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2008年06月 アーカイブ

2008年06月01日

で・で・出た~!スペルト小麦!

うちの庭先のスペルト君、出てきました。
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あんな鎧のような籾の中からも、立派に発芽してきました。"そりゃそうだよな、子孫残すのに殻が固すぎて出てこないなんてありえないよな”と一安心。

しかし、やっぱり作条にまいたほうが、発芽率は良いようで、ばら撒き(種が表土にでているようなもの)のほうは、発芽が難。特にもみのついたまんまだから余計、そのリスクはあると考察する。
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古代ムギといわれるだけあり、もしかしたら何世紀はいいすぎかもしれないけど、小麦を人類が食べ始めた原型に近いものだとすれば、相当な価値がある。気がするのは私だけだろうか。

何千年の時を繋ぎ、ついにスペルト小麦が、家の庭先で目覚め?たのです。

まづはパチパチ。

2008年06月04日

ライコ&ハルコ

拝啓、ライ小麦さま、お元気ですか?お隣さんの”春よ恋”も大きくなってきたでしょうか。
ライコムギの写真
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ライコちゃん、はっきりいって、ごっついっす!種の大きさでガタいがきまるわけではないけれど、勢いの良い芝麦(雑草)のように、張り切って葉っぱを横に広げてますね~。オモロイじゃないですか。

文献によると、なになに。小麦よりも穂が最上部の葉(止め葉)から穂がでてくる(通常、出穂期)のが、約6日ほど早いとか。しかし、私のもつ文献は、きっと秋播きのライ小麦に違いない。春まきにまいたとなると、いつだべ?”春よ恋”よりもチョイ前・後?それとも全然、違う時期になったりして。

写真は左がライコムギで、右が”春よ恋”ですね。春よ恋はまだまだ線が細い。一粒の種から3本の茎に分けつしています。ライコも分けつはあまり変わらないみただいけど、何せ葉、いでたち、逞しく勇ましい感じ。どんな穂をつけるか楽しみだの~。
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ハルコも元気にしとります。
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予告:秋播き小麦のホクシン・キタノカオリはもうすぐ、穂が顔をだしますよ~。

藤の花の咲くころに

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藤の花が庭先で咲きました。”へ~こんなんなんだ~”と思っていたのも、そのはず。ここ何年もさいていなかったからです。

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おばあちゃんが生前、”藤の花が咲かんね~、どこかいかれとるんだろうか”と言っていたそうで。やっと日の芽をみられる日がきたのですね。6月上旬はちょっと寒い日が続いてるので、下の花までしっかり咲くのはむづかしいかもしれないけど・・・。

めった咲かんものが、咲き乱れる。今年はなんかいいことありそう!!

2008年06月05日

SASAGEは何系?

これ何かわかります?小豆?大豆?あんた誰?
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The answer is SASAGE!! そうです、ササゲなんですね~。と何か聞いたのは、ちょっと豆を作っている人にきけば”ナニこれ?”となるから。理由は、大豆・金時豆は一般的に豆を持ち上げて地上部にでてきますが、小豆は豆を地中に残したまま、子葉だけが地上部にでるからなんです。

この写真を見る限りは、豆を地上部に持ち上げて発芽している=大豆系。But子葉は見るからに小豆系。なので迷う、迷う。”ササゲ”自体はこのあたりでは超めずらしい。同じ町内の友達が試験的に作りはじめたものです。ガルバンゾーも播いたらしい。でも一向に発芽の兆しがないとのこと。明日の6月6日の雨後に発芽しなかったら厳しいかも。”でも発芽ぐらいするっしょ”って話してました。おっとっと、ササゲね。赤飯には聞いたことありますが、食べ方さえもよくわかりまへんね。

ウィキペディア(Wikipedia)』によると、なになに・・・

ササゲ(黒目豆)
分類
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目 : マメ目 Fabales
科 : マメ科 Fabaceae
属 : ササゲ属 Vigna
種 : ササゲ V. unguiculata

学名
Vigna unguiculata (L.) Walp.
和名
ササゲ
英名
Cowpea
ウィキメディア・コモンズには、ササゲ に関連するマルチメディアがあります。ササゲ(大角豆、学名 Vigna unguiculata)はマメ科の一年草。つる性の種類とつるなしの種類とがある。アフリカ原産。主に旧世界の温暖な地方で栽培される。(旧世界ってなんだ?)

