メイン

四季の移り変わり アーカイブ

2008年12月20日

二十四節気<冬至>

明日、12月21日は冬至です。
日照時間が最も短く、南瓜や冬至粥を食べて、柚子湯に入る!!

%E5%86%AC%E8%87%B3.jpg

定番ですね!?

しかし、調べてみると、ビックリ!
日出・日没の時間が一番なのは冬至ではありません!!
日出が最も遅いのは 1月2日~12日で 6時51分。
日没が最も早いのは11月29日~12月12日で 16時28分だそうです。(今年の場合)


ちなみに、冬至の21日は 日出は6時46分。 日没は16時32分。
とは言え、冬至をはさむ12月19日~24日の間は
9時間45分と最も日照時間が短いことには変わりありません。


そんな冬至の日は、昔の人々にしてみたら 生命の源である太陽の恵みが最も受けられず、
草木は枯れ、冬眠してしまう動物もいないとなっては、食料も少なく、さぞ不安であったことでしょう。
「死に一番近い日」と恐れていたそうです。


太陽の力が一番弱まり(陰が極まる)、再び甦っていく(陽にかえっていく)という考え方から
「一陽来復(いちようらいふく)」といい、生命の再生を願いました。
冬至を1年の始まりとしていた時代もあったようです。


よって、人々は入浴をして体を清め、香りの強い柚子を浮かべることで邪気を祓い、
運気を取り込もうとしたのが「柚子湯」の始まりとされています。
冬至=湯治。柚子湯=融通なんて語呂合わせからという説もありますね。
また、邪気払いの食べ物である小豆で作る冬至粥や南瓜(なんきん)を食すのも 
運を取り込むためといわれています。
陽性の食事は体を温め、滋養をつけます。


さらに、「なんきん」「れんこん」「にんじん」「ぎんなん」「きんかん」
「かんてん」「うんどん(うどん)」を『冬至の七種(ななくさ)』と言い、
「ん」が2つつく食べ物だから、運をたくさん取り込めるのだそうです。


と、なると冬至の食事は ほうとうと、金柑の寒天寄せ。。。。ですか!?

%E7%B4%85%E8%8A%AF%E5%A4%A7%E6%A0%B9%E3%80%81%E9%BB%92%E5%A4%A7%E6%A0%B9%E3%80%81%E9%9D%92%E5%A4%A7%E6%A0%B9.jpg

先日のカラフル大根(紅芯大根、黒大根、青大根)を切ってみました。

2009年01月07日

人日の節句・七草

トントン、トントン。
♪七草なずな、唐土の鳥が 日本の橋を・・・・

%E4%B8%83%E8%8D%89.jpg

春の七草は「人日の節句」といい、五節句の1つです。
七草粥を食べるのは正月明けの清めの食事とも、節句のご馳走とも言われます。
ともあれ、お正月料理で疲れた胃腸を休めてくれるのは間違えないですね。
既に「もうご馳走はいいよぉ・・・」と体が言っているのが聞こえます。


いつからかスーパーでは「七草セット」なるパックが並び、とても手軽です。
時には鉢植えになったりしていて、その後の鉢はどうするんだろう????と疑問に思ったり。


七草は、1362年頃に書かれた四津喜成の「河海抄」に初見され、
古く歴史があります。一般に広まったのは江戸時代だとか。


それにしても、どうして「人日(じんじつ)」というのでしょうか?
調べて見ると、古来中国で正月一日から1日1つずつ鶏、狗、猪、羊、牛、馬と占い、
7日目に「人」の日として、人形(ひとがた)を作って、陰晴を見て、
その年の豊穣を占ったそうです。
この日は、人に刑罰を与えたりせず、
7種類の野草を摘み、熱い吸い物を食べたというのが七草の起源といわれています。


一方、日本では既に、「若草摘み」といって、早春の野山に自生する若草を食べることで、
強い生命力にあやかり、無病息災を願う風習があり、中国からの伝来と相まって、
今日の人日の節句となったそうです。


昔は現代のような生産・物流が無かった故に、
そこにあるものを食していた(それしかなかった?)訳ですが
古くから日本人は旬の食材を食べることをとても大切にしています。
節句や折々の行事で、節句料理を食べ、祝うも
旬の食材が最も美味しく滋養が得られることを知っていたからでしょう。


生産が豊富ゆえに、食材の季節感は薄れがちですが、
豊かな現代だからこそ、大切にできたら良いなと思います。


2009年02月04日

二十四節気<立春>

昨日は豆まきをして、年の数だけ 豆を召し上がられたでしょうか?
母は毎年、「そんなに食べたら、お腹を壊してしまうわ!」と言いながら、
恐らく年の数を上回っているのでは?と言うほど、ボリボリ食べていますが。。


さて、今日は立春。 春!春です!!
立春に相応しく、あちこちで 梅が咲き始めましたね!
冷たい空気の中にも、優しい香りが漂い 嬉しくなりました。
ミモザも蕾を膨らんでいるのをみて、さらに嬉しく!


最も寒い季節だというのに、自然は敏感に感じ取り、
秋から冬にかけて、地中で温めたエネルギーを放出し始めています。


それにしても現実に「春」とはいつを指すのでしょうか?
答えは新・旧暦の考え方の違いと言うことになるのですが

旧暦では 立春から立夏まで。
明治5年に導入された新暦では 春分から夏至までをいい
1.5ヶ月も差があります。

これは 西欧由来の新暦で習慣的に暑くも寒くもない季節を春と呼び、
中国由来の旧暦では 昼夜の長短が極まる二至(夏至・冬至)と
昼夜の長さがほぼ同じになる二分(春分・秋分)を各季節の中心として
季節の区切をつけたこととしているようです。


でも静かな冬に 可憐な梅が一輪さけば、心も華やぎ春と呼びたくなってしまいますよね。
日本人の感覚としては、やはり旧暦のものを「春」と呼びたいような気がします。
DSCF0191.jpg


二十四節気のはじめの節である立春は旧暦の新年であり、
これを基準に様々な行事や節目があります。

♪夏もち~かずく八十八夜 ♪ の八十八夜や二百十日などはこの日から数えます。
それに四柱推命や風水などの占いなどの区切も立春が軸となっているそうです。

きっとあと2週間もすれば、春一番が吹くことでしょう。
土が揺さぶられ、地中の菌が揺さぶられれば、それを合図に芽吹きが始まります。

2009年02月18日

二十四節気<雨水>

  「ホー   ホー   ホケッ。。。」    


ウグイスです。

ただいま 鳴き方練習中。  「ホーホケキョ」と鳴けないウグイス。
慈愛をこめて、なんともチンケなんでしょう(笑)


蛙が出てきました。 カラスが盛んに鳴いています。 猫も鳴いています。


梅が見ごろを迎え、ミモザも綺麗に咲いています。
銀杏も、桜も芽が膨らみはじめました。
090219%E6%A2%85.jpg

090219%E3%81%B5%E3%81%8D.jpg↑満開の梅。手のひらより小さなふき。


陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也(暦便覧)
空から降るものが雪から雨に替わる頃、深く積もった雪も融け始める。春一番が吹き、九州南部ではうぐいすの鳴き声が聞こえ始める。


13日に春一番を観測し、そして16日には春二番が吹きました。
「起きなさい!」と春を告げる 目覚ましです。
草木が萌えうごく生命感を 動物も人も敏感に感じ取っているのでしょう。
そのエネルギーを利用して、農家は作物の植え付けや果樹や花木の移植や接木が始まりまるそうです。


ミクリヤの内田は言います。
春一番が吹き、間なく春二番が吹いたら、芽吹き野菜の始まり。そして、桜が咲き、葉が茂れば、鳥は卵をかえし、小鳥が飛び立つ練習を始める。生命のストーリが始まる、と。

無駄なものは何もない。皆生きるために一生懸命 毎日を迎えています。
そう考えると、人間は少々怠慢かもしれませんね。

090218%E6%B9%AF%E5%B3%B6%E5%A4%A9%E7%A5%9E.jpg
写真は湯島天神の梅です。夕暮れ時で綺麗に写りませんが、見事でした。
梅祭りが催され、寒い中 天然麹の甘酒を頂き、ほっと一息。


「梅の花が上を向いたらその年は空天気(雨が少ない)、横を向いたら雨は平年並み、下を向いたらその年は雨や台風が多い」という老農の話を農業の本で読んだのを思い出します。
花は 下向き?? ご家庭の梅はいかがですか? 


