こむぎ(ホクシン)の開花の写真。
小麦はたいていの場合、中段下くらいから開花がはじまります。それから上下段に移行します。
小麦は自家受粉をするので、ミツバチや虫などの手を必要としません。
開花といってももちろん華麗な花びらがつくでもないのです。
昨年同様(H19のブログはこちら、ポチっ)、6月11日ころから”ちらほら”と、受粉開始です。
この”ちらほら”というニュアンス。6月は上旬から今日22日までほぼ曇りか雨。
去年や一昨年と同様の天気ではないのです。どこいった”十勝晴れ”?!と農家のひとならだれもが思っていることでしょう。この大事な受粉時期に曇天、雨ではしっかりとした受粉を得られない可能性があります。低温と小雨がつづき、なんだかダラダラというか、温度があがらないため、一斉にパッと開花しない感じ。小麦の受粉時間の関係についての文献を見つけました。こちら
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この受粉時期に殺菌剤を散布します。なんでかって?小麦にとってこの生理現象はもろに肌を大気中にさらけだすことになります。”籾が開き雄シベが伸びて、受粉後、籾が閉じてオシベの花だけが取り残される。この雄しべが伸びて籾が開くときにとくに、外部の感受性がつよくなりカビ病の危険性が高まる。
赤カビの危険性を回避するため、殺菌剤を使用するんです。ちなみに赤カビ病が発生すると商品として流通できません!だからこの一瞬のできごとを逃さないようにしたい。”と去年のブログにも書きましたが、特に今年は要注意!だって土中にも空気中にも雨でたっぷり水分が含まれている。まだ、天気が低いことだけが幸いなのか、不幸なのか?
梅雨いりすると、ムンムンして家にもどこにでもカビが発生しやすい環境になるわけです。
花の咲きは、小さな黄色いつぶ(葯)が頴の外側にでているかどうかでわかります。
機械には、いっぱい黄色い葯がついてきます。
小麦の畑からは、この時期、なんともいえない”性のかおり”がします。この”香り”こそが子孫を残すための”生”なんでしょうね~。
予報では、24日から晴れ間が続くとのこと。乳熟期・成熟期にむけてこれから頼みます、御天と様。