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2009年08月05日 アーカイブ

2009年08月05日

What a wheat days! ホクシン収穫!

CIMG5415.JPG
7月29日から8月3日までのたった6日間ですが、秋まき小麦の収穫となりました。
そして無事、終了したのでした~パチパチ。
お菓子やパン職人の方々、流通、製粉にかかわる方々皆様より、激励やご心配のメール、電話等いただきこの6日間を、あっつい想いで収穫させていただきました。
”うちだけの農産物じゃない、このあとがある。だから今やるべきことをやる!”
怒号の麦畑レポート送ります。

皆さんお気づきのとおり、今年はメモリアルな年になってます。
雨、雨、雨、曇り、たま~に晴れ。
積もり積もった降水量は土の中に蓄積されていました。
それでも、収穫の時期はきます。小麦が乾燥してきたのです。
しかも雨の予報がでる、でる。

”晴れ神様どこじゃ~い!””この時期くらい晴れとくれ~”とコンバインの中から叫んでいたのは私だけじゃないはず。
まずは、当農場の”香味麦選”(こうみばくせん)シリーズのトップバッターは
ホクシン(Hokushin)からです。
CIMG5436.JPG

晴れの日は、6日間の収穫日のうち7月31日と8月1日だけ。
この一瞬とばかりに、コンバインを走らせたわけです。疾走するといっても5~6km/hrぐらい。
倒れてるところは、1~2km/hrくらいなので作業効率はおちます。
DSCN0963.JPG
コンバイン(収穫機)の前にはヘッダー(刈り取り部分)がついていて、バリカンが横に並んでいます。
そのバリカンで茎を切ります。同時に、リール(細い針金のついた観覧車みたいなイメージ)で、小麦をコンバインの中に描き込みます。速さ調整はもちろん、倒れた麦でも上手に描き上げてくれるすぐれものです。

それから、コンバインの中に大きな太鼓(ドラム)があって、この部分で約9割近くは脱穀されて、タンクの中に押し上げられます。下はタンクにはいった麦たち(ホクシン)。
DSCN0970.JPG
それでも、落ちない小麦は、穂とか茎ごと再脱穀される装置に入り、実と茎や穂、もみなどと分別されて外に出てきます。非常にうまくできています。豆やほかの雑穀も同じような仕組みで脱穀できます。

それから、ダンプに受けて乾燥工場まで運びます。
DSCN0971.JPG
乾燥工場まで運ばれたあとは、小麦の実の水分を12.5%以下まで下げます。何で12.5%?っていうと、政府の検査を受ける際の基準であり、通常この水分だと長期間の保存に耐えうるそうです。確かに、噛んでみてもカリとしてます。

あと、2年もすると”ホクシン”は”キタホナミ”に品種交代されます。ありがとう、ホクシン!よく頑張った!でも、刈りはじめは若干、穂発芽もありました。来年最後の年。終り良ければ全てよし!また輝いてねっ、というかドキドキさせないで。
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プロフィール


前田 茂雄(まえだ しげお)

【プロフィール】
1974年 北海道・本別町生まれ。
東京農業大学 卒業後、テキサスA&M州立大学、アイオワ州立大学にて米国の大規模農業経営や流通を学ぶ。
1999年 前田農産食品合資会社の4代目として本別町で就農。
103ヘクタールの耕作地で、小麦(ホクシン、北の香り、春よ恋)小豆(エリモショウズ、キタノオトメ)、甜菜を生産。

三児のパパ。
趣味:テニス、映画鑑賞、旅行。
(写真提供:日本農業新聞)

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