今年は例年より10日早い 春一番。
桜前線は3月20日頃 東京を通過するとの予報です。


2009年03月05日

二十四節気<啓蟄>

  弥生
  いやおい。  草木がますます生い茂ること。


 「弥(いや)」という字に 副詞の意があることは知りませんでした。
程度がはなはだしいさまを表す副詞「や」に接頭語「い」の付いたもので
ますます、極めて、最も などの意があるそうです。
人間も「よしやるぞ!」といわんばかり、新年度に向けて 何事も慌しくなって行きますね。


梅が散り、しきみの花が咲き始めました。
紫陽花は 緑の芽を吹き始め、桜は蕾を少しずつ大きくしています。
鳥たちは しきりにさえずり、動きが早くなってきました。

%E3%81%97%E3%81%8D%E3%81%BF.jpg

%E7%B4%AB%E9%99%BD%E8%8A%B1.jpg


3月は種まきの時期に入ります。
農業の本にはしきみの花が咲く頃に、じゃが芋の種芋を植えるとあります。
暦をたどるのではなく、自然に咲く草木からその時期を知ることは
都会に息づく生活の中にも取り入れることは出来ないのでしょうか?

%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA.jpg

   陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)

啓蟄とは、土の中で縮こまっていた虫(蟄)が穴を開いて(啓いて)動き出す日のことです。

%E6%B0%B4%E4%BB%99.jpg


最近は空が不安定でなかなかお日様の顔を見ることができません。
今日の晴れ間もつかの間。明日から週末も天気が悪いようですね。
暖かだったり、寒かったり。 少し風邪をひきました。
天気が悪いと 気分も少々滅入ります。

でも、日の入が確実に遅くなってきていることをお気づきですか?
17時には暗かったのに、いつからか ゆっくりと夕方が過ぎる時間を感じることができます。
勿論、日の出も早くなってきています。
早朝の仕事で寒さは体に堪えますが、早く明るくなると
気分が違ってきます。ここ最近の日の出はゆったり白んで見えます。


   春は曙 やうやうしろくなり行く、やまぎはすこしあかりて 
         むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる・・・


かの清少納言も夜の帳が開く様子を ぼんやりとやわらかい光と描写しています。
春の空が白っぽく感じるのは、空気中に含まれる細かい塵が多いためだそうです。
だから春はパステルカラーなんでしょうか?


2009年03月23日

こ、こんなところに???

%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%97.jpg
つくし です。


場所はどこだと思いますか?
皇居を囲む内堀通りの真ん中の花壇に生えています!
よ~く見るとふきのとうも咲いていて、びっくり!
%E3%81%B5%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%81%86.jpg
↑道路脇のふきのとう。。。


祖母宅の隣の斜面で 昔は良くつくしを摘んで
佃煮にしてもらいました。
自然の多い土でしか生えないと思っていたので、
こんなところで 御目見えできるとは!^-^
まさに、春の風物詩ですね。


東京では 気象庁より桜の開花宣言が出され、
上野公園ではお花見の準備が万端に整っていました。
心躍り、桜に酔う。 お花見メニュー考えなくては!
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AE.jpg
さて、話はかわって、エリンギです。
鹿児島の 薩摩あわび茸。 ヒラタケ科。
何が凄いって、超特大サイズ! 優に20センチはあります!!


荷詰めをしながら、思わず デカッ!
配送中に傷つかないように、そっとそっと梱包します。


これを食べるなら断然 縦にスライス!
小さく切ってはもったいない!このデカさをアピール!
塩コショウで焼いて、大口を開けてパクリ!!
歯ごたえ、弾力感 ともに◎!!


うまい!


キノコ類は暖かい温度は苦手なので、時期もそろそろ終わりですが、
これは旨い一品でした。 ごちそうさまでした!。

2009年04月04日

二十四節気<清明>

桜が綺麗ですね!


開花宣言が早かったのに、気温が上がらなかったために
今年は例年より長く桜が楽しめそうです。
千鳥ヶ淵の桜もあと1歩といったところです。


我が家のお花見はちょっと危険な特等席があります。
なんと、屋根の上!
0904%E3%81%8A%E8%8A%B1%E8%A6%8B%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88.jpg
2階の窓から抜け出して、屋根に登ると、ちょうど目の前に桜の枝あり
外灯が下から当たるので、夜桜を目の高さで愛でることができます!
お風呂上りに ビールとツマミをもって、屋根に上がり プシュッ!と一杯!

たまりません^-^



      万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧)




二十四節気の<清明>とは「清浄明潔」の略です。
本当にすべてのものが明るく清らかで、清々しく感じられる季節ですね。
気候も心地よく、百花繚乱と言わんばかり、草木花が淡く愛らしい色で開いています。


この時期の太陽の角度は 万物を綺麗に見せる角度(太陽視黄経15度)だとか。
ツバメが南から渡り、雁は北へ渡っていく季節でもあるようです。


お天気な日は気分も爽快! 
裾の軽いスカートとトレンチコート一枚で 街をかっ歩したくなりますね!
清々しい気分で、桜を見上げれば、この上ない 幸せ!^-^/


あなたのお花見はどんなですか?


2009年04月20日

二十四節気<穀雨>

百花繚乱!!! 
街には花が咲き乱れています。 本当に街が華やかでキレイですね!


ツツジやコデマリ、桜草やスミレ・・・・ 花名をあげたら、切がありません!
この季節、私は銀座の並木通りが 花見月の花で彩られるのがとても好きです。
090419%E3%82%A8%E3%83%93%E3%83%8D%E3%83%A9%E3%83%B3.jpg↑エビネラン

銀杏の葉は、雄の方が葉が茂るのが早いことに 最近気がつきました。


桜が終わると、一斉に 木々は葉を出し、花々が開きます。
葉が茂ると、いよいよ鳥たちは巣をつくり、卵を産む準備を始めます。
動物たちも子孫を残す、準備をしていますね。

池では おたまじゃくしが 気持ちが悪いほど、たむろしています!!
090420%E8%9B%99.jpg
090420%E3%81%8A%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%8F%E3%81%97.jpg

さて、今日は『穀雨』。
穀雨とは穀物の成長を助ける雨のことです。


春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧)

変わりやすい春の天気も この頃から徐々に安定し、煙るような柔らかい雨が降り、土を潤します。
この雨を「菜種梅雨(なたねづゆ)」といいます。
日差しも徐々に強まり、種まきには最適な季節と言えるでしょう。

穀雨を過ぎると、春も終盤。
お気づきですか? 次はもう『立夏』ですよ!
果菜類の季節がやってきます!!

090420%E3%81%86%E3%82%81.jpg

年が明けて一番最初に咲く梅の花は 小さな実を沢山つけていました。
今年も梅干と  新しく梅ジュースを仕込みたいと思います。

2009年05月02日

夏も近づく八十八夜♪

 090419%E8%8C%B6%E8%91%89s.jpg


 ♪夏も近づく八十八夜~  
  野にも山にも若葉が茂る~ 
  あれに見えるは茶摘みじゃないか~
  茜襷に菅の笠  ♪ 

八十八夜と聞くと必ず歌いたくなるこの歌。 題名をご存知ですか?
「茶摘」というそうです。 題名を考えたこともありませんでしたが、漠然と「八十八夜」??