語源は、莢が上を向いてつき物をささげる手つきに似ているからという説、莢を牙に見立てて「細々牙」と言ったという説、豆の端が少々角張っていることからついたという説など諸説ある。(へ~)

穀物用種は、さやが10-30cmで固く、豆は1cm程度の腎臓形で、白・黒・赤褐色・紫色など様々な色の斑紋をもつ。つる性種は草丈が2mから4mになるのにたいし、つるなし種の草丈は30cmから40cm。寒さには弱いが、暑さには非常に強い。(つる性の豆って手入れが大変!)

日本では、平安時代に「大角豆」として記録が残されている[1]。江戸時代には「豇豆」という名前での記述もある。また、アズキは煮ると皮が破れやすい(腹が切れる=切腹に通じる)のに対し、ササゲは煮ても皮が破れないことから、江戸(東京)の武士の間では赤飯にアズキの代わりに使われるようになった。(へ~へ~へ~へへへ~)。

結局、小豆系?大豆系?どっち?

ちなみに、鳩に食べられたものもあるとのこと。やっぱり鳩も高級品だってわかるんだべか?新芽の一番柔らかそうな、プリプリした豆だもんね~。食べたくなるのもわかる!俺もハトだったら・・・
鳥の食害されると、豆が切れて棒状になっている(農家語でこの状態を”坊主”と言う)。もちろん育ちません。虫もありますよ、根切り虫・タネバエ等にやられます。

嫁ブログも絶賛好評中で~す!見てね!
http://ameblo.jp/akico-mugi

2008年06月06日

UDO&KOGOMI

旬の山の幸、ウドとコゴミをもらいました。
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山散策の大好きな援農さんのおばさんにいつもいただいたりしています。行者にんにくとかも。

山菜を採る人の掟:現場は決して人に教えない。欲張って根こそぎとらない(来年にまた山からのおすそわけを頂戴するために)。の2点。

どこからともなく、ビニール袋一杯にとってきてくれると、土の香りと新緑の風味が一杯にかもしだされるんです。バーター貿易じゃないのですが、お礼の物々交換に野菜や庭でとれる果実などで応えます。

妻がワラビ、ウドの天ぷらと、同おひたしで食卓に香りづけするわけです。やっぱ新鮮、うまい!

2008年06月08日

祝い黒豆の目覚め!

黒豆の”祝い黒”、昨日6月6日の雨をうけて一斉に発芽してきました。

前日、6月5日は乾いた土を持ち上げ、地割れしていました。土が白っぽいのは、火山灰土が比較的強い土壌で作付けしているから。前回もお話しましたが、大豆・金時類は種子である豆そのものを、地上に押し出し、割れたところから子葉がでてきます。大豆はうぶげのようなものを葉一杯つけてきます。
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6月7日にはこんなんでました~!子葉のうぶげ、”枝豆”のさやにもついてるやつですよ。大豆は特このうぶげが目立つ。収穫のときもこのうぶげが人間にはあんまやさしくないんですね。毛がとぶわけですよ。そこらじゅう!また収穫時にどうなるかお話することにして・・・
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列で見るとこんな感じ。種子の能力、土壌水分や硬さ、まかれた深さによって発芽に多少のばらつきがありますが、今年は5月20日と6月6日にちゃんとした?(ある程度の量)の雨があったので、そろい良く生えてきたほうです。
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2008年06月09日

ビートは順調ですよ

え~ビートですが、元気にしてます。

移植してから彼此、一ヶ月経ちますね~どうなったでしょうか?
5月28日の写真 お~
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同じく6月8日の写真 お~お~(なにが?)
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5月31日に除草剤をかけました。ここで面白いのが、この効果。実はビートはアカザ科なのですが、雑草にも代表的なのが、シロザ・アカザで同科にもかかわらず、ビートには薬剤効果はでないんです。不思議でしょ?

