもあり、とてもうまくいっている事例ではないでしょうか。
もちろん地元グルメも堪能!
こちらは「まつだい農舞台」内にある「まつだい食堂」にていただいた地元食材を使ったお料理です。
個人的には夕顔を干して、やわらかく煮たものが好きでした♪
お野菜を使ったお料理がいろいろ出てきて、
妻有は、お野菜がおいしいことも発見!
ということで、翌日は、朝市にも出かけてきましたよ~
(つづく)
コメント (2)
地元食材を使った ”農園レストラン” って最近よく耳にします。
投稿者: ハイジ | 2008年9月 3日 16:24
日時: 2008年9月 3日 16:24
>ハイジさん、コメントありがとうございます!
農家レストランとか農園レストラン、2,3年前からよく耳にするように。。。そういえば、4年前に千葉の農家レストランへ取材で伺ったことがありました。また行きたいなー♪
投稿者: かおり | 2008年9月 8日 15:35
日時: 2008年9月 8日 15:35