そう、今日は八十八夜です。立春から数えて88日。
雑節の1つです。 雑節とは日本独自のもので生活の中で自然発生的にうまれ、
根付いた節目です。「入梅」や「二百十日」なども それにあたります。



この八十八夜の頃が一番茶を摘む時期であり、
美味しい新茶が出回るようになります。
この針葉を手で摘み、じっくり焙煎した新茶は
なんとも優しく味わい深いものです。



さらに「八十八夜の別れ霜」と言われ、遅霜の時期とも言われています。
畑ではちょうど若芽が芽吹いたころに、霜に襲われては元も子もありません。
この時期の霜には要注意!というサインなのでしょう。



それにしても、なぜ八十八夜と呼ぶのでしょう?
2月4日の立春から 1・2・3・4・・・・と数えるのは大変ですよね?
様々ページを繰っていると こんな説に出会いました。
「月の満ち欠けは大体29日周期。よって、立春の月の形を覚えておけば、
3回目の同じ月の夜が88日となり、数えやすかった!?」
なるほど!と言いたくなってしまう、説得力。 
だから「88日」ではなく「88夜」なのでしょうか。



GWに入ると、これまで寒暖の差が激しかった気候も安定し
途端に夏日になります。
それもそのはず、間もなく5日は立夏です。



ミクリヤではナスやズッキーニなどの果菜類が美味しくなってきましたよ!
沖縄からオクラも届いています。
少し前まで幅をきかせていた 根菜類はどこへやら。
着実に季節は移り変わっています。

2009年05月21日

二十四節気<小満>




    すーまんぼーすー  

  沖縄の方言で「梅雨」のこと。    「小満芒種」=すーまんぼーすー   
  沖縄の奄美では入梅しましたね!
  北海道の桜前線が抜け切ると、次は南から入梅前線がやってきます。

090510%E6%A5%93%E3%81%AE%E8%8A%B1.jpg
↑楓の花

          万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る(暦便覧)
     
     寒暖の差の激しさも安定し、陽気がよくなり、植物はいよいよ生茂っていきます。





風薫る五月 いかがお過ごしでしょうか?
森林浴にはもってこい!の季節ですね!
都内の大きな公園や少し郊外にでて、深呼吸。 とてもリラックスできます。
これは、植物が出す揮発性の物質によるものだそうで、 植物にしてみたら、虫や細菌に負けないようにするためのもの。
だから、この時期 植物にかぶれたりするのも、この物質のせいだとか。


本当に動植物の動きが盛んになっていることを強く感じます。
畑に植えた苗も急成長していますし、小動物のフットワークも軽やかです。
そして、いまわしき やぶ蚊も出てきました!  コソコソッと動く真っ黒い奴も間もなくか。。。


「小満」とは「少し満足する」ということ。
秋撒きの小麦が色づく時期でもあり、これまでの農業が順調である証であることから
一安心=少し満足する(小満) だそうです。
田植えも整い、 我が家の小さな畑の苗も 少しずつ大きくなってきました。




つかの間の穏やかな日々。
アクティブに楽しみたいものです!
090510%E5%A4%8F%E3%81%BF%E3%81%8B%E3%82%93.jpg
↑冬からぶら下がっている夏みかんと新しく咲いた花。


2009年05月28日

庭の様子



ちょうど、山菜が終わって、夏野菜にはまだ あと一歩という今は、
旬の野菜と呼べるものが少ないです。これを「端境期(はざかいき)」と言います。
今の旬と呼べるものは アスパラや隠元・そら豆・スナップエンドウなどの豆類。




よって、今日は庭や小さな畑の進捗をご報告します。
090319%E8%8B%97.jpg
3月の半ばに引き出しの奥底で芽が出てきてしまった、人参・玉ねぎ・じゃが芋と
やっぱり芽が出てきてしまったグリンピースを水で栽培。

4月半ば。これを裏庭の荒地に植えて。。。(他にイタリアンパセリやミント・ラベンダーもいます)
090510%E7%95%91.jpg

 これが大変です。土の中は大きな石がいっぱい!
 30cmくらい掘り起こして、ふるいで砂利を取り除きます。
 土の中には大きなミミズや幼虫がいっぱい!!土が良くない証拠です。
 でも、負けじと肥料も上げず、わざと ほったらかしにしています。
 何故かって、この土がどれだけ整っていないかを視ることと、(虫がいっぱい寄るかな?)
 彼らの本来の植生を視るためです。(どんな風に大きくなるの??)
 この作業中、知らない虫に刺されて、右手首から肘あたりまでパンパンに腫れてしまい
 皮膚科で包帯ぐるぐる巻きに。。。とほほ。

昨日の畑の様子。
090527%E7%95%91.jpg
ナス・ピーマン・カボチャ・唐辛子・バジルの苗も仲間入り。


090527%E4%BA%BA%E5%8F%82%E3%81%AE%E8%8A%B1.jpg
そして、今。 人参に花が咲きました!綺麗でしょ!!
種が取れて、人参ができるでしょうか???


P5273426.jpg
これはグリンピース。
やっぱりF1種はダメですね。さやの中はスカスカで葉は全て枯れてきてしまいました。
これが遺伝子組み換えされたF1種の運命です。


他にイタパセも花が咲いています。
ナスやピーマンにも蕾がついています。さて、実が無事になるでしょうか??
ちょっと期待しています。



さらに、庭では。。。
090527%E3%81%96%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%AE%E8%8A%B1.jpg
これはざくろの花。


他にも、紫陽花も青かった枇杷も黄色く色づいてきましたよ!
いろいろなものが収穫できそうで、夏が楽しみです。


2009年06月05日

二十四節気<芒種>


夜明け直後。
ぱぁーーーーっと 背中を押されるような強い日差し。
夏がやってきた  と 気づく瞬間。

夜中から早朝にかけて仕事をしていると
季節によって 日の出の光の強さが ことごとく違うことに気づかされます。
夏至を目前に控えた今、日の出は4時25分。
じりじりと照りつける真夏の太陽は 確実に準備されています。




   芒(のぎ)ある穀類、稼種する時也(暦便覧)


「芒」とは稲の先にある とげとげをさします。
そんな芒のある穀物の種をまいたり、田植えをする時期をいみしています。
きっと農家は大忙しなことでしょう。梅雨を前に、虫の発生や病害虫の予防など
手が足りない時期ではないでしょうか。


暖かく、水気の多くなるこの季節は 菌が繁殖しやすくなる季節です。
植物と同じように、人間も病気になりやすくなります。
食中毒に気をつけ、滋養を蓄えて、梅雨に臨みましょう!


七十二項に
「蟷螂生ず。腐草 蛍となる。梅の実黄ばむ。」とあるように
梅の実が 大きく良くなってきました!
待ちに待った 収穫です!!
梅シロップ作るんだぁ~~~!!

2009年06月10日

梅の収穫

090527%E6%A2%85.jpg

日曜日の晴れた午後、 梅の収穫をしました!
一雨ごとに大きくなり、2日降り続いた雨の後、
ぐんと 水が上がったように 旺盛な姿がみてとれました!
090607%E5%8F%8E%E7%A9%AB%E6%A2%85%EF%BC%92.jpg

今年はとても豊作で、恐らく30Kg近くとれました!!


先日、梅シロップを作ると書きましたが、
それどころじゃない!!
ご近所に上げても、沢山あるので、
梅酒、梅干、梅ジャムも作ることにしました。

皆さんは他にどんな活用をしてらっしゃいますか?
良かったら 教えてください! 梅の活用法!!


