5節句の中で最後を飾る 重陽の節句。
なのに、あまり珍重されていませんね。
それは、新暦に暦が変わってしまい、菊の咲く時期ではないからとも言われています。
「重陽」とは中国の陰陽思想で 奇数は陽とされ、
一番大きな数字が重なることから「重陽」と言われています。
この時期に咲いた菊の花は薬用としての信仰があり、
漢方でも数種類の菊が効用があると認められているそうです。
また邪気を祓い、無病息災、長寿を願ったようです。
日本には奈良時代のころに入ってきました。
宮中や寺院で菊の鑑賞会や菊酒を飲んだり、
菊を愛でた歌を詠んだりしたそうです。
平安時代では、農村や庶民の間で、「栗の節句」とも言われ、
ちょうど収穫が行われる頃で、栗ご飯などで節句を祝ったそうです。
そうですね。今も市場では栗が出回り初めていますが、
やはりおいしくなるのは10月でしょう。
旧暦に即していたことが納得できます。
それにしても、もう少し「重陽の節句」にスポットが当たっても良い気がするのですが。。。
ブルーサルビア