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江別製粉視察しました~。

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4月3日に農協青年部15名にて、江別市の江別製粉株式会社を訪問しました。
当農場の小麦もここで挽かれております。”はるゆたか”産地のお膝元であり、北海道産小麦の火付け役というか、今の道産小麦のブームとも言われる状態をつくりだしたのも、この会社なきには語れません。企業としても生き残りをかけて、北海道の小麦の普及に努めていく姿勢。幻の小麦(農家が作りづらい小麦はるゆたか)を地道に地道に守りつづけ、応援してきたのもここの製粉会社あってのことだと思います。

さて、毎年行なわれるJA青年部の事業の一つに管外研修(十勝から外)があります。いつも終着(執着?)地は”ススキノ!?”という恒例の1泊2日事業ですが、今回は部員から小麦事情についてということで、小麦の製粉工程はもちろん、”どうなる?これからの北海道小麦”ということで、激変する外国小麦の価格や安定的な生産にむけた産地の課題は?と題して江別製粉の佐久間様に講演をいただきました。
要は十勝の99%がうどん用やお菓子ようにむけたホクシン・きたほなみという品種。なら残り1%もない、パン用の強力小麦栽培はどうですか?とのお話。絶対必要だ。産地上げてと思う。だって1%ですよ。これだけ、毎日パン食べる人がいるなか、そりゃないでしょってくらいの寂しい数字。いろいろ問題点(政策的・作業体系的・品種的に)ありますけど、はじめないといつまでたっても一般に認知されないで終わってしまいそう。
だから、当農場も香味麦選シリーズなんですよ。いろんな小麦の顔(強力粉は3種)に、いろんな用途が考えられますから!
日本の小麦の自給率14%のうち、1%も満たない強力小麦。”ハンマーチャンス!”ってこのことでないかい?国の自給率50%を目指し、小麦生産量倍増計画が農林水産省で準備されてますけど、まづ何でもかんでも増やせばよいという考え方は危ない。
消費者の方からももっと、国産小麦でパンとかパスタとか食べた~イといってもらえるともっと良いですよ。

 それから、工場内の視察に。装置産業の製粉会社は大体同じ仕組みらしく、原料小麦を16%近くまで調湿したあと、ビルの最上階にあげてから落下式に、挽き割りながら製粉して、シフターやピュリファイアと呼ばれる機械で分類・統合されその製粉会社独自のブレンドやお客さん必要とする配合をしているのだそうです。機械たち。ブルブルとそりゃ凄い勢いで仕事をしてました。
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一粒から約60種類ぐらいに粉は分類されたあと、また2,3ラインにて集められて、ふすま(外皮)部分は牛さんの重要な栄養源となります。少量製粉ミルfshipも見学できました。こういう粉もんとかの工場みるといつも思う。”機械に粉とかつまったら最悪だな”って。乾燥機や調整ラインも作物の形状、水分などで角度がいろいろあります。最後は手作業になりますから。いかに機械を止めないで作業できるかがポイントなんでしょうね。
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 それから次の日は、札幌近辺ではよく目にする”北欧”というリテールベーカリーを視察。パン屋になりたい青年部員はいないんだけど、これまた小麦関連でとのことで視察。150種類もあるパンを4交代しながら管理。パン屋さんってすごいハードな仕事だと思います。ミキシング・醗酵・整型・焼成と工程も少なくとも3時間半くらいはかかるし。天然酵母のツナギともなるとなかなか眠れない日だってあるんじゃないかなと思う。こちらのパン屋さんは不況知らずで、売り上げも伸びているとのこと。確かに10時には人がごった返して、レジ前には長蛇のれつが・・・、いろんなパンがお手ごろな価格で提供されてます。
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道産小麦もキタノカオリをベースとしたパンがあり、もっと使いたいとのことですが粉の安定性、価格等がやっぱり導入の大きなネックとのこと。でも、10年前とは格段に大きなロットで扱えるパン適正は十分との感想をいただきましました。
ちなみにこちらには、パンの歴史館(入場料必要)があります。パンの歴史をしるのであれば勉強になりますよ。こうやってヨーロッパの昔の人たちはやってたんですね。日本は米ですけど。
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今回の研修の反省点はビール各社と食べ放題とジンギスカンを2日間、はしごしたこと?ですかね。死ぬほどジンギスカンとビールをいただいたのでした。

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コメント (2)

no-ota:

こんにちは、札幌帰りですぐに春小麦の播きつけにかかられたみたいですが、お体大丈夫ですか?
 うちもシゲパパさんに置いていかれない様にと周りの白い目を無視してジャガイモ植えてしまいました。
 JA総会などもあるし天気がいまいちなのでとりあえず終わってほっとしています。
やれやれです。                     シゲさんに面白い本を紹介します。
 農文協の民間農法シリーズでクリノゼオライト農法という本です。ソノ農法を取り入れるというよりヨーロッパと日本の土嬢の違いの解釈として面白いかなと思います。
 鵜呑みすると自分みたいに火傷するので注意が必要ですが、カルシュームの役割の部分は結構あたっているかもです。もし知っていたらスイマセン、雨降りにでも探してみてください。
 さーてビートに水でもかけますかー

しげパパニコニコ:

no-otaさん

 お気遣いのメールありがとうございます。今年はあっという間にシーズンインです。ビートの移植もそろそろですね。
雨がきになりますが、いつもの年みたく雨待ち状態よりはちょっとよいのではないかと思います。お互い気をつけて農作業にはいりましょう。
 本、見てみますね。なんか昔よんだことあるような・・・。

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前田 茂雄(まえだ しげお)

【プロフィール】
1974年 北海道・本別町生まれ。
東京農業大学 卒業後、テキサスA&M州立大学、アイオワ州立大学にて米国の大規模農業経営や流通を学ぶ。
1999年 前田農産食品合資会社の4代目として本別町で就農。
103ヘクタールの耕作地で、小麦(ホクシン、北の香り、春よ恋)小豆(エリモショウズ、キタノオトメ)、甜菜を生産。

三児のパパ。
趣味:テニス、映画鑑賞、旅行。
(写真提供:日本農業新聞)

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2009年04月06日 01:14に投稿されたエントリーのページです。

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