先日タクシーの運転手さんに
「梅の実をミキサーにかけて、それを天日干ししておくと “ひやきおうがん”ができる」と
聞きました。滋養と健康に良く、子供に飲ませると疳の虫・じか中毒がおさまるとか。

私にはちょっと ちんぷんかんぷんな話でしたが、
調べてみようと思っています。

090607%E3%82%BB%E3%83%9F.jpg

その日の夕方、収穫した梅のバケツの横に
なにやらのっそり 動くものが。。。
孵化する前の 硬い殻のままのセミが 歩いていました!
まだ少し早いのに 暖かいから 出てきてしまたったのでしょうか?
090610%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E8%9B%99.jpg

そして、中庭の池にはおたまじゃくしだった子供たちが
1センチくらいの蛙になって、凄い数です!数百匹はいそうです!
草をなでようものなら、 もう大変!!

明日は、入梅。 梅雨も もう直ぐですね!

2009年06月21日

<二十四節気>夏至

090621%E7%B4%AB%E9%99%BD%E8%8A%B1.jpg

梅雨 真っ最中。   今日もしとしと雨ですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

赤ちゃんの頃から 雨の日と嵐の日は特に良く寝ていたといわれる私にとっては
眠くて眠くてしかたない季節です(笑)
低気圧の関係で 体や頭が重いと感じられる方は多いのではないでしょうか?
何かと体調を崩しやすいこの季節、 大事になさってくださいませ。
090621%E3%81%97%E3%81%8D%E3%81%BF.jpg

この梅雨は 夏を前に 私たちにとっても自然にとっても 大事な恵みの雨。
野菜を相手にするようになってから、特に雨に左右され、雨が大事であることを実感します。
雨に打たれて 直ぐに収穫された野菜と、雨の後お日様を浴びてぐんと伸びた野菜の違いは
歴然です。
雨によって水分を含み、夏の強い日差しで光合成を行い、エネルギーを蓄え、
大事な子孫を残すべく 実を大きくつける植物のエネルギーは凄いものがあります。
梅雨があけると、夏野菜は途端に 美味しさを増します!!
090621%E9%8A%80%E6%9D%8F.jpg

さて、今日は夏至です。
ご存知の通り、日照時間が一番長い日。
太陽が最も北よりになり、北回帰線上を通過するので日照時間が長くなります。
それもそのはず、 今日の日の出は4時25分。日の入は19時00分です。  
厳密には 最早の日の出と最遅の日の入は 1週間前後します。
日照時間は14時間35分。 


この長い1日。日本ではあまり夏至に関する古くからの風習ってないですね。
冬至はカボチャを食べたり、柚子湯にはいったりしますが、
夏至って、ないですよね?ご存知の方いらっしゃいますか?
畑が忙しい時期ですから、あまり時間をかけている暇はなかったのでしょうか?
欧州では冬が長いので、夏至際として、お祭りが開催されることが多いようです。


あ!イベントありましたよ!!
100万人のキャンドルナイト!  
夏至と冬至の午後8時から2時間、電気を消して、キャンドルの灯りで過ごす時間。
たまには ゆらりと炎の暖かな光の中で過ごすのも 良いかもしれませんね。
http://www.candle-night.org/jp/index.html

2009年07月02日

雑記<半夏生>



先日、祖母と鎌倉の光則寺へ行ってきたら
紫陽花と半夏生が それは見事に咲いていました!!
hann.JPG



雑記『半夏生』の時期ですね。


半夏生(はんげしょう)の意味をご存知ですか?

ドクダミ科の半夏生が咲くから??と思っていましたが、
正しくは「半夏(からすびゃくし)が生ず(咲く)」季節だからのようです。
この半夏は漢方薬になるもの。 こんなサイトを見つけました。
http://www.hal.msn.to/kankaisetu/chuyaku051.html

さて、『半夏生』は日本独自の暦である「雑記」の1つ。
これは、夏至(6月21日~7月6日)を3区分し、最後の1区分(7月2日~7日)を指します。
農家ではこれまでに田植えを追えることが望ましいようで、収穫を左右する重要な時期。
忙しかった田植えを終え、一休みといったところなのでしょう。
各地域では様々なイベントがあったり、物忌みの意味でも取り上げられるようです。


例えば、
○香川:食文化講座「半夏に食べる手打ちうどん」
○仙台:タコを使った創作料理の試食会
○関西:植えた苗がタコの足のようにしっかりと根付くようにと、タコを食べる習慣がある
○佐賀:畠(はたけ)の神様を祭る日
○埼玉:竹の花が咲いたり消えたりし、それを見ると死ぬとされているので、この日は竹林に行ってはいけない
などなど。。。

さらに、梅雨の真っ最中にあたるこの時期に、食中毒の予防に注意を促す謂れもあります。
○半夏生には天から毒の雨が降るから、井戸に蓋をしろ
○半夏生の水は妊産婦に飲ませてはいけない

蒸し暑いこの季節。
昔から、伝染病やカビ、 低気圧の関係で体がだるかったりと
注意を促す言葉は昔からあったのですね。

梅雨明けまでもう少し!
頑張りましょう。
P7013532.jpg
こちらは光則寺に咲いていた 「時計草」

2009年07月20日

生命の神秘 セミ

今朝、セミの羽化を 初めて見ました!
玉虫色のその姿はなんとも美しく 言葉になりません。

寝坊助さんなのか 羽化の開始時間は8時半から。
約3時間の神秘のショータイム。

どうぞ、ご覧ください。
090720%E3%82%BB%E3%83%9F1.jpg
989729%E3%82%BB%E3%83%9F2.jpg
090720%E3%82%BB%E3%83%9F3.jpg
090720%E3%82%BB%E3%83%9F4.jpg
090720%E3%82%BB%E3%83%9F5.jpg
090720%E3%82%BB%E3%83%9F6.jpg
090720%E3%82%BB%E3%83%9F7.jpg

2009年07月23日

二十四節気<大暑>



なんと空は青く高いことでしょうか!?
私が出勤する午前2時半頃も 星が大きく綺麗に瞬いています☆


例年より早い梅雨明け。
季節の変わり目は 低気圧が不安定で 風が強く吹きます。
そして、梅雨が明けると セミが鳴き、枯葉が路上を舞います。


今日は「大暑」です。

暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(暦便覧)


最も暑いころという意味です。
例年からすれば、梅雨が明けたばかりで、これから夏が本番!
皆さんの暑さ対策はどのようなものですか?


日傘をさすとか、西側に簾を張るとか、シャワーをこまめに浴びるとか。
道路に水を打ったり、椅子に麻のクッションを置いたり。
寝苦しい夜には、氷枕を用意して、私は寝ています。入眠がとても良いです。



野菜たちも私たちと同じように 暑さを感じています。
だから、ぶら下がり野菜が主流になると ミクリヤの内田は言います。
土の中は暑い!暑い! 風通しの良い枝にぶら下がって、ぶ~ら、ぶら。
ギラギラした太陽のエネルギーを一心に浴びて、グングン伸びる、伸びる!


彼らは自分の身を守るために、そのような生態になりましたが、
私達人間はそれを頂くことで、体の熱りや発汗によって失われるミネラルを補い
滋養を蓄えることができます。


きゅうり、ナス、ズッキーニ、ピーマン、とうもろこし、唐辛子、モロヘイヤ、つるむらさき、
冬瓜、オクラ、茗荷。。。


そして、梅干などアルカリの食品を頂くことも大切なことです。


天然のミネラルを美味しく頂きたいものですね。
↓7月のやさい塾での料理。
夏野菜の葛生姜の餡かけ、白花豆のアボカド和え、ズッキーニのトマト煮、天然酵母のバケット
P7043539.jpg


あ!土用に入ったので、梅ぼし 干さなきゃ!!

