ダシのこと
2008年03月10日
ダシを覚える~パート3
今日はいつものダシの話を、気分を変えて。
*ある週末の朝ごはん
連載スタートの最初にも書きましたが、
ダシというとたぶん、
メンドウだなぁ…
と思われがち。
でも、本当にそうでしょうか?
そこで、
今までの二回の中であえて触れてこなかった、
王道の基本ダシの取り方を
今回はご紹介したいと思います。
プロセスはいくつかあるものの
でも、ポイントはとてもシンプル。
そんなに難しくないので、
どうぞリラックスして読んでくださいね。
え?もう終わり?ってくらい
脱力しますよ~。
【基本ダシ・必要なもの】
・水…できれば軟水
・ダシ素材…昆布、煮干し、干しシイタケ、鰹節など
・鍋
・ざる&受けのボール
・キッチンペーパー
①鍋に、水とダシ素材(鰹節以外)を入れて中火にかける
→ポイント:お湯ではなく水からスタート!
→ポイント:ダシを引くときにはフタはしないこと。くさみの原因に。
②グラっと煮立つ直前に、昆布だけ引き揚げる
→ポイント:昆布を煮立たせるとヌメリが出るので。
③煮立ったら火を弱めて鰹節を加え、
再度煮立ったら一呼吸おいて火をとめる
→ポイント:すでに煮干しが入っているならば、鰹節は少なめでも可。
→ポイント:鰹節は煮過ぎると、濁り、えぐみ、酸味などが出るので軽く。
④ざるで受けたキッチンペーパーでこす。
→ポイント:市販の薄削りパック鰹節の場合は、火を止めてすぐこしてOK
→ポイント:キッチンペーパーは軽く水を切るくらいでしぼらないこと!
→こさないと、不純物がいたみの原因になるので必ずこすこと。
どうです?以上。
思ってるほど
難しいことはないでしょう?
ひとり暮らしであれば、
一回に300ccもお水を用意して煮れば、5分の作業。
食事の支度を始める最初にしておけば、
和食はもう得意料理と言っていいほど。
料理が本当に楽しくなります。
さて、この基本ダシが引けたら、
次の応用形の万能ダシにもトライ~!
最近は
煮物も「煮物の素」を使われる方がいますが、
おいしいものが大好きで
しかも、キレイになりたいというのであれば・・・、
断然手作りがおすすめ!
これのおかげで
煮物、酢の物、おそばやうどんのおつゆ、なんでもスグ使え、
しかも、とびっきりおいしくってアミノ酸タップリ。。。
忙しい方こそほど、
これがあるとないとじゃ、
料理の余裕に差がでます!
お試しあれ!!
【応用万能ダシ・用意するもの】
*出来上がりの分量は2~3カップ
・濃口醤油…500cc
・お酒…80cc
・みりん…80cc
・削り節…30g
・昆布…10cm角
・鍋
・ザル&受けのボール
・キッチンペーパー
①鍋に材料を全部入れて中火で煮る
②煮立ったら弱火にして、3~4分煮立てる
③ざるで受けたキッチンペーパーでこし、水分を軽くきる
④冷ましてから清潔なビンに入れて冷蔵庫へ。一週間以内に使い切る。
この万能ダシは、一番ダシです。
二番ダシもとれるので、
③ではぎゅ~っとしぼったりしないこと。
【二番ダシ】
①上記の③でこしたダシ素材をまた鍋へ入れて水を2カップ加え、中火にかける
②煮立ったら、沸騰させたまま、3~4分煮る
③火を止め、キッチンペーパーでまた受けて軽くしぼる
この二番ダシは薄めなので、早くいたみます。
2~3日で使い切るようにご注意を!
【おまけ佃煮】
①二番ダシを引いたダシ素材の中から、昆布は食べやすい大きさに切る
②2~3分、電子レンジで加熱し、乾燥した鰹節を粉々にする
③①と②を鍋にかけ、お醤油、お砂糖を少々、同量程度入れて煮つける
④白炒りゴマを振って出来上がり
では、今日はこのへんで。
朝のお味噌汁も、
夜の煮魚やどんぶりもの、照り焼き、麺つゆ、お吸い物も、
この手作りダシ&万能ダシで食べた日から、
もう後戻りできませんよ~!!
■食べるキレイ道その3~ダシの基本は意外とカンタン!~
おいしいダシをとる7大ポイント:
→1・お湯ではなく水からスタート!
→2・ダシを引くときにはフタはしないこと。くさみの原因になる。
→3・昆布を煮立たせるとヌメリが出るのでその前に引き上げる。
→4・すでに煮干しが入っているならば、鰹節は少なめでも可。
→5・鰹節は煮ない。濁り、えぐみ、酸味などが出るので。
→6・キッチンペーパーは軽く水を切るくらいでしぼらない。
→7・こさないと、不純物がいたみの原因になるので必ずこすこと。
ダシは日持ちしないので(これこそ栄養豊富である証拠!)、
できればスグ使い切ることをおすすめです~!!
コメント(2件)
かおりちゃん、いつも読んでくださってありがとう!
このごろ思うのは、
だしが一回しか活躍の場がないから
面倒〜って思われちゃうのかなって。
で、最近よくよく自分の料理を考えてみたら、
だしの素材を二次利用した、
展開料理も多いな〜って気づいたのです。
これから、
そんなのもご紹介できたらいいなって思いました。
これからもよろしくお願いします!
投稿者: mika | 日時: 2008年06月09日 18:22
いつも楽しく読んでいます♪
出汁を使ったお料理のバリエーションやレシピ
シンプルにおだしを味わう味わい方も教えてください!
投稿者: かおり | 日時: 2008年03月14日 13:20