« きのこ(シメジ)メイン二十四節気<秋分> »

重陽の節句



5節句の中で最後を飾る 重陽の節句。
なのに、あまり珍重されていませんね。
それは、新暦に暦が変わってしまい、菊の咲く時期ではないからとも言われています。
P9093807.jpg

「重陽」とは中国の陰陽思想で 奇数は陽とされ、
一番大きな数字が重なることから「重陽」と言われています。


この時期に咲いた菊の花は薬用としての信仰があり、
漢方でも数種類の菊が効用があると認められているそうです。
また邪気を祓い、無病息災、長寿を願ったようです。


日本には奈良時代のころに入ってきました。
宮中や寺院で菊の鑑賞会や菊酒を飲んだり、
菊を愛でた歌を詠んだりしたそうです。


平安時代では、農村や庶民の間で、「栗の節句」とも言われ、
ちょうど収穫が行われる頃で、栗ご飯などで節句を祝ったそうです。


そうですね。今も市場では栗が出回り初めていますが、
やはりおいしくなるのは10月でしょう。
旧暦に即していたことが納得できます。
それにしても、もう少し「重陽の節句」にスポットが当たっても良い気がするのですが。。。

P9093811.jpg

ブルーサルビア

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:http://www.food-sommelier.jp/staff/mt-tb.cgi/4909

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

プロフィール

矢嶋文子

調理師。“良い食事は人を笑顔にする魔法“と食、特に味覚教育に関心を持つ。現在、築地御厨(青果卸店)内田悟、Convivialete Miyagawa宮川順子に師事。MIIKU(日本味覚育成協会)GM。

最近のコメント

MovableType

Powered by
Movable Type 3.35