雑草退治で一番需要なのはタイミング。初めは可愛く見える雑草の子葉も、ホオッておくとそれはそれは強大な手ごわいヤツになります。農家にとっては恐怖であり、共存しなくてならない植物なんです。今度、畑の雑草を紹介します。

それより、雑草の定義ってしってます?

雑草とは:人間の生活範囲に、人間の意図に反して繁殖する植物のことである。

合ってます、この説明!育つじゃなくて、繁殖というニュアンスがグーですね。でも雑草から言わせれば、”雑草の生活範囲に、雑草の意図に反して種を絶やそうとするわる~い動物のことである。”なんて辞書にかかれてるかも?

2008年06月10日

ハルキラリ+春よ恋+ライ小麦=?

ハルキラリ+春よ恋+ライ小麦=一圃場に植えてあるムギ家族です。

北海道の有望品種、ハルキラリ、存在感をましてきましたよ~。”春よ恋”とくらべても、葉っぱが横に広く、茎も少々太い感じ。”春よ恋”が細く淡い恋だとすると(どういう意味だろう)、ハルキラリは少々の失恋では動じない?図太さを感じてます。個人の主観ですので、実物を見に来てください。

写真は左、”春よ恋” 右”ハルキラリ”すでに幼穂形成ステージに入っています。
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それで、ハルキラリのお隣が春よ恋で、そのまた”春よ恋”のお隣に育つ?というより繁殖しているライ小麦ですが、ん~太い。葉から茎から、自然交配ではなく、人口的に交配されたものみたいだけど、人造人間キカイダー(知ってる?)みたいな感じだけど、楽しみ。やっぱ農業はこうでなくちゃ。どんな穂になるのか”へ~んしん!”と言うのはいつでしょう。
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幼穂は入ったみたい、よしよし。(6月8日)見てくださいよ、私の手相!じゃなくて、ライ小麦の幼穂。ダメだピンボケしとるわ。
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2008年06月12日

育てよう若き地域のレポーター 長いも植えました!

6月10日、仙美里小学校で農業体験を行いました。
JA本別青年部のオジサンまじり?の若者達が集まり・・・。

本別町は3小学校あって、そのうちの一つが今日の仙美里(せんびり)小学校です。

対象は4.5.6年生。去年(h19)もいろんな作物をつくりました。好評を経て、今度は支部化。

酪農に従事する部員はこの時期、一番牧草の収穫期に入りなにかといそがしさのますころですが、
昔お世話になった自分達の学び家にもどり、それぞれの地域の子供達に”作物ってなんだ?”というのを一緒に体験する事業です。

仙美里支部は”長いも”つくりに挑戦。
”長いも”は作土層が深く、土もやわらかい赤土のようなところが適するようで、どこでも作れるわけじゃございません。本別でも何戸かしか作っておらず、貴重な野菜類の一つです。

まず、スコップで30cmほど横穴をほり、やわらかい土を埋め戻したあと、培土し消毒した種いも(石灰のみ)を等間隔に植えていきます。
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その後、ドリルで穴をあけて、2mぐらいの間隔でポールを立て、ネットをかけます。長いもはつる性の植物なんで、絡むなにかが必要なんです。
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子供達はサッカーゴールのようなネットがなんなのか、長いもがどんなふうに成長するのか興味深深。
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無農薬で行う予定。”草取りしっかりやっとけよ~!”とアドバイス。