2009年08月07日

二十四節気<立秋>



090808%E8%8A%99%E8%93%89.jpg
夜になると虫の声が聞こえます。
鳴く蝉の種類も変わってきました。
今年の夏は天候がおかしいですね。3日カラッと晴れる日がない。
体調を壊されている方も多いと聞きますが、皆さんはお元気ですか?




今日は立秋。
あれよ、あれよ という間に 暦では秋になってしまいました。

初めて秋の気立つがゆへなれば也(暦便覧)
朝夕に秋の涼しさを感じられるようになる頃。つまり秋の「気立つ」なんですね。

tonbo.jpg

最も暑い時期ではありますが、立秋と聞くと、少し暑さに萎える心が和らぎますね。
後は涼しくなる秋を待つばかり。
だから、これからの時期を「残暑」といい、「残暑見舞い」を出して、
慰めあうのも分かる気がします。

地方では来週はお盆ですね。
東京のお盆は7月。
我が家でもナスと胡瓜で馬と牛をつくりました。
しかし、残念ながら、ナスは小布施ナス(丸ナス)を使ったので、
牛というより 豚に。。。
090808%E9%8A%80%E6%9D%8F.jpg
   銀杏もたわわに実をつけていました。

2009年08月23日

二十四節気<処暑>

赤とんぼが飛んでいました。 なんだか切ない1シーン。
090823%E8%B5%A4%E3%81%A8%E3%82%93%E3%81%BC.jpg



朝夕が涼しくなり、秋の雲が見えるようになって参りました。
今年の夏は、本当におかしな年ですね。
これから、台風の季節だけに、根の弱った農作物への影響が心配です。



さあ、今日は処暑です。


陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也(暦便覧)




処暑とは暑さが止むという意味です。
まだまだ日中はまだまだジリジリと太陽が照り付けますが、
身体は少し楽になってきましたね。


この暑さで 落ちた体力を回復させるのも今のうち。
つるむらさきやオクラ、モロヘイヤなど 滑り野菜を食べて滋養を蓄えましょう!


さらに、なしやイチジク、プラム、ブドウなど 果物が充実するのもこの季節です。
甘味と酸味の絶妙なバランスはたまりません!
身体の欲する水分と 心がほっとする甘味で癒されてください。




こんなシーンを見つけました。
けいとう
090823%E3%81%91%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%86.jpg

実はこのけいとう。下に視線をスクロールすると。。。墓石の隙間から生えています!
090823%E8%B6%B3%E5%85%83.jpg


やぶみょうが
葉が茗荷の葉に似ていることから、この名前がついたそうです。
やぶみょうがはツユクサ科。みょうがはショウガ科。
090823%E3%82%84%E3%81%B6%E3%81%BF%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%8C.jpg


そして、これが正真正銘!ショウガ科の茗荷子。
090823%E8%8C%97%E8%8D%B7.jpg


2009年09月09日

重陽の節句



5節句の中で最後を飾る 重陽の節句。
なのに、あまり珍重されていませんね。
それは、新暦に暦が変わってしまい、菊の咲く時期ではないからとも言われています。
P9093807.jpg

「重陽」とは中国の陰陽思想で 奇数は陽とされ、
一番大きな数字が重なることから「重陽」と言われています。


この時期に咲いた菊の花は薬用としての信仰があり、
漢方でも数種類の菊が効用があると認められているそうです。
また邪気を祓い、無病息災、長寿を願ったようです。


日本には奈良時代のころに入ってきました。
宮中や寺院で菊の鑑賞会や菊酒を飲んだり、
菊を愛でた歌を詠んだりしたそうです。


平安時代では、農村や庶民の間で、「栗の節句」とも言われ、
ちょうど収穫が行われる頃で、栗ご飯などで節句を祝ったそうです。


そうですね。今も市場では栗が出回り初めていますが、
やはりおいしくなるのは10月でしょう。
旧暦に即していたことが納得できます。
それにしても、もう少し「重陽の節句」にスポットが当たっても良い気がするのですが。。。

P9093811.jpg

ブルーサルビア

2009年09月23日

二十四節気<秋分>

%E5%BD%BC%E5%B2%B8%E8%8A%B1.jpg
今日は秋分の日。彼岸の中日でもあります。
地元でも 鎌倉でも 寺に多くの方がお墓参りに見えています。
お花とお線香を手向け、手を合わす。
小さな子供たちも一心に大人の真似をして、手を合わる可愛らしい姿。
何を感じ、何を願うか、報告しているのか。。。

考えて見ると、私のお墓参りは、願い事ばかりしていたように思います(笑)
「◎◎になりますように」、先祖達は きっとあきれ返っていたことでしょう。
しかし、子供のころはお願いばかりでも良いかもしれません。
数少ない「彼岸」に通じようとする機会ですから。


%E9%8A%80%E6%9D%8F.jpg
 ↑こんなに色づいてきました!


さて、「秋分」。


陰陽の中分となれば也(暦便覧)


「春分」とは対極にあり、昼と夜が同じ長さとなります。
これを超えると、寒さを感じる日が多くなってきます。
そうすると、お待たせしました!とはかり冬型野菜の到来です!


今年は秋刀魚が早く、大根はないの??と多く声が寄せられました。
そりゃ、秋刀魚には大根が欲しいですよね。すみません。。。
漸く 芋栗カボチャが整いました。
%E3%81%8B%E3%81%BC%E3%81%A1%E3%82%83.jpg
   ↑畑で受粉させたカボチャが大きくなってきています!


食欲の秋!
夏野菜が成熟を向かえ、出始めの秋冬野菜がなんと優しく美味しいことか。
そりゃ、食欲もとまりません!!
でも、これは身体が冬を迎えるために身支度を始めた証拠でもあります。
大根や人参など根菜類が甘く味わいが良くなるのも、
冷たい大地で凍えないために、糖度を上げて凍らないようにするためのもの。
人間も、野菜も動物も 寒い冬を乗り切るためには 同じなんですね。


予断ですが、今朝、天気予報で知りました。
春・秋分は昼夜が同時間になるはずなのに、誤差があるんです。
つまり同時間ということは昼夜とも12時間なはず。
しかし、今日の白昼時間は12時間8分なんです。
理由は日の出時間と日の入時間の観測の仕方にありました。!
日の出は、地平線(水面)から太陽の端が見えた瞬間。
日の入は、太陽が沈みきった瞬間なんですね。
正確になら、沈む太陽の一番下が地平線に触れた瞬間のはず。
太陽1個分の誤差が生じるということでした。
なるほど、そりゃそうだ!ちょっと考えればわかることなのに。。。(笑)


日の出・入りの観測規定を誰が決めたかはわかりませんが、
最初にぱぁっと光が差した瞬間を日の出、
鮮烈なオレンジが地平線に消えきった瞬間を日の入とした方が、
そりゃ情緒がありますよね!?
%E3%81%96%E3%81%8F%E3%82%8D.jpg


2009年10月08日

二十四節気<寒露>

091009%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%86%E3%82%8A.jpg
  ↑からすうり
あっという間に、秋分も過ぎ、「寒」という文字がつく季節になってしまいました!
秋雨前線と台風がもたらす雨によって 大地は揺すられ、冷やされます。
季節の変わり目に 強い風が吹くのは 次のシーズンを知らせる合図。
深まる秋。そして冬へと入っていきます。
これに合わせて、人も動物も自然も 冬への準備をします。
091009%E3%81%8F%E3%82%8B%E3%81%BF.jpg
    ↑くるみ
寒くなると とたんに 里芋やお芋、かぼちゃ さらには甘いものなど
糖の高いものが欲しくなります。
これは美味しいからだけではありません。
身体が本能的に寒い冬を乗り切るために、脂肪を増やすよう指令がでるので
欲するようになるんですね。
野菜が甘く美味しくなるのも 同じこと。
彼らは子孫を残し、寒い冬を乗り越えるために糖を蓄え 身を守るのです。
これを人間が頂くから 美味しく感じるんですね!!
091009%E3%81%8D%E3%82%93%E3%82%82%E3%81%8F%E3%81%9B%E3%81%84.jpg
   ↑良い香りを漂わせている金木犀


