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2008年8月31日 アーカイブ

2008年8月31日

京都旅行記1~柊家旅館

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夏休みをいただき、京都に行ってまいりました。

今回は、日常との対極感を徹底的に楽しみたいと、
老舗旅館に泊まらせていただきました。

お伺いしたのは「京の宿 柊家さん」。
旅館好きの私は、お金を貯めて、たまの贅沢にお出かけすることを楽しみにしているのですが、
こちらのお宿は、今まで伺った中でも大変心に残るお宿となりました。

到着すると同時に、温かいお迎え。
老舗の旅館だからといって、敷居の高さを感じさせない気配りが随所にあります。

部屋に通していただき、まず最初に大女将がご挨拶にお越しくださいました。
86歳という年齢を後で聞いてびっくりしてしまったのですが、
お着物を召されたその姿は、かくしゃくとされ、凛として美しいのです。

簡単なごあいさつ程度かしら?と思っていたら、
女将はゆっくりとお話をしてくださり、
見どころや、雨どきの京都の楽しみ方などを教えてくださいました。

お部屋は隅から隅まで、行き届いており、磨きこまれた美しいお部屋。
坪庭も細部まで美しく、万に一つの不満もないお部屋でした。


特に驚いたのは、宿の男性のみなさまの立ち居振る舞いの美しさです。

女性がしなやかであることは言うまでもないのですが、
お風呂の準備を下さった男性の番頭さんなのでしょうか?

私たちが必要と思うときにスッとあらわれ、それまでは気配さえないのです。


家族風呂を出て、トイレに向かおうとすると、スッとスリッパが出てくる、
案内をしてくださる手の動きや目配りの素晴らしさ。

溜息がでるほどに、さりげなく、美しいのです。

最近の新しいお宿に行くと「サービスしています」というオーラを出して
いるスタッフがとても多い中、これこそが真の在り様と感激してしまいました。

お宿のことを深く理解し、
常に心掛け、行動することで能力はどこまでも高まるのだと思い感激いたしました。


お宿を出て散策に行った際にも、私たちの姿が見えなくなるまで、
スタッフ一同のみなさまが、重なることなく見守ってくださるその姿。

歴史の重さとそれを伝えてきた人々の固い意志を感じる、
本当に素晴らしいお宿でした。


◆和室の中にある、ソファーコーナー
 *座っているのは、母です

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◆小さな書斎コーナー、坪庭が見えます
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◆お部屋の生けこみ
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◆ヒノキでできたお風呂
  薫り高く、保温性がとても高くてびっくり

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◆バックライトから柊が映し出される床の間
  お軸には、「鷺」の絵が

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◆館内のあちらこちらに柊のモチーフ

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プロフィール


北村 貴(taka)
フードソムリエ代表


20年間の東京生活を経て、
2004年12月、真冬に
故郷・北海道十勝へ戻る。
よく食べ、よく遊び、よくしゃべる。
特技は四葉のクローバー探し

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