先日、大切な友人たちと、20年ぶりに恵比寿にあるロブションに行きました。
とっても楽しい時間を過ごして、私が感じたことは1つ。
20年前のあの日の接客が忘れられない...ということでした。
当時、ロブションはオープンした直後で、
たまたま北海道からやってきていた両親と恵比寿にいた私達は、
予約もせずにロブションに行ったのです。
なんと偶然にもたまたま1席キャンセルがあって、
お食事をすることができたのですが...。
当時の私は、ロブションがどういうお店かもわかりませんでしたから、
シャトーに足を踏み入れた瞬間から極度の緊張に見舞われたのを覚えています。
重厚な内装、特別に用意されたように見えるテーブル、カトラリーの数々...。
田舎から出てきた両親は、私以上にがちがちです。
そんな私たちの様子を見て、
一番最初に出た来たものはなんと「フィンガーボール!?」
そしてその時、テーブルを担当してくれたメートルの方がこうおっしゃいました。「まずは手でお召し上がりください、フレンチは形式が大切...と思われる方も多いようですが、堅苦しく考えず。食事は美味しく食べていただくことこそが大切なのです」と。
この時のメートルの方が、現在はビオファームまつきを運営する松木さんであったことを後に知りました。
私たちはその日きっととっても美味しい食事をいただいたと思うのですが、
食事の内容・味は20年たった今、一切覚えていません。
でも松木さんのあの接客、あの言葉は今でも鮮やかによみがえり、
私にとって忘れることができない素晴らしい時間をもたらしてくれました。
心に残り人を動かすのは、「人との思い出」である...と。
20年ぶりに行ったロブションで大切なことを思い出させていただきました。