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れんこん

あな~の空いたレンコンさん♪
こんなに美味しいのに、けっこう地味な存在の野菜。


ハスの地下茎が肥大したもので、原産は中国ともエジプトとも
オーストラリア説もあるとか。
レンコンは中国を始め、数カ国でしか食されていないことも驚きです。
秋から冬へと寒冷期に収穫し、水田に深くもぐったものを傷をつけないように
掘り出すのは至難の業。農家さんが減少していることも現実です。
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レンコンの旬は今。
節がしっかりとしており、ふっくらして10個の穴が均一なものを選びます。
さらに、泥付でクリーム色か淡いピンクをしているのが味わいが良いです。
真っ白なものは 漂白されていることがありますので、
それは避けたいものです。



レンコンは薬として扱われたように滋養満点。
まず、炭水化物はエネルギー源となります。
食物繊維が豊富なので、腸内をお掃除してくれます。
ビタミンCも沢山なので、疲労回復、免疫力を高めてくれます。
タンニンは 抗酸化作用やコレステロールの調整作用があるとか。
切った時の粘りは ムチンのせい。
納豆やオクラにも含まれる粘質で、粘膜を保護してくれます。
他にカリウムや鉄などのミネラルも沢山!!

八百屋瑞花のお客様でも
のどの薬に や、胃腸の整腸になどと買われていく方が多くいらっしゃいます。



ところで、レンコンの穴。
必ず真ん中に1つと周囲に9つ。どうして穴があいているのでしょう?
これは、通気孔の役割をしています。
地上の葉から地中の各所へ空気を供給する通り道なのですね。




日本人のレンコンとの関わりは古事記に記されているほど、
古いものです。仏教との関わり、薬としての役割、
城の堀に蓮を植えるのも、非常食としての役目があるとか。




まもなく、お正月を迎えます。
「先を見通す」と縁起を担ぐレンコン。
さてさて、先はどのように進んでいくのでしょうか。
明るい未来が広がっていますように。

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プロフィール

矢嶋文子

調理師。“良い食事は人を笑顔にする魔法“と食、特に味覚教育に関心を持つ。現在、築地御厨(青果卸店)内田悟、Convivialete Miyagawa宮川順子に師事。2009年八百屋瑞花オープンさせる。

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