今日は寒露です。


陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧)


草花に冷たい露が宿るという意の「寒露」。
この頃は空気も澄んで 空も高く 心地がよいですね!
どことなく 気持ちが凛として 活動的になれる季節です。
091009%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%90%E3%82%8A.jpg
  ↑どんぐり
今年は天候不順により 作物の出来が心配されますが、
実りの秋本番。 
新米、きのこ、根菜類。忘れてならぬ 芋・栗・カボチャ!
ぶどう、柿、ラフランス、ざくろ、りんご と種類も豊富です。
清清しい風に吹かれて、紅葉とご馳走を求めて
ドライブでも行きたいですね!
091009%E9%8A%80%E6%9D%8F.jpg
  ↑台風で沢山落とされたぎんなん

2009年10月23日

二十四節気<霜降>

%E7%85%A7%E3%82%8A%E6%9F%BF.jpg
 ↑赤く熟した柿を照り柿と呼び、日を浴びて輝く柿のその色も照り柿といいます。



朝晩はすっと手先が冷たく、
お風呂につかる時も、じわっと湯の熱さを感じるようになりましたね。
もう冬は直ぐそこ。今日は秋の最後の暦である「霜降(そうこう)」です。
「霜が降りる」と字の如く そういう季節になりました。


つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也(暦便覧)


既に北からは紅葉前線が 山々を紅へと染めています。
東京の銀杏も葉の先がうっすらと黄色く変化し始めました。
これは秋の女神「竜田姫」の仕業でしょうか??(笑)
落葉樹は寒さから自分の身を守るために、葉に栄養分を送るのを辞めてしまうため、
葉緑素がなくなり、黄色や赤い色素が浮き立つため 紅葉は起こります。

%E6%89%B6%E9%A4%8A%E3%81%AE%E7%A8%AE.jpg
 ↑芙蓉の種
この霜降の間に北から吹く強い風を 『木枯らし』と呼びます。
ずんずんと迫り来る冬に備え しっかりと支度をしなければ。。。


野菜も寒さが深まると共に、冬型野菜へと移行しています。
ほうれん草やブロッコリー、カリフラワーなど冬野菜の代表が
随分とおいしくなってきています。
大根やカブも日増しに糖度をましています。
野菜も木々と同じように、葉を枯らし、糖度を上げて身を守ります。
だから私たちが頂くと 甘くおいしく感じられるんですね。
%E5%BE%A1%E4%BC%9A%E5%BC%8F%E6%A1%9C.jpg
 ↑冬の間ずっと咲き続ける御会式桜が咲き始めました。

今日から北海道へ畑を見に行って参ります。
どんな野菜、そして作り手と出会えるか楽しみです。
美味しい情報持って帰りますね!

2009年11月07日

二十四節気<立冬>

091107%E8%8A%99%E8%93%89%EF%BC%91%EF%BC%92.jpg
                        ↑芙蓉の種
冬です。
今日から冬です。
そう、立冬を迎えました!
091107%E3%81%8B%E3%81%8D12.jpg
↑熟れ熟れになった柿。下にも沢山落ちていました!



冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也(暦便覧)


先週の強風を機に、とたんにセーターやコートが恋しくなりました。
お風呂に入る時も、足先がチリチリと痛みます。
寒くなってきたんですね。
091107%E5%A4%8F%E3%81%BF%E3%81%8B%E3%82%93.jpg
   ↑青くもたわわになる夏みかん。冬に黄色くなります。「夏」みかんなのに。


木枯らし1号はまだのようですが、確実に冬はそこまできています。
銀杏はまだ黄金に輝きませんが、葉のふちが色づいてきました。
枯れ行く季節。
寒く厳しい季節を越え、新しい生命へと繋ぐための準備期間。
寒さに蹲りながら、それでもムクムクと新しい芽を育んでいきます。
091107%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%86%E3%82%8A%EF%BC%91%EF%BC%92.jpg
↑カラスウリが沢山色づいています。
091107%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%86%E3%82%8A%E7%A8%AE12.jpg
↑地面に落ちて、また来年。


霜が降りると、冬野菜は もっと味わいがよくなります。
白菜や下仁田ねぎ、カリフラワーなどはその典型。
我が店(八百屋 瑞花)に 未だ並ばないのは その時を待っているからです。


さあさあ、お炬燵を出して、ぬくぬくと温かく、お鍋でも囲みましょう。
お炬燵にはみかんですね。
柑橘の旬はこれからですが、温州みかんが少しずつ出回ってきています。
以前紹介したように、柑橘もいろいろ。 楽しい季節です。


そうそう!亥の月 亥の日に炬燵を出すと、火事にならないそうですよ。
亥(いのしし)は水の性質を持つ干支だからとのこと。
茶道の世界でも亥の日に炉開きをしますね。


寒さは苦手ですが、じっくりと冬の醍醐味を楽しみたいものです。

091107%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B812.jpg

2009年11月22日

二十四節気<小雪>

街中では既にクリスマスのイルミネーションが輝きだしました。
11月も下旬というのに
日が差せば、暖かい日も多く、「こんなに暖かくて良いのかしら?」と思えば
雨が降れば、冷たく縮こまり「冬がきたなぁ」と感じるこの頃。
何を着て良いのか困ってしまいます。
091122%E8%93%AE.jpg

しかし、冬は着実にきています。
枯れ葉ははらはらと散り、冷たい風にさらわれて、くるくると円を描いていました。
外苑の銀杏並木も黄金に輝くまで あと少し。
葉の先が黄色に変わって、緑とのコントラストが綺麗です。
小石川後楽園では、紅葉が見ごろを迎えています。
091122%E7%B4%85%E8%91%89.jpg


冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也(暦便覧)


八百屋瑞花では先週から漸く白菜が出てきました。
ぎゅーっと口を閉ざして、しっかり巻いているのは、
霜にあたって、糖度が増し、甘さを増してきた証拠です!
野菜たちも寒い寒いと暖をとる準備を整えています。
091122%E3%81%8B%E3%82%82.jpg
冬は「寒」と「暖」の温度を楽しむ季節だなぁといつも思います。


ぴゅうと冷たい風に吹かれれば コップ酒を片手にふぅふぅ言いながら食べる屋台のおでん。
冷たい窓の外の風景と あったかい炬燵。大好きな人たちとのニコニコ会話。
凍えた冷たい身体と 熱いお湯。 足先がチリチリと痛く、中々入ることができません。
さらに、熱いおやじギャグに 寒い笑い。。。 あ、これは違うか。。。


東京は漸く紅葉です。
冬将軍が来る前に、色鮮やかな街並みを楽しみたいものです。
091122%E9%8A%80%E6%9D%8F.jpg


2009年12月07日

二十四節気<大雪>

来年の干支って何だったっけ?  とか
来年のカレンダーと手帳を買わなきゃ なんて時期になってきましたね。
サラリーマンの皆様は忘年会シーズン真っ盛りでしょうか?
瑞花では先週 お野菜のお歳暮の発送を一斉に行って、ほっと一息ついたところです。
091207%E7%A9%BA.jpg


旭川では10cmの雪が降りニュースになっていましたね。
東京も明日は一番の寒さとか。
そう、今日は大雪です。


     雪いよいよ降り重ねる折からなれば也(暦便覧)


