ナス の シンデレラスープ
料理家 by 宮川順子
08月28日 UP
いつものナスを最高級にドレスアップ!でも手法は意外に簡単!
素材の味を引き出す手法と、野菜スープベースは、色々な野菜料理の基本テク。シェフの技で、お家でプロの味。
調理時間 60分
2人分
ナス | 2本+1本 |
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タマネギ | 1/2個 |
にんにく | 1カケ |
野菜スープ 又は水 | 300cc |
バター | 大さじ1 |
米 (洗わない生の物 ・残りご飯でも良い) | 大さじ1 |
牛乳 又は 生クリーム | 適量 |
塩・コショウ | 適量 |
あれば ハーブ(タイム・ローリエ・パセリの軸など) | 適量 |
鍋に、クズ野菜(分量外:皮付きニンジン半本、セロリ5㎝、タマネギ半個程度・皮だけでもOK)とハーブ、水500cc程度を入れて火にかけ、20~30分沸騰させないくらいの火加減で煮出す。
ナス2本はピーラーで皮をむいて(皮は捨てない)乱切りにし、水にさらしてアクを抜き、タマネギは薄切り、ニンニクはつぶしておく。
ナスの皮は2~3mm幅の細切りにし、150~160℃の油で素揚げし、紙などにとっておく。
魚焼グリルか、オーブン(220度前後)に丸ごとのナス1本を入れて5分程度焼き、焼きナスを作り、皮をむいて食べやすく切っておく。
別鍋に、ニンニクと玉ネギ、バターを入れて火にかけ、じっくりと、野菜に汗をかかせるように、しんなりするまで炒める。
5に水気をきったナスと米を入れ、1をこしながら加えて20分くらい煮込み、フードプロセッサー(ハンディーブレンダー)にかけてピュレにする。
6を鍋に戻して塩コショウで調味し、好みで牛乳または生クリームを加え、軽く温める。(冷製にするならここで冷蔵庫に)
器に7を注ぎ、4の焼ナスを置いて、3の素上げを飾る。好みで、パセリのミジン切りやジェノバペーストを添えても良い。
皮の素揚げを引き上げるタイミングは、初め、ジュワーっとたくさんの細かい泡が出て、しばらくして音が静かになり、泡が少なくなったころで、まだ少し柔らかいうちに上げる。冷めるとパリパリになる!
野菜の旨みを引き出す手法を、素材が汗をかくようにじっくり炒めるところから、フランス料理用語で「スュエ」(スエット=汗の仏語)と言い、甘みと旨みを凝縮させ、美味しさの素にする大事な基本テクニックの一つです。
手順の1~4までは、ほぼ同時進行できるので、段取り良くお料理できれば、調理時間はもう少し短くなります。
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