aki maki co-mugi
9月21日から秋播き小麦たちをまきはじめました~パチパチ。
今年は3品種まきましたよ~。前回畑を起こし、整地しました。
そこに、肥料を散布します。小麦は越冬しますので、冬を乗り越えられるだけの肥料をあげます。窒素肥料を4kg土に散布しました。
ブロードキャスタと呼ばれる機械です
散布している感じは・・・文字どうり”撒き散らし”てます。24m分飛びますが、散布ムラを考慮して12mづつにしています。白いが肥料。
まづ先頭打者は”キタノカオリ”です。青いのは種子消毒済みだという塗料がついています。
キタノカオリはその品種特性から、ホクシンと比べて熟期が遅いので、同日近くであれば大抵の場合、収穫時期も遅れます。一番最初にまきましたが、秋播き小麦のなかでは一番遅くに収穫することになる予定です。
二番バッターは”ホクシン”です。
北海道小麦の定番、9割はこの品種です。9月22日から30日にかけて反あたり6~9kgの間で播種していきました。
作業機械ですが、麦類は”ドリルシーダー”という機械を使います。うちのは肥料のタンクがない分、”パワーハロー”という整地する機械+種を播く機械がドッキングしたかたちのものになっています。
種がでてくるところは、
円盤の中に筒があって横の大きな鉄車輪が土にふれて駆動輪となり、種のタンクのなかに撹拌する棒をまわすことにより種がポロポロとでている仕組みになっています。一番後ろの鉄の棒は土をならして、種に土をかぶせる”覆土”の役目をしています。種の深さはだいたい、2~3cmとなっています。
3番手は新品種”キタホナミ”デビューです。
ホクシンに代わる次世代エース。農業試験場では、開発用途はうどんにしたときの製麺性のよさ、くすみがないころ、農家にとっても1~2割増収可能という”ホントかよ~?!”と言われてしまいそうな楽しみな品種。今年から解禁となり、今後3年間で徐々にホクシンにかわっていく予定だときいています。
”ASWに匹敵する”いってるけど、もともと”うどん”だって日本の食文化なんだから、”匹敵”とかじゃなくて”日本独自のうどんの味のする小麦”と紹介してほしい。国産小麦自給率14%ですけど、”うどんの食文化度ってせっかく100%なんだから。それに、”うどん”だけじゃないですよ、ホクシンだって、このキタホナミだって。
美味しいシフォンケーキやクッキーだって活けてますから。道産小麦にも十分活躍して、パンにだって変化してますよ。
種を播いたら、仕上げにローラーで鎮圧をしてあげます。鉄車輪がいっぱいついたローラーで播種床を落ち着かせ、土をおさえることによって発芽に必要な水分の吸着率をあげようとする作業です。
現場では”品種を変えること”=”掃除をすること”です。
が、多くの方にいろんな小麦を提案し知っていただきたい。それぞれの品種のその年の素晴らしさを感じて欲しい。そういう気持ちで作付けしてます。
平成21年8月の収穫までのお楽しみ、始まりです。