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黄色の花は何の豆?

黄色の花が咲き始めています。
CIMG2181.JPG
ポツラ、ポツラと茎に張り付くように咲いています。これは小豆の花。早いもでは7月下旬から咲き始め、8月中旬までよく言えばロングランの花、わるくいえば”ダラダラ咲く”というイメージ。茎の中心部に近いところから咲き始め、下部から上部へと花がつきます。
それから花が終わると、そこから莢が伸びはじめ、中に実がなります。

その反対で大豆は、何日かで受粉してしまいます。今年は7月の25日ごろ。丁度この頃は天候にもめぐまれていたので、莢の数もいつもの年より多い。実際、十勝管内の生育状況(8月15日時点)では、着莢数が147%と例年になく多いようだ。ということは、枝豆にしても一杯食べれるということだな・・・フッフッフ。下は8月10日の写真。祝い黒豆の莢がポツリ見えます。これが9月上旬には枝豆になって、時期すぎると黒く色づんで、10月中旬ころには収穫となるのです。
CIMG2188.JPG

ちなみに、大納言とエリモ小豆の比較をすると、
CIMG2349.JPG
上記、エリモはとても莢数があり、細長美人、品良く育っている感じ。
CIMG2346.JPG
一方、大納言は莢数が若干少ない+莢の中の粒も少なめな感じがする。それと、急激な低温や曇天続きのせいか、莢の先端や中間で豆の列がとんでいたいり、粒のはいりが悪そうなものもある。今後の天気が気になるとこだが、湿度が高く、雨も近い。菌核病や灰カビ病などが発生しやすくなるかもしれない。

先週も5日間も曇り/雨が続き、今週9月1日からも曇り/雨の予報。どうした?天気、ずっと腹痛おこしてるんじゃないか?しかし、本州のゲリラ豪雨や収穫目前で、田畑が冠水するような甚大な被害も起きている。いくらなんでも、ひどすぎる。ここは絶対にのりきらなければ。


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プロフィール


前田 茂雄(まえだ しげお)

【プロフィール】
1974年 北海道・本別町生まれ。
東京農業大学 卒業後、テキサスA&M州立大学、アイオワ州立大学にて米国の大規模農業経営や流通を学ぶ。
1999年 前田農産食品合資会社の4代目として本別町で就農。
103ヘクタールの耕作地で、小麦(ホクシン、北の香り、春よ恋)小豆(エリモショウズ、キタノオトメ)、甜菜を生産。

三児のパパ。
趣味:テニス、映画鑑賞、旅行。
(写真提供:日本農業新聞)

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2008年09月03日 00:06に投稿されたエントリーのページです。

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