2008年06月13日

黄昏 大納言

5月19日に播いた大納言、発芽しました。

この日の夕方から、20日にかけて強い雨が降ったため、土の表面が硬くなり(雨降って地固まるっていいますよね)、多少ですが発芽がきついところもありました。首をもたげて、子葉を地上にだそうとしています。来年は細土と表土を鎮圧するローラーを少々弱めにすることが課題かな~。
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大納言って始めてまいてみましたが、遺伝的なことなんでしょうか、見た目からなんでしょうか、種の大きさに比例するように、子葉も大きい。開きかたがエリモと比べると豪快です。すぐに本葉がプチっと子葉の間にできてくるので、本葉になるべく影響の少ないこの時期に除草剤で草退治です。
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適度な雨と太陽と、豆は気温が高いのが大好き!受粉時期に暑かったら最高にいい豆とれると願ってま~す。6月12日に、あまりにも土が硬そうなんでカルチという機械で、土の表面を砕く作業もしました。子草退治も狙いの一つです。
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嫁様のブログもよろしく!見慣れない豆をまいたそうです!
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2008年06月14日

♪穂・穂・穂の穂~♪ホクシン

6月13日ぐらいから、うちの圃場ではホクシンの穂が止葉(トメバ:最上段であり最終葉)の上に穂がでてきました。朝と夕方で穂ができってしまうぐらい、”あれっ、いつの間にこんなにでてきて~?!”と独り言いってしまうほど。写真は秋まきのホクシン(薄力系)の圃場。
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出穂(しゅっすい)してくると、小麦は早速子孫つくりにはいります。小麦は自家受粉の習性があり、温度によって受粉時間はことなるようですが、およそ30分~2時間程度。暑いほど短時間です。やっぱり燃えるよう恋?は短時間なのかな~と余計な心配をしてしまいますが、なんせほんのわずかな時間ですよ。
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ここで天敵となるのが、カビですよ。籾が開き雄シベが伸びて、受粉後、籾が閉じてオシベの花だけが取り残される。この雄しべが伸びて籾が開くときにとくに、外部の感受性がつよくなり赤カビ病の危険性が高まる。赤カビの危険性を回避するため、殺菌剤を使用するんです。ちなみに赤カビ病が発生すると商品として流通できません!だからこの一瞬のできごとを逃さないようにしたい。
花の咲きは、小さな黄色いつぶ(葯)が頴の外側にでているかどうかでわかります。
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無事に受粉がおわれば、あとは乳熟期、登熟期となり収穫です。

2008年06月15日

チビチビ・コムギ大レース

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”お~い、Mたん、まっでぇ~”

”T~こっちだよ~、メイロだメイロだ~”

と子供達を野放しにすると、コムギ畑をズンズン駈けずりまわる。

ここまでは良い。子と粉(になる麦)の成長がよくわかる。

問題もある。コムギの葉っぱで肌も切れたりする。息子はとくに敏感。

チクチクコムギの中、大レースが始まった。”こっちだよ!””ふ~っはぁっ~まっでぇ~”
”痒いのとんでけ~”とあんじながら、だけど楽しそうなんだな~これが。

キタノカオリは丁度、息子Tが隠れるくらい。85cmぐらいかな~。時期は出穂直前です。写真は6月11日
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”春よ恋”はじわじわと、しかし急速に感じるくらいの勢いで伸びてきている。倒れないか心配。下ハルヨコイ、だいたい50cmぐらいにはなったかな?
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収穫時には、メイロなんてやってられない。畑で遊ばせてたら機械も入ってくるし、滅多ない危険が一杯です。
でも子供達にしてみたら、目の前が麦ジャングル。川口ひろし探検隊(古い?)、隊長の気分だな。
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6月15日頃には、穂が争うように茎からできま~す。大レースは続くよ。

