6月13日ぐらいから、うちの圃場ではホクシンの穂が止葉(トメバ:最上段であり最終葉)の上に穂がでてきました。朝と夕方で穂ができってしまうぐらい、”あれっ、いつの間にこんなにでてきて~?!”と独り言いってしまうほど。写真は秋まきのホクシン(薄力系)の圃場。
出穂(しゅっすい)してくると、小麦は早速子孫つくりにはいります。小麦は自家受粉の習性があり、温度によって受粉時間はことなるようですが、およそ30分~2時間程度。暑いほど短時間です。やっぱり燃えるよう恋?は短時間なのかな~と余計な心配をしてしまいますが、なんせほんのわずかな時間ですよ。
ここで天敵となるのが、カビですよ。籾が開き雄シベが伸びて、受粉後、籾が閉じてオシベの花だけが取り残される。この雄しべが伸びて籾が開くときにとくに、外部の感受性がつよくなり赤カビ病の危険性が高まる。赤カビの危険性を回避するため、殺菌剤を使用するんです。ちなみに赤カビ病が発生すると商品として流通できません!だからこの一瞬のできごとを逃さないようにしたい。
花の咲きは、小さな黄色いつぶ(葯)が頴の外側にでているかどうかでわかります。
無事に受粉がおわれば、あとは乳熟期、登熟期となり収穫です。