街にもそろそろ雪が降りますよと意味しています。


世間は既に暮れとお正月準備に余念がありません。
草木もお正月準備が整っていましたよ!
南天や万両は赤く色づき、梔子も綺麗なオレンジに染まっていました。
きんとん作るには梔子は欠かせませんもの。
091207%E3%81%8F%E3%81%A1%E3%81%AA%E3%81%97.jpg

それに、柑橘の種類が少しずつ増え始めましたよ!
さっぱりとした甘さのスイートオレンジが出てきています。
これは夏みかん。真冬にたわわに実をつけて、1年中実をつけています。
091207%E5%A4%8F%E3%81%BF%E3%81%8B%E3%82%93.jpg

先週まで綺麗に色づいていた銀杏はドサッと言わんばかりに葉を落としています。
透き通った青空が枝の隙間から綺麗に見え、冬の優しい日が差し込みます。
091207%E9%8A%80%E6%9D%8F%E3%81%AE%E9%9A%99%E9%96%93%E3%81%AE%E3%81%9D%E3%82%89.jpg

寒いのは苦手ですが、
シンとした冷気は真実が隠れているように思え、引き締まる思いがします。
091207%E6%9F%BF%E3%81%A8%E9%B3%A5.jpg
  熟した柿を鳥がついばんでいます。下には沢山種が落ちていました。

2009年12月22日

二十四節気 冬至

ゆず湯の準備はOKですか?
今日は冬至です。
091222%E5%86%AC%E8%87%B3.jpg

瑞花ではお風呂用に安い柚子を沢山用意しました。
今週は初霜を観測したほど寒く、身体が冷えていますから、
柚子の香りでリラックスし、ゆっくり身体を温めて頂きたいと思いました。
091222%E6%9F%9A%E5%AD%90.jpg

ゆず湯に入るのはとても意味があります。
東京ガス 都市生活研究所の調べでは、ゆず湯とさら湯に入ったときの
ノルアドレナリンの血中濃度の比較をしており、
ゆず湯はさら湯にくらべて4倍以上になるとか!
ノルアドレナリンとは血管の拡張に関与している成分で、濃度が高いことは
血管が拡張して 血液の循環が良くなっているというわけです。
身体をほぐし、冷え性や神経痛、腰痛などが和らぎます。
これは柚子の芳香成分であるリモネンやシトラールが作用するようです。


この他、柚子には喉の炎症を抑えたり、
殺菌作用、美肌や保湿効果もあるようですね。


ゆず湯とは本来は禊(みそぎ)の意があります。
生命の再生の願いを込め、運を呼び込むために身体を清めていたことから始まります。
柚子はちょうど旬を迎え、香りが高いことから邪気を祓う意味もあります。
さらに「冬至」=「湯治(とうじ)」や「柚子」=「融通(ゆうずう)が利く」という
語呂合わせもあります。


ゆったりとリラックスし身体を温め、新しい気持ちで毎日を元気に迎えたいものです。


さらに、冬至といえば、かぼちゃを食べなくては!
運を取り込む「なんきん(南瓜)」と邪気を祓う「小豆」(今回は前川金時ですが。。)
いとこ煮作ってみました。

091222%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%93%E7%85%AE.jpg

2010年01月03日

謹賀新年

明けましておめでとうございます!
今年も元気で過ごせ、素敵な年になるように祈るばかりです。


築地御厨の内田が今年もお節料理を作ってくれました。
昨年よりも彩りも豊かに、可愛らしいものに仕上がりました!!
100103%E3%81%8A%E7%AF%80%E2%91%A0.jpg

100103%E3%81%8A%E7%AF%80%E2%91%A1.jpg

100103%E3%81%8A%E7%AF%80%E2%91%A2.jpg

今年も季節のこと、野菜のことを発信して参りたいと思っていますので、
どうぞ宜しくお願いいたします!

2010年01月05日

二十四節気 小寒

一陽の春。
100105%E4%B8%87%E4%B8%A1.jpg

今日から「小寒」です。
「寒の入り」とも言い、節分までを「寒の内」と良いびます。
100105%E6%B0%B4%E4%BB%99.jpg
100105%E6%A4%BF.jpg


冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也(暦便覧)


一年で最も寒さの厳しい季節。
でも、春の兆しを見つけました。
100105%E6%A2%85.jpg
100105%E3%82%A6%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%82%B9.jpg

2010年01月24日

春の兆し

今朝 一輪 梅が咲いていましたよ!
100124%E7%B4%85%E6%A2%85.jpg

2010年02月04日

二十四節気<立春>

とっても寒い春のスタートとなりましたね!
昨夜は雪が舞い、今朝は霜が高く、氷が張っていました!
100204%E9%9B%AA%E5%8C%96%E7%B2%A7.jpg
100204%E8%96%84%E6%B0%B7.jpg

でも、草木は寒さに負けず、花を開き始めています。
100204%E6%A2%85.jpg
100204%E3%81%97%E3%81%8D%E3%81%BF.jpg


今日は「立春」です。
二十四節気の初めの節で、暦の上ではこの日から春となります。
旧暦では立春から新しい年がスタートするので、現在に残る習慣は
この日を軸に節目や行事があります。
「♪夏も近づく 八十八夜」も立春から数えて88日。
100204%E8%95%BE.jpg

野菜の世界に入って、季節や旬というものをより身近に感じるようになりました。
1年、1年 同じように巡る季節を見ていると、
だんだん、立春が季節のスタートになっているなと感じるようになりました。
2週間前の<大寒>では 歩いていて悲しくなるほど 閉ざされた感がありましたが、
今朝は霜も高く、シンとした寒さでありながら、湧き上がるようなエネルギーを感じられ、
「春告草」と呼ばれる梅をはじめ、ちらほらと花が咲き始めています。


春の気たつを以て也(暦便覧)
100204%E5%8F%B0%E8%BB%8A.jpg

暫らくすれば 今年最初の南風「春一番」が吹きますね。



気持ちが浮き立つ陽気に誘われて、薄着になりがちですが、
まだまだ寒いので、風邪にはご用心を。

2010年02月19日

二十四節気<雨水>

今朝も厳しい冷え込みとなり、霜が降りていましたが、
日差しとともに和らいできました。
冷たい空気の中にも、どこか緩みを感じます。
優しい日の光のせいでしょうか?
梅が見ごろを迎え、木々の芽も膨らみ始めています。
100220%E7%B4%85%E6%A2%85.jpg
100220%E9%9C%9C%E3%81%AE%E3%81%82%E3%81%A8.jpg

野菜も少しずつ、春らしくなってきました。
セリ、ミツバ、クレソン そして2日前からはセロリが漸く届きました!
体もそろそろ、苦味が欲するころですが、
山菜を食べるには まだ味が乗らないので、こうしたセリ科の香りと
ほうれん草やカキ菜などの青菜と共に 旬を楽しんでください。
九州からは 豆類が出始めていますよ!
100220%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%B9.jpg

陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也(暦便覧)


空から降るものが雪から雨に変わり、雪も溶けだす頃という意味です。
春一番も間もなくでしょう。一番、二番と強風が通り過ぎると、
大地が揺さぶられ、芽吹きの合図となります。
氷が溶け、水が染み出し、草木が、虫が這い出します。
やがて桜が咲き、葉が茂れば 鳥は卵を孵します。
そうやって、1年のストーリーが流れていくんですね。
100220.jpg

今年は春が少し遅いようです。
昨年は13日には春一番が観測されていたのですが、今年はまだ冬将軍が頑張っているようです。
でも、街路樹の根元ははこべが沢山出てきていますね。
今年は東京にも沢山雪が降りました。
2月の降雪は平均3.5日。今年は9日も降っているそうです。
来週は少し暖かくなるようですね。


