弥生
いやおい。 草木がますます生い茂ること。
「弥(いや)」という字に 副詞の意があることは知りませんでした。
程度がはなはだしいさまを表す副詞「や」に接頭語「い」の付いたもので
ますます、極めて、最も などの意があるそうです。
人間も「よしやるぞ!」といわんばかり、新年度に向けて 何事も慌しくなって行きますね。
梅が散り、しきみの花が咲き始めました。
紫陽花は 緑の芽を吹き始め、桜は蕾を少しずつ大きくしています。
鳥たちは しきりにさえずり、動きが早くなってきました。
3月は種まきの時期に入ります。
農業の本にはしきみの花が咲く頃に、じゃが芋の種芋を植えるとあります。
暦をたどるのではなく、自然に咲く草木からその時期を知ることは
都会に息づく生活の中にも取り入れることは出来ないのでしょうか?
陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)
啓蟄とは、土の中で縮こまっていた虫(蟄)が穴を開いて(啓いて)動き出す日のことです。
最近は空が不安定でなかなかお日様の顔を見ることができません。
今日の晴れ間もつかの間。明日から週末も天気が悪いようですね。
暖かだったり、寒かったり。 少し風邪をひきました。
天気が悪いと 気分も少々滅入ります。
でも、日の入が確実に遅くなってきていることをお気づきですか?
17時には暗かったのに、いつからか ゆっくりと夕方が過ぎる時間を感じることができます。
勿論、日の出も早くなってきています。
早朝の仕事で寒さは体に堪えますが、早く明るくなると
気分が違ってきます。ここ最近の日の出はゆったり白んで見えます。
春は曙 やうやうしろくなり行く、やまぎはすこしあかりて
むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる・・・
かの清少納言も夜の帳が開く様子を ぼんやりとやわらかい光と描写しています。
春の空が白っぽく感じるのは、空気中に含まれる細かい塵が多いためだそうです。
だから春はパステルカラーなんでしょうか?