2008年06月16日

ファッロ(スペルト小麦)の怪

庭先のファッロ、異常です。というようり、異常なのか普通なのかもわかりませんけど・・・。

小麦の形というよりは、なにか宿根草系の観葉植物の感じ。6月11日の写真
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6月16日の写真。
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ン~まだ幼穂形成にも入っていない感じ出し、とてもあのイカツイ穂ができるような茎の形をしていない。
根本的に秋まき(越冬型)の品種なのか、はしゅ日が遅すぎたのか?もともとこういう品種で、あとから大化けするのか?ん~なんとも不思議。

しかも分けつ(茎がわかれること)がスゴイ。肥料もたいしたやってないのに、ニラのようにヒュイヒュイでてきて、どうなってんの?と作ってるひとに聞きたいくらい。

隣のナスの苗木も、”お前ら、もっとシャンとしろよ!”と垂れ垂れの細い葉っぱに激をとばしているのではないだろうか?というより俺が言いたいだけなのか?・・・

”ジャパン”には根づかないのか?頑張れ!ファッロ!


2008年06月17日

春小麦のヒゲダンス

6月16日小雨曜日 ハルキラリ+春よ恋+ライコムギ観察
春小麦の形に代表されるヒゲ(ノゲとかとも言う)。やはりこの止め葉時期に、すでに立派に形成されています。裸麦とかにもある、よくある小麦の代表的な絵にもつかわれるようなこのヒゲ?いったい何のためにあるのでしょうか?ライコムギにもあることがわかりました(春まき系だからかな?)!!!
ライコムギ:止め葉 草丈45cm 穂段数10段 茎はハルキラリより太い
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春よ恋:止め葉 草丈50cm 穂段数9段 ハルキラリよりも細い 有効分けつ3本、無効2本
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ハルキラリ:止め葉 草丈53cm 穂段数9段 茎は春よ恋より太い 有効分けつ3本
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地域普及員N氏のお話では、”籾がヒゲ状になっていることで、家畜や鳥、人間に着きやすく、子孫をより遠くに運ぶのに好都合なのではないかとか、のちほど出穂してこえばわかりますが、このヒゲ状の穂も光合成の1%ぐらいはしているのではとの、補完的機能性の役目ではとのことも考えられるそうです。

あと、これは実際の話ですが、鹿の被害にあわないことを考えると、他の動物に食べられないように、トゲをのこしたのではないかと自己防衛しているのではないだろうかとも考えられます。

たしかに、この殻(籾)は粘り気を感じます。納豆のような糸をひくような感じではなく、なんともマジックテープのような、ホクシン(秋小麦)にはないネチっコさがあります.。籾の粘り気を感じることからも、タンパク%が高い強力粉のイメージをもたせます。私的な感想ですけど。

ホントはなんでしょうね?ハルコよおせえて?

収穫のときも、このヒゲが折れて空気中に飛び出し、皮膚にあたったりしてかゆみやくしゃみを感じたりもします。これは効きますよ~。数千、数万の穂の一本一本が積もって、脱穀をしている機械の網の部分にびっちり張るような形ですから。取り除くのは人力しか方法がなく、”どうにか良い対策を”機械に改良したいところです。

2008年06月19日

キタノカオリの花が咲く

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強力粉系”キタノカオリ”の花が咲きはじめました。

前回ホクシンのところで、小麦は自家受粉するとお話しました。あれです。以下を参照してください。
http://www.food-sommelier.jp/prog/02/maeda/2008/06/post_49.html

去年のキタノカオリは少々不本意なところもあります。収穫前の登熟期に曇天がつづいたせいか、アミロ粘度値がひくかったこと。あとで、パン屋さんに聞いたら、”作業性の問題はあるかもしれないけど、天然酵母で長時間醗酵の場合なら別に問題ないよ!”と言われ一安心。

ちょっと偏った概念があったせいか、アミロ値の低いものは製品にならないのかとずっと思っていましたので、実需の人の声を聞くことの大切さを感じた一面です。

実際、多摩市にある有名な天然酵母で試作していただいたパン。パン職人のオーナーいわく、良い粉、良い酵母、良い釜がパンつくりにはかかせない、その中でも、パンはやっぱり粉が主人公なんだよ!と言われ、自分の仕事は主役にもなれるようなスゴイことなんだなと痛感したわけです。

