第2回目は「カブ」です。
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アブラナ科アブラナ属 (英)turnip
原産地 ヨーロッパ沿岸部とアフガニスタン。
目利き 肩が張っており、白くて肌が肌理の細かいもの。
さらに、葉の茎から細い根にかけて一直線に伸びが感じられるものを選びます。
保存 葉を切り落とし、直接風が当たらないように さらしや新聞に包み、
風通しの良い寒い場所に保存します。
備考 七草の「スズナ」はカブのことです。
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火をいれると、あっという間に とろんと とろけるカブ。
真っ白で肌理が細かく、丸みがなんとも愛らしいので、赤ちゃんの透明感を連想します。
カブは大きくは和種と洋種があり、
和種は板葉といって、葉が楕円のもの。主に関西が主流です。
一方、洋種は切葉。ギザギザした葉をしています。主に東北や日本海側が主流です。
どうやら、渡来経路がことなるようです。
そう言えば、小学校でやったタンポポ!
タンポポも西洋種の方が葉がキザキザしています。
和種の葉が丸みを帯びているのは、日本人の温和さとも共通性があるのでしょうか???
カブは、その土地の環境に生息する柔軟性があるので、無数に種類があるそうです。
良く眼にするのは、スーパーで出まわっているカブは 小カブや千枚漬けになった聖護院かぶら。
同じく漬物になった中まで赤い赤カブでしょうか?
写真はみやま子カブ(白)、ミラノカブ(赤)、黄カブ。
みやまは江戸時代に関東で栽培されていた「金町かぶ」と「樋の口小かぶ」とを自然交雑させ選抜・固定した小かぶです。
みやま小カブは和種の中でも原種の流れを継いでいると言われており、
耐寒性に強く、寒くなればなるほど 甘みを増して 美味しくなります。
近くで見ると、なんとも色白で肌理の細かい肌をしています。東北美人とはこのこと!!
生で食べてよし!火を通してよし!言うことなし!!
ミラノカブはヨーロッパ種でなんともイタリアーナな色使い!
(本当にミラノ生まれかはわかりませんが。。。)
でも、中は真っ白です。
果皮は厚めなので、私は丸ごとオーブンで焼いて、色を活かした盛り付けに!
一方、黄カブは中も黄色。蒸すなど火を通すとより綺麗な色になります。
味わいも優しいです。
さてさて、遊んで見ました!(笑)
みんな 同じ顔(形)してます。それぞれの名前わかりますか??
左から黒大根、みやま小カブ、ビーツです。当たりましたか?
それぞれ、アブラナ科ダイコン属、アブラナ科アブラナ属、アカザ科トウヂシャ属と異なるのに
顔の形は一緒です。何か理由があるのでしょうね。まだ私には分かりません。
でも、ご覧の通り、葉の形は、属性の特徴が出ています。
特性を知ると、旬も 扱いも 分かるミクリヤのウチダは言います。
まだまだ、勉強が必要です。