GAP(Good Agricultural Practice)って聞いたことあります?ないですよね。
直訳では”よい 農業の やり方”で、通称”農業生産工程管理手法”というものです。
だから何?ということですが、
農業者自らが、1)農作業の点検項目を決定
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2)点検項目に従い農作業を行い、記録
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3)記録を点検・評価し、改善点を見出す
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4)次回の作付けに活用する
という一連の「農業生産工程の管理手法」(プロセスチェック手法)のことです。
生産管理農産物の安全確保だけでなく、環境保全、農産物の品質の向上、労働安全の確保等に有効で、農家個々の生産状況に応じて取り組むことで、自らの経営の改善・効率化の現実につながるものです!
企業でもよくISO(国際的な基準規格)だとか、HACCP(ハサップ)、製造工程ごとにチェックすることで、全体の安全性を高め食品の衛生管理のチェックやリスクの検討をしていますよね。GAPはその農業版!日本の政府もGAPの普及に力を入れ始めています。
今回認証を受けたのは、ISO認定などを主に行っている第三者認定機関から”JGAP 穀物 認証”をいただきました!パチパチ。大手スーパーのイオンやIYグループなどでも、独自のGAP基準があり、安全性のチェックをすませた農産物が店頭に並んでいます。
”農産物の安全”は必ず”安心”の前に来なければなりません。だから”安全・安心”で、”安心・安全”の順にはならないと思います。
中国の農薬餃子問題はどこか?10000倍の高濃度検出か?問題が長引いているのは”誰が、いつ、どこで、混入させたのか”の一点です。”原因がわからない、どのロットからどこまでが、疑わしいのかわからない”ことが消費者不安をあおっています。これは悪意のある極端な例ですけど、生産工程の中での危険性を見つけ、なくすのが重要ですよね。
私は別の視点からも、このGAPを活用できないかと思っています。
農作業日誌のほかに、去年から畑ごとの管理日誌をつけてきました。すると面白いことがわかりました。小麦(特にホクシン)のタンパク数値が畑によって上下2~3%のバラツキがあるのです!
畑(土)によって、また、管理や天気によって顔(品質)の違いがある。=自然の中の当然の結果?とも言えますが、小麦の用途は多種多様です。生産管理工程や日々の日誌を振り返ることで、消費者やユーザーの使いたいタンパクなどの成分が、どの畑でどう肥培管理すればいいのか?農産物の安全はもちろんですが、それにも活かすことができればより深く農産物を理解しできるし、オーダーメイドでピンポイントに小麦をお届けできるのでは?!と夢を描きつつ、まづは実際にワンステップふみだしてみました。
認定証は、より良い生産現場、農産物、人の関係を継続していきなさいという証書のように感じています。
というとで、お使いの粉の成分や欲しい成分数値がお分かりの方は是非教えてください!!!また何の料理に使うのかも。よろしくお願いします。
なお、麦の民間流通(政府が買う場合)段階では、一定の検査基準があって、タンパク、灰分、容積重、フォーリングナンバーに分けられ、例えば、ホクシンのタンパク許容値は8.5%~12.5%、主にパン用・中華メン用途の”春よ恋””キタノカオリ”の許容値は10.0%~15.5%となっています。