釜伸びやクラストも外麦と十分はれる、申し分なかったようで、”これだ!求めてたコメント、うれしい”と家族で喜んだものです。実際、美味しい。キタノカオリ特有の、やさしい香ばしいかおり。春よ恋はより甘味の強い感じがしました。
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ここの天然酵母自体もスゴイんだと思いますけど、多くの方に喜んでもらえる、それには多くのパンを愛する方達と粉ラボ(コラボ)が必要ですね。

そこのあなた様、よろしくお願いしますね。

2008年06月20日

その人たちは”ピーターパン”

千葉にあるパン屋さん、”ピーターパン”より当農場に使者がきました、研修生として。
小麦工房ピーターパンはこちら⇒ http://www.peaterpan.com/
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皆で”ハルキラリ”VS”春よ恋”の穂の位置や形を観察しています。

たった半日でしたが、4人の女性は真剣そのもの。パンを作る、販売するという仕事から、小麦粉になるその大元の畑を見に来ることの重要性と興味深さがあるようです。”現地現物”どこで、だれが、どん

なふうに、どんな想いで農産物をつくっているのか?食料に対する不安・解消も確認できますし、農家としても畑をみてもらって現状を知ってもらうこと。小麦-粉-パン・パスタ・ケーキ-食べる人まで繋がるのは結局のところ人なんですね。人的交流もっともっと深めていきたいところです。

 しかも、今日の北海道FM局のインタビューを上京する際に、千歳空港で受けたところをみると、あの4
人組み”モってるな~!”と、防除機で作業しながら、昼間のラジオを聴いてました。楽しそうな声が充

実感に感じましたよ!お互いに、食べる人が笑顔になる食材創りに頑張りましょう!
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しっかり、畑の草取りもしてもらいました!お疲れ様でした。

2008年06月21日

NEW COMER”きたほなみ”&"北海261号”

北海道の小麦の最先端。十勝農業試験所を十勝・小麦の生産者団体が圃場視察・新品種の導入を兼ねて視察研修しました。
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今年度より薄力粉ならびに、北海道の9割で作られている”ホクシン”は”きたほなみ”という品種に順次
代替されていく予定です。特徴として、ホクシンよりも1割ぐらい増収傾向、灰分が低めで製麺性にすぐ
れる。うどん用の面にはつやがあるとのこと。写真下。食料確保が世界で困難を極める状況がせまるなか、こうした品種は絶対に必要ですよね!
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実際、道立農業試験所の試験圃を見てまわりました。おもしろそうな品種がそこらじゅうにうわさってま
す。基本的には従来ある品種との生育の違いや収量性、耐病性、肥培管理方法などを検討しているよ
うです。
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それと製パン性の優れる”北海261号”ですよ!まだ奨励品種にもなっていませんので、名前がありませんけど、キタノカオリの後継者に予定され、超強力粉タイプの品種。冷夏・多雨年に特に起こりやすい”低アミロ”になりづらいところが、最大の特徴。ホクシンやきたほなみと混ぜて使用することも、十分可能なようです。

日本は全体的に温暖湿潤気候で、外国のように収穫期に乾燥する日がつづくということはあまり、ここ北海道といえどもありません。本来小麦には適さない地域で栽培しているのかもしれませんが、品種育成は世界一ともいえるのではないでしょうか。安定的な品質で高収量、それぞれの用途にあった品種改良が何十年もの間、継続されやっとここ数年、日の目をみることになってきました。絶対、世界に誇れる品種になってきていると思います!

この超強力系”北海261号”も、楽しみな品種です!デビューはいつかな?
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2008年06月23日

スーパー堆肥にな~れ!

