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農業について考えるVOL.1

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このところ農業について考えるチャンスが多い。

先週末、参加させていただいた「農家のこせがれネットワーク」の設立総会。

フードソムリエでも人気の「みやじ豚」の宮治さんが代表を勤める
「農家の娘・息子」のためのキャリアパスネットワークだ(と理解した)

宮治さんが「僕の正装」と言って、作業服とタオルを巻いて登場するあたり
彼のセンスの良さが光っている。

彼らの理想とするキャリアパスはこんな感じ。

東京に進学などでやってくる

こせがれネットワークで人脈・知識を深める

田舎に戻って就農、その傍らで自社の農業プロデュース(ブランディング)

将来は自分だけでなく周囲の農業のプロデュースも


なるほど。
確かに地方に住んでいると
どの分野でも圧倒的に足りないのは「プロデューサー」であることを痛感する。
もしかするとこれは都会も一緒かな?

しかし、私の拙い経験からすると、
ここに「技術」面が欠けていることが気になるのと、
後はこの理想とする半農・半プロデューサーなるスタイルが成立するか?という疑問が残る。

農業は技術力・知力・体力・人間力(コミュニケーション含)にプラスして、
土地力を備えた上で、クリエイターでなければできない仕事であると私は思っている。

経営者でもあり、現場で物づくりをする人でもあるわけだから、
相当の能力が求められるのです。

生産の現場にいるからこそ、このキャリアパスの難しさを感じてしまう。
もちろん、チャレンジしてほしいし、応援したいという意味も込めて。

私に何かできることはあるかな??とついつい考えてしまうほど
想いが伝わる設立総会でした。

ありがとう、宮治さん


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コメント (5)

小僧:

私も参加しました!
こせがれネットワークの方々は皆さんエネルギッシュでしたね。
元気をもらいましたー。会場の和やかな雰囲気も良かったです。

私も拙いなりに、技術を深めて経験を積むことが大切なんじゃないかとも思いました。
そういう打ち込み時期を経て、はじめて外の人との交流も生きてくるというか、
発見もあれば反省もあり、工夫が生まれて良い循環ができていくのかなと。

時間のかかることと思いますけど
今農業に従事している方も、これから希望する方も
それを楽しい、やりがいのあることと思って取り組めるといいですね。

ご兄弟で経営や広報など会社の全体を見る宮治さんと、
生産の現場で働く弟さんのコンビは、理想的に思えました。
次はどんな報告があるのか楽しみです。

taka:

小僧さん、こんにちは♪

設立総会、とっても良かったですよね。

>ご兄弟で経営や広報など会社の全体を見る宮治さんと、
>生産の現場で働く弟さんのコンビは、理想的に思えました。


不思議と私の知っている生産者さんで、
兄弟でお仕事している人は100%この役割分担です。

兄=経営者
弟=現場責任者

不思議だなぁといつも思うのです。

こせがれネットワークの今後に注視してまいりましょう♪
フードソムリエも一緒に何かできるといいなぁ。

no-ota:

 北村さん今日は。私は、昨年ヤマチュウさんの勉強会で始めてフードソムリエの存在を知りました。自分も生産者の端くれとして改めて実儒者の皆さんに喜んでいただける食材を生産することが大事だと思いました。しかしながら実際には、既存のシステムに乗っからないと資金繰りできなかったりと、自営業とは名ばかりの状態が大半だと思うのです。チャレンジ、とかチェンジとか言葉で言うより行動あるのみ、ソノ結果から次にどこを改善、工夫して望むのかということの繰り返しだと思うのですが、自分の親世代を見ていると人生かけてやってきたはずなのにどうしてそんなに自信がないのか、他人がねたましく見えるのか疑問です。今の農家は馬鹿では出来ないなんて、冗談でも笑えんなーと思ってしまいます。ある農家の方のブログで農作業をしたことがあるというのと農業経営を一緒にしないで欲しいなんて記事がありました。同感です。食料自給率とか、安全安心なんて活字だけが一人歩きしていますが、フードソムリエさんのように生産者と実儒者の距離が短くなるといろんな停滞ムードから脱却するのはそう難しいことではないと思うのですが。
 ちなみにフードソムリエさんのホームページに載っている料理研究かの方々とコンタクトを取るにはどうしたらよいのでしょうか?
 自分は、バルーンという赤カブのような形の人参を築地の市場に少量ですが出荷しております。
 香りが良くてフランス料理の付け合せにするらしいのですが、残念ながらあまり食べ方を知らないものですから・・・
何か良いアイデアがございましたら悩める若造にチャンスを与えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 

北村 貴:

no-otaさん、こんにちは♪
ヤマチュウさんの会では、なかなか思いを伝え切れなかったのですが、こうしてコメントをいただけることに感激いたします。
まずは本当にありがとうございます。

>チャレンジとかチェンジとか言葉で言うより行動あるのみ、
>ソノ結果から次にどこを改善、工夫して望むのかという
>ことの繰り返しだと思うのですが、
>自分の親世代を見ていると人生かけてやってきたはずなのに
>どうしてそんなに自信がないのか、
>他人がねたましく見えるのか疑問です。

>今の農家は馬鹿では出来ないなんて、冗談でも笑えんなーと思ってしまいます。

重みのあるお言葉をいただきましてありがとうございます。
やはりこうして実際に生産をされている方の声を伺うと、
私たちの発する情報はいかに表面的であるかを思い知らされます。

まだまだ私は農業に対しての理解や知識、そして何より現場の体験が不足しております。
どうか、今後とも時々コメントをいただけるとありがたく存じます。

バルーンという人参、お恥ずかしながら始めて知りました!
この件は、別途メールしてみますね♪

今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

kk:

電車の中吊りにもあった ジョルニ 見ました。
タニアさん サルボさん 素敵ですね。

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プロフィール


北村 貴(taka)
フードソムリエ代表


20年間の東京生活を経て、
2004年12月、真冬に
故郷・北海道十勝へ戻る。
よく食べ、よく遊び、よくしゃべる。
特技は四葉のクローバー探し

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2009年3月11日 17:50に投稿されたエントリーのページです。

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