ダシのこと
2008年03月15日
ダシを覚える~ハミダシ番外編
そもそも!
なんで私がこんなにダシにこだわるようになったのか・・・を
ちょっと書いて見ましょうね。
まずは、生まれ育った環境が一つ。
うちの母親はかなり慎重な人で(笑)、
自分が生まれた頃に口にしなかったものは
なかなか受け付けない人でした。
だから、
人工の調味料なんてもってのほか!
できあいのお惣菜、
ジュースやお菓子もない家で、
いろいろなものを手作りしていたっていうのが、一つ。
そして、
大人になり、
働きながら結婚してまもない頃、
あるお味噌と出会ったのも大きな一因となりました。
そのお味噌とは、
なにかの雑誌で紹介されていた
昔ながらの製法の八丁味噌。
おいしいもの大好きな私は
さっそく好奇心に駆られて電話注文。
そうしたら、
電話口で味噌屋さんにこう切り出されたのです。
「ダシは濃い目にとってくださいね~」と。
ダシはとることはとるけれど…。
その頃、仕事と家事の両立でかなりヘバってた私は、
ダシ入り味噌を買うこともしばしば。
そうか・・・
ダシ、ちゃんととらないと美味しくないんだ・・・・
ちょっとブルーになったのを覚えてます。
でも、いわれるがまま
昆布と煮干しで久しぶりにきっちりダシをとり、
なにげに一口すすった味噌汁が、
なんとおいしかったことか・・・!
じんわり、、、
ふんわり、、、
、、、しみじみ、、、
私の心か体かどこかわからないけれど、
ともかくどこかに溜まっていた目に見えない疲れの澱が、
ふっとあたためられて、
す~っと音もなく溶けてゆく。
そんな瞬間でした。
その時、私はこう悟ったのです。
ああ、私に、
私の毎日に
足りなかったのはコレだ、、、と。
当時は、毎日毎日、残業続き。
食事も定時にとれないような忙しさだったわりには、
自分では充実してると思っていました。
仕事もおもしろいし、やりがいもある。
結婚もして愛するダーリンのために、
家事をするのも楽しかったし…。
でも、なにかが違う。。。
忙しいことを言い訳に、
お金でなにかを買うような暮らし・・・。
便利だったし、助かったし、
おもしろいこともあったし、
それはそれでアリだと今も思っていますが。
ただ、私はなにかしっくりきていなかったのですね。
どこがどうとは言えないけれど。
そんな時にすすった味噌汁。
二口目にして私はこう思いました。
明日から、生活を変えようって。
以来、毎朝ちょっと早起きしてダシをとるようになりました。
私なりに工夫したり、
本を読んだりしながら。
そして、それをきっかけに、
2月には味噌を仕込むようになり、
6月には梅干しやらっきょうを漬けるようになり、
冷蔵庫にはいつも、
母が昔していたようにぬか床を用意。
私の暮らしが、一変したのです。
私は栄養学のプロでもないので、
ダシの科学的な効用もよく知りません。
でも、ダシをとる暮らしになって、
私にとって毎日が手ごたえのあるものになり、
地に足がついたような落着きが出てきたのは、事実。
そうして、気持ちが変わることで、
顔の表情も、行動も、生き生きとしたものに変わっていったのです。
たかが、ダシ。
されど、ダシ。
人って、こんな些細なことでも変われる。
おもしろいって思いませんか?
ちなみに、八丁味噌のような素朴な味の豆味噌には、
シンプルな具がよくあいます。
野菜だったら、玉ねぎ。大根。ホウレンソウ。
旬の地のものも、おすすめ(写真は今が旬の対馬産「亀の手」の味噌汁)。
きちんとダシが効いていれば、
しみじみ具の滋味が味わえます。
ぜひ、お試しを~!
■食べるキレイ道その4 ~ダシは人生を変える!~
ダシは、体の疲れを癒してくれます。
ダシは、心のささくれも癒してくれます。
ダシのある暮らしは、明日へのエネルギーをチャージしてくれます。
ダシのある暮らしは、イキイキとした表情と心のハリをもたらしてくれます。
ダシのある暮らしは、イキイキ美人への近道!!
コメント(3件)
takaさん!コメントありがとうございました!
お返事遅くなっちゃってごめんなさい~^^
ほんとに似たようなエピソード、ですね!
でも、きっとどなたにも、
私の書いたものとは違うけど、
でも、本当はおんなじ“気づき”のエピソードが
あるのだと思うのです。
そのきっかけが
お味噌だったり、
ショートトリップだったり、人それぞれ。
いろいろあるんですね。
そういうとこが
人生っておもしろいなってつくづく思います。
その人その人にあわせて
神様がそういう「時」を
用意してくださってるってとこも、感じ入るポイント。
おめでたい私は、
いっつも「神様スゴイ~!」って
神様を褒めてあげてます。
ここでこのコラムを書かせていただいているのも、
そんな神様のありがたい計らいと思ってます。
今後とも
どうぞよろしくおつきあいのほどを!
投稿者: mika | 日時: 2008年03月30日 00:18
takaさん!コメントありがとうございました!
お返事遅くなっちゃってごめんなさい~^^
ほんとに似たようなエピソード、ですね!
でも、きっとどなたにも、
私の書いたものとは違うけど、
でも、本当はおんなじ“気づき”のエピソードが
あるのだと思うのです。
そのきっかけが
お味噌だったり、
ショートトリップだったり、人それぞれ。
いろいろあるんですね。
そういうとこが
人生っておもしろいなってつくづく思います。
その人その人にあわせて
神様がそういう「時」を
用意してくださってるってとこも、感じ入るポイント。
おめでたい私は、
いっつも「神様スゴイ~!」って
神様を褒めてあげてます。
ここでこのコラムを書かせていただいているのも、
そんな神様のありがたい計らいと思ってます。
今後とも
どうぞよろしくおつきあいのほどを!
投稿者: mika | 日時: 2008年03月30日 00:18
みかさん、フードソムリエ代表のtakaです。
以前、講演会でもこのお話されていましたよね。
このお話・・・私とても好きなんです。
ちょっと毛色は違うのですが、
先日、私もちょっと似たような体験をしました。
それは、ショートトリップに出かけたときのこと。
私は今、「やりたいを実現する」ことに向かって、
毎日楽しく、時に辛く、でも充実した日々を過ごしています。
これついては、なんの異論もなく、今でも何より大切な事なのです。
しかし、旅に出て、
たわいもない話をして、思いっきり笑って。
お天気の回復を神様に祈ったり、
道端にある自然に雄大さに感激したり、
生きるって事について
ちょっと考えてみたり・・・。
1日間、仕事のことをまるっと忘れてみたこの時間が
ものすごく楽しかったのです。
どうしてあんなに楽しかったのか?と
ふと戻ってきてから考えたら
「あ、私、見えないストレスがあったんだ」ということに気付いたのです。
ダシのような深い話にはならないんですけれどね、
ちょっと休日の過ごし方を見直そうと思いましたよ。
これからもダシの話、とても楽しみにしております。
投稿者: taka | 日時: 2008年03月17日 12:40