10月、マルシェに並ぶりんごの種類も一段と多くなり、秋の訪れを感じる季節。
パリから南に200km、ソローニュ地方のLamotte-Beuvron(ラモット・ブーヴロン)という小さな街を訪ねてみましょう。街の入り口には「pays de la veritable Tarte Tatin」という大きな看板が。
そう、ここは「本物のタルト・タタンの故郷」なのです。
かつてホテルと食堂を経営していたタタン姉妹が、おしゃべりに夢中になっていて、タルト生地を敷かないで、りんごを煮てしまいました。慌てた姉妹は、おいしそうに煮詰められているりんごの上に急いで足ると生地をかぶせて焼き、お皿の上にひっくり返したそうです。
街中どのお店からも、タルト・タタンのいい香りが漂ってきます。