薄手のワンピースを窓辺に飾り、
待ち遠しくおもっております。^-^
100220%E7%8C%AB.jpg
逃げられてしまいましたが、猫が6匹も日向ぼっこしてました。

2010年03月06日

二十四節気<啓蟄>

雨の啓蟄となりました。
白梅が見ごろを迎え、既に蛙の恋が始まっています。。
先日の暖かな日を待っていたかの如く、穴から這い出して 池にプカリ。
既に卵を産んでいました。
100306%E6%A2%85%EF%BC%91%EF%BC%91.jpg
100306%E8%9B%99.jpg


陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)
冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃という意味です。

もう、間もなくでしょう。
桜も銀杏も随分と蕾がすこーしばかり膨らんできました。
100306%E9%8A%80%E6%9D%8F%EF%BC%91%EF%BC%91.jpg

関東の野菜はまだまだ端境期。
八百屋泣かせの季節です。(苦笑)
根菜類が終わり、関東の春野菜が出てくるまではもう少しかかります。
山椒の枝はまだ硬く閉ざしたままでした。
でも、九州や四国の暖かい地域では、山菜や筍、つくしなどの声が聞こえ始めています。


早く出てこないかなぁと ウズウズ。
草木や虫もこんな気持ちなんですかね??(笑)
100306%E8%B5%A4%EF%BC%91%EF%BC%91.jpg
100306%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%EF%BC%91%EF%BC%91.jpg

2010年03月21日

二十四節気<春分>

日が長くなりました。
柔らかい光が店の中にも差し込んで、心地よく、眠たくなって
ついつい大あくび。おっと、いけない(笑)
桜の蕾もあとわずか。次の晴れ間を伺うように、弾けんばかりです。
100321%E6%A1%9C.jpg

日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)


そう、今日は春分。昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。
仏教では極楽は西にあるとされ、太陽が真西に沈むこの日が
最も極楽へ通じやすいと考えられ、供養をします。
100321%E5%B1%B1%E6%A4%92.jpg

関東の野菜はというと、まだまだ端境期。
とはいえ、房総からは菜の花や山菜の声が聞こえ始めていますし、
全国に広げれば沖縄ではそら豆が、熊本ではワラビが出てきています。
佐賀のホワイトアスパラは本当に美味しい!
100321%E6%A5%93.jpg

暖かい日は 苦味のあるものが食べたくなって、
菜の花のパスタに、クレソンやセリ、味ののったトマトのサラダ。
そして、ビールとグビッと!
100321%E8%8F%AB.jpg

春に苦味が欲しくなるのは体がデトックスしたがっている証拠です。
天然塩のミネラルと真水で水分をしっかりとれば、
冬に蓄積した脂肪は自然と落ちてゆきます。


でも、まだまだ寒い日はありますから油断は禁物ですよ!
100321%E7%B4%AB.jpg
100321%E7%99%BD%EF%BC%91.jpg
100321%E7%99%BD%EF%BC%92.jpg
100321%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E5%91%BD.jpg

2010年04月20日

二十四節気<穀雨>

100420%E5%8B%BF%E5%BF%98%E8%8D%89.jpg

静岡県では茶葉の初競を迎える季節となりました。
先週の寒さは驚くものがありましたね!
体調はいかがですか?
冷害で野菜の高騰はさることながら、
夏・秋への作物への影響が心配です。
100420%E6%A2%85.jpg

八百屋 瑞花でも野菜のでない端境期に加え、
天候不順による作物の生育に障害があり、野菜の少ない日々が続いていました。
「野菜がない、野菜がない・・・」と毎日つぶやいて、
ふと商品棚を改めてみると、アスパラガスや菜の花、ウドにうるいと
春野菜が立ち並び、いつしか冬野菜が消えていました。
さらに、先週からは春キャベツ、新玉ねぎ、新じゃがいもなどが並んでいました。
池ではおたまじゃくしが泳いでいます。
やはり「穀雨」を迎える季節なのだなぁと実感しました。
100420%E3%81%8A%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%8F%E3%81%97.jpg

100420%E5%B1%B1%E6%A4%92%E3%81%AE%E8%95%BE.jpg

そう、今日は「穀雨」です。
春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧)

夏に向けた作物が植えられ、根を張り始めた苗たちには大切なこの季節。
柔らかな雨が降り続くと、「菜種梅雨(なたねづゆ)」と呼ばれ、
また降ったりやんだりすれば「春時雨(はるしぐれ)」と呼ばれます。
4月の雨は柔らかで しっとりと包んでくれるような気がします。
100420%E5%8F%B3%E8%BF%91%E6%A1%9C.jpg


街を歩けば、百花繚乱。沢山の花が咲いています。
チューリップに小手毬、女郎花、ヤマブキ、ドウランツツジ、
カリン、シャガ、からすのえんどう、ハナミズキ、シロツメクサ、すみれ・・・。
さらに藤が小さな花をつけ始め、5月の連休の頃には見ごろを迎えます。


命息づく春ですね。
100420%E3%83%8F%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%82%AD.jpg
100420%E5%B0%8F%E6%89%8B%E6%AF%AC.jpg
100420%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%AC.jpg
100420%E8%8A%B1%EF%BC%88%E9%BB%84%E8%89%B2%EF%BC%92%EF%BC%89.jpg

2010年05月21日

二十四節気<小満>

100501%E3%83%9E%E3%83%8A%E8%BE%B2%E5%9C%92%E6%9C%A8%E7%AB%8B.jpg

新緑深まるこの季節。とても気持ちが良いですね!
5月は最も好きな月です。
今日は昨日の雨とは変わり、夏日となりました。


万物盈満すれば草木枝葉繁る(暦便覧)


春に目覚めた植物たちは一定の大きさへと大きくなり、
葉の色も段々深みを増してきました。
これから花を咲かせ、実をつける準備へと進んでいきます。
沖縄ではそろそろ入梅となり、秋撒きの小麦が実ります。




八百屋 瑞花でもピーマンやナス、きゅうりなどの夏野菜がお目見え。
旬には少々早いですが、出始めの若い青年期の味を楽しんで頂きたいと
お見せに並べました!
特にナスは皮が薄くて、瑞々しいので、是非浅漬けなどの生食がお勧め。
お味噌汁に入れても、少々薄めにスライスして、さっと火を通す感じで。
勿論、焼きナスも美味ですが、秋ナスの深い味わいとは異なります。
さらに、今年はピーマンがとても良いですね。
甘味があって、苦味は少ないですが、ピーマンの香りがしっかりあります。
%E5%A4%8F%E3%81%BF%E3%81%8B%E3%82%93%EF%BC%92.jpg

毎年の七不思議(?)の一つ。夏みかん。
昨年の実を着けたまま、新たに白い花を咲かせます。
花と実が同時にあるのは不思議な光景。
100521%E7%B4%AB%E9%99%BD%E8%8A%B1.jpg

今年の春は本当に天候が異常でした。
夏・秋の作物への影響が心配です。
これからどうか順調に育ちますように。

プロフィール

矢嶋文子

調理師。“良い食事は人を笑顔にする魔法“と食、特に味覚教育に関心を持つ。現在、築地御厨(青果卸店)内田悟、Convivialete Miyagawa宮川順子に師事。2009年八百屋瑞花オープンさせる。

最近のコメント

tsuno様

by 矢嶋(01月21日)

矢嶋さん はじめま...

by りょん(01月10日)

この鳥はメジロだね...

by tsuno(01月06日)

今まで、濃い色のほ...

by tsuno(11月14日)

産地見学会にご一緒...

by ヒロコ(11月10日)

八百屋端花さん が...

by 篠塚 (10月20日)

八百屋端花さん が...

by 篠塚 (10月20日)

MovableType

Powered by
Movable Type 3.35