平成20年度、前田農産の小麦の品種ラインナップでございます。
上から
ホクシン:自社面積の約7割、北海道小麦の9割の主流品種、来年度より”キタホナミ”という品種へと徐々に代替わりしていく運命?にあります。
キタノカオリ:自社面積の約1割、秋播き小麦では現在のところ唯一の強力系(タンパク含量高い)。パンにすると黄色がかったものができる。登熟期の低温がアミロ値(粘性)を低下させるため、大量生産が難しい。しかも、2年前まで高い需要にもかかわらず、”粒の見た目”がごつごつして悪いという理由から、一等麦としての銘柄指定を受けていなかったため、栽培を敬遠する農家も多かった。現在は一等麦指定を受けています。
春よ恋:春播き小麦:幻の品種とささやかれている”ハルユタカ”の後継者。強力系でパンはふっくら、 モチモチ、5年前に十勝のパン屋さんにうちの春よ恋でひいたパンを食べて感動!美味しいの で作ってます。キタノカオリ同様の栽培特性に加え、ハルユタカと同じ、穂発芽しやすいところ がちょっといけてない?
はるきらり:”ハルユタカ⇒春よ恋⇒はるきらり”の流れ。上記、低アミロ、穂発芽、カビ(DON数値がありずらい)など、春小麦の集大成?と呼ばれる品種!今年、市場に実質デビュー。タンパクがやや低い(春よ恋比較)ということなので、栽培面でカバーできるか挑戦中。今年銘柄指定をうけ、実儒者の評価を待つ。”ハルキラリ、ほしい!!!!!”という実需の声がないと、農家は非常につくりづらくなり、”キラリ!”と輝かずになる運命も・・・。需要増=優良品種を産み=生産拡大=自給率の向上という構図。幻で終わらせてはならない品種です。応援よろしくお願いします!
スペルト小麦:通称、古代麦。小麦の原種とも言われ、普通小麦とは構造が違い、栄養上重要なふすまや胚芽が製粉工程の間で除去されることはないとのこと。鑑賞用にいただいたものを春まきか秋播きなのかもわからず庭に播いてあります。しかし、この皮半端でない、でかい、硬い、ぶ厚い。病気の進入も防げそう。でも皮から種を取るのはどうするんだろう?困ったな~。
ライ小麦:自社では栽培、品質、食味、価格?すべてが未知数。ライ麦*小麦を人工的に交雑させたもの。もちろん遺伝子組み換えのものじゃないです!文献によると、グルテン含量が少ない、ミネラル含量が高い、独特の甘い風味をもつということ。そうとうなモグリのかたでないと知らないと思うな。とにかく無事に収穫してみたい。種全部、撒いてしまってサンプルがありません。すみません。以下で確認してください。
http://www.food-sommelier.jp/prog/02/maeda/2008/04/post_25.html