前回、土つくりの一環として堆肥を牛やさんから分けてもらい、気温の高い天気の良い日に、大型のユンボで撹拌作業をしました。
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なぜ”撹拌作業なか?”っていうことですが、もらってきた堆肥は水分が高すぎるため、醗酵がすすんでいません。そこで、”堆肥を切り返す”とかいう言葉で表現してみますが、”空気と混ぜる=醗酵が高まる=水分が抜け完熟に近づく”という感じ。

堆肥も生に近い状態は、尿・糞からでる窒素分が多く、この養分を手っ取り早く畑に入れたい場合は生でもいいようです。が、牛の体内を通っても、雑草の種は残りますので、できれば60度以上にはして、醗酵を進めて種を死滅させ、畑にはびこらせないようにあしたいことと、微生物の動きをより活発化させたいところがあります。

そこで、堆肥に混ぜる種つくりをしてみました!まづ材料ですが
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キノコ菌床のクズ  12t
コフナ(嫌気性醗酵菌) 1.5t
貝化石           2t
腐食酸肥料        2t
炭              1t
酵素液(5000倍液)   200L
を準備してユンボで混ぜ混ぜします。最後に酵素液を全体にかけてシートをしてみました。
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いろんな菌が繁殖して、病害虫に強い堆肥にするのが狙いです。今度はこの山を種として、少量づつわけて堆肥の山と混ぜて、少量投下でも、作物にとっても吸収しやすいものにできれば最高です。   

”春よ恋”の穂ばらみ期

6月21日に春小麦”春よ恋”に追肥をしてました。
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この時期は一番最後にでてくる、最上部の”止め葉”が形成され、茎の中には穂が茎からとびでようとスタバっている状態。最後の葉がすっきり伸びきり、茎がまるみをおびる時期を穂ばらみ期といっています。

まさにそのときなんですが、追肥といって、肥料を分けてやる技術のことですがやってみました。春小麦は茎が細く倒れやすいため、注意してやらなければなりませんが、”キタノカオリ”同様にパン用ということで、タンパクの数値は高くなければなりません。
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そのタンパクの栄養素が窒素肥料分なのです。それに実の充実を図るためにもやってみました。パンパンに大きく実が肥大し、高タンパクな小麦ができれば、生地も夢も膨らむ粉ができると思います。あとは、成熟期までの天気が勝負です。

2008年06月30日

ライコムギの全貌、明らかに!

ライ麦×小麦=ライ小麦 ですが、ついにその全貌を露わにしたのです。じゃじゃ~ん。
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お~、なんか良く小麦の写真やお菓子にのりそうな形のやん。みたいな綺麗な巣立ちの良い感じ。

しかしながら、肥料が足りないのか、穂の厚みは感じられません。これから乳熟期、登熟期を迎えるのでそこで、更なる厚みを感じさせるのか?なと思うわけで。

しかし、予定外だったのは、春小麦(春よ恋)より、先に出穂したこと。同日にまいたわりには、早く穂がでたし、このままだったら大抵の場合、”春よ恋”より収穫も早くなりそう。左:ライコムギ 右:春よ恋
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隣の”春よ恋”はこんな感じ。出穂初め。
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こりゃ、コンバインの準備忙しいなと、今後の作業も不安になったりするのです。

でも楽しみだの~。ビスケット、クッキーなんかにも合うとか。

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プロフィール


前田 茂雄(まえだ しげお)

【プロフィール】
1974年 北海道・本別町生まれ。
東京農業大学 卒業後、テキサスA&M州立大学、アイオワ州立大学にて米国の大規模農業経営や流通を学ぶ。
1999年 前田農産食品合資会社の4代目として本別町で就農。
103ヘクタールの耕作地で、小麦(ホクシン、北の香り、春よ恋)小豆(エリモショウズ、キタノオトメ)、甜菜を生産。

三児のパパ。
趣味:テニス、映画鑑賞、旅行。
(写真提供:日本農業新聞)